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【大学進学】親に負担をかけたくない! 奨学金を2つ同時利用できるって本当? 返済はやっぱりキツい?

ファイナンシャルフィールド / 2024年6月29日 10時20分

【大学進学】親に負担をかけたくない! 奨学金を2つ同時利用できるって本当? 返済はやっぱりキツい?

親に負担をかけたくないと考え、奨学金を利用したいと考えているものの、1つの奨学金では足りないかもしれないと不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。   組み合わせによっては、2つ以上の奨学金を併用して利用することが可能です。しかし、複数の奨学金を借りると、返済の負担が大きくなるのではないかと不安になるでしょう。   そこで本記事では、奨学金を併用する際の条件と、併用時の返済額の例を紹介します。

奨学金は併用して利用することができる

奨学金の種別によっては併用して利用できます。日本学生支援機構の奨学金を利用する場合も、異なる種別の奨学金を併用できます。
 
奨学金ごとに貸与月額の上限が定められているため、足りない場合は別の奨学金を併用して申し込みするのも1つの方法です。ここでは、併用して利用できる奨学金の組み合わせの例を紹介します。
 

日本学生支援機構の奨学金を併用する

日本学生支援機構の奨学金は、給付奨学金と第一種奨学金、または第一種奨学金と第二種奨学金の組み合わせで併用可能です。それぞれの奨学金の特徴は次のとおりです。


・給付奨学金:返済不要の給付型の奨学金
・第一種奨学金:無利子での返済が必要な貸与型の奨学金
・第二種奨学金:有利子での返済が必要な貸与型の奨学金

ただし、給付奨学金との併用の場合、第一種奨学金の貸与月額が調整され、多くの場合、第一種奨学金の貸与月額が減額されます。そのため、併用して貸与月額を増やしたい場合、第一種・第二種奨学金を併用するのが一般的です。
 
第一種・第二種併用貸与を利用できる家計基準は、生計維持者の貸与額算定基準額が16万4000円以下であることが条件です。貸与額算定基準は、以下のとおりです。
 
(課税標準額)×6%-(市町村民税調整控除額)-(多子控除)-(ひとり親控除) -(私立自宅外控除)(※100円未満は切り捨て)
 

日本学生支援機構と他の団体の奨学金を併用する

日本学生支援機構の奨学金は、他団体奨学金との併用を制限していません。
 
他団体の奨学金が併用を認めている場合、日本学生支援機構の奨学金と他団体の奨学金の併用が可能です。日本学生支援機構以外の団体の奨学金には、次のようなものがあります。


・自治体の奨学金
・財団による奨学金
・大学独自の奨学金

ただし、団体によっては奨学金の併用が認められていないケースがあるため、利用したい奨学金の条件をよく確認しておきましょう。
 

奨学金を併用すると返済がキツい? 併用時の返還方法

奨学金を併用した場合、それぞれの奨学金を返済する必要があるため、月々の返済の負担は大きくなります。ただし、日本学生支援機構の奨学金を併用した場合、返還期間が延長されるため、負担軽減が可能です。
 
日本学生支援機構の公式サイトでは、奨学金貸与・返還シミュレーションを利用できます。毎月の返還額を確認したうえで、返済の計画を立てておくようにしましょう。
 

日本学生支援機構の奨学金を併用すると返還期間が延長される

日本学生支援機構の奨学金の返還期間は、奨学金の貸与総額によって決定されます。奨学金を併用すれば貸与総額も大きくなるため、返還期間が延長され、月々の返済額の負担軽減が可能です。
 
次の貸与総額について、それぞれの奨学金を単独で利用した場合と、併用した場合の返還回数、返還月額の違いは図表1のとおりです。


・第一種奨学金:216万円
・第二種奨学金:240万円(年利1%)

【図表1】

    

単独での利用 併用する場合
返還回数 返還月額 返還回数 返還月額
第一種奨学金 168回(14年) 1万2857円 240回(20年) 9000円
第二種奨学金 180回(15年) 1万4428円 240回(20年) 1万1086円
合計返済月額 2万86円

日本学生支援機構の資料、および返還シミュレーターより筆者作成(定額返還、月賦返還とする)
 
図表1から、併用時の返還月額は2万86円となり、単独で第一種奨学金を借りた場合との差額は7229円、第二種奨学金を借りた場合との差額は5658円です。月々約5600~7200円の差額であれば、節約等で捻出するのは不可能ではないでしょう。
 

奨学金の返還が遅れた場合はどうなる?

奨学金の返還を延滞してしまった場合、延滞金が発生してしまいます。日本学生支援機構の第二種奨学金を延滞した場合、返還期日の翌日から、延滞している日数に対して年に3%の割合で延滞金が発生します。延滞金が発生すると返済の負担がさらに大きくなるため注意しましょう。
 
さらに、延滞の期間や回数によっては、連帯保証人や保証人に連絡、請求されてしまうこともあるため注意が必要です。奨学金の返還は長期間となるため、ライフステージの変化も考慮に入れた返還計画を立てておきましょう。
 

奨学金は併用して申し込み可能。ただし返済計画は慎重に組んでおく必要がある

奨学金は、組み合わせによっては併用して申し込みできるため、1つの奨学金で足りない場合は併用するのも1つの方法です。日本学生支援機構の奨学金の場合、給付型・第一種奨学金や第一種・第二種奨学金の組み合わせで併用して利用できます。
 
ただし、貸与型の奨学金を併用する場合、それぞれの奨学金の返済が必要です。奨学金の返済は10年単位の長期間にわたるため、慎重に返済計画を組んでおくようにしましょう。
 

出典

独立行政法人 日本学生支援機構
よくあるご質問 貸与奨学金(返済必要)
よくあるご質問 給付奨学金(返済不要)
進学前(予約採用)の第一種・第二種併用貸与の家計基準
給付奨学金と併せて利用する第一種奨学金の貸与月額
奨学金貸与・返還シミュレーション
よくあるご質問 貸与中~貸与終了までの手続き
今月分の口座振替(リレー口座)による返還ができなかった方へ

キーエンス財団 給付型奨学金 大学新1年生対象 よくある質問
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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