子どもの小学校の「PTA役員」になったけど、とにかく仕事が多すぎる! 冊子やWEBサイトの制作、記念品の準備は「外注」できる? 費用もあわせて確認
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月27日 5時0分
![子どもの小学校の「PTA役員」になったけど、とにかく仕事が多すぎる! 冊子やWEBサイトの制作、記念品の準備は「外注」できる? 費用もあわせて確認](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_304129_0-small.jpg)
子どもが通う学校にPTAがあるという人は多いと思います。学校の活動をサポートするPTAですが、役員になった場合は、学校行事の準備や総会への参加、広報誌の作成などの活動に参加するために、場合によっては仕事を休むなどの調整をする必要もあり、負担に思っている人も少なくないでしょう。 また、PTAの仕事は代々受け継がれているものも多く、前時代的なやり方のまま止まっているという話も聞かれます。そんなPTAの仕事の負担を軽くするために、PTA活動の外注をすることが考えられますが、その場合、いくらぐらいかかるのでしょうか。本記事では、PTAと業務外注について解説します。
PTAとは
PTAとは「Parent-Teacher Association」の略で、幼稚園や学校に通う生徒の保護者と教職員による任意団体です。
1946年にGHQが当時の文部省社会教育局に日本でのPTAの結成を指導し、その年にPTAの前身となる「父母と先生の会委員会」が文部省内に設置されました。PTAは子どもの親と学校の先生が地域社会と協力し合いながら、子どもたちの学校生活を充実させることを目的として、現代まで活動が続いています。
PTAの仕事を負担に感じている人も多い
主婦向けの情報メディア「SHUFUFU」が2024年3月に実施した「学校のPTA」に関するアンケート調査によると、学校のPTAについてどう思うかという質問に対し、1位「強制はやめて欲しい(34.5%)」、2位「外部委託などするべき(26%)」、3位「活動内容が時代に合っていない(12%)」との回答結果になっています。
PTAに対する批判的な回答が多かった理由の一因として、家族の働き方の変化が考えられます。1980年代には専業主婦世帯数が共働き世帯数のほぼ倍であったのに対して、2010年代にはその数値が逆転しています(図表1)。
図表1
![図表1](https://financial-field.com/wp/wp-content/uploads/2024/06/17ca01950daac3eaabfef24f704d8d9a.png)
厚生労働省 専業主婦世帯と共働き世帯の推移
現代の夫婦は、夫・妻ともに仕事を持っており、仕事と家庭の両立でいっぱいいっぱいというケースも多いでしょう。また、シングルファーザー・マザー世帯も増えています。そんな中、PTA活動に参加する時間や労力の余裕はなく、PTA活動に対する不満となって表れていることが考えられます。
アウトソーシングしたい場合は?
保護者だけではPTA活動が難しく、PTAをアウトソーシング(外部委託)したいと考えているケースもあるかもしれません。ではPTAを外注する場合、具体的にはどのようにしたらよいのでしょうか。請負企業と料金、仲介会社の一部を紹介します。
近畿日本ツーリストのサービス
近畿日本ツーリスト株式会社は、旅行会社でありながら、子育て世代の応援を目的にPTAのアウトソーシング業務を行っています。サービス内容には次のものがあります。
・広報誌の印刷、デザイン、封入発送
・WEBサイト作成
・人材派遣
・イベント企画、運営
・出張授業、学習支援
・保険
・記念品やオリジナルグッズ関連
料金は、依頼内容や地域によって異なりますが、一例として、PTA便り(A4・両面カラー)の印刷は300部で9600円、WEBサイト制作は10万円が参考価格となっています。PTA役員がその仕事のためにわざわざ会社を休む、あるいは自営の会社を休業して活動を行うといったことを考えると、妥当な経費だと言えるのではないでしょうか。
アウトソーシングの仲介
「PTA’S(ピータス)」は、PTAとその活動の外注先のマッチングサイトです。登録料や手数料は不要で、適した外注先を紹介してくれます。
PTAの外注という新たな取り組みを進めていくうえで外注先の選定は非常に重要ですが、最適な業者を選択するのには時間も労力もかかります。どの業者に頼むべきか迷ってしまう場合は、このようなサービスを使うのもいいでしょう。
多様性の時代に合わせて負担のない活動を
学校や地域にもよりますが、PTAの仕事は多岐に渡ります。PTAが結成された当初は、専業主婦世帯が多く近所のつながりが親密だったため、PTAの仕事がスムーズにこなせることもあったでしょう。
しかし、共働き世帯やシングルファーザー・マザー世帯が珍しくない現代では、PTAの活動に多くの時間を割くことは難しくなっています。また、総会などの集まりが夜に行われる場合、子どもを置いて参加するケースもあり、子どものための活動のはずなのに子どもに負担をかけるという本末転倒な状況にもなりかねません。
本記事で紹介したように、PTAの仕事を外注できるサービスや外注先とのマッチングサイトも拡充されてきています。親も子どもも教職員も、すべての人が無理なく充実したPTA活動を進めていくために、PTA活動を外注することも含めて、色々な形を検討してみましょう。
出典
公益社団法人日本PTA全国協議会 【第1節 PTAの誕生】文部省によるPTA設置の推奨
SHUFUFU 学校のPTA役員についてどう思う? 保護者200人に調査! 3位「時代にあっていない」2位「外部委託するべき」1位は?
厚生労働省 専業主婦世帯と共働き世帯の推移
近畿日本ツーリスト PTA業務アウトソーシングサービス
PTA’S PTA業務のアウトソースをメインとした、PTA支援サービス
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
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