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もうすぐ定年です。60歳で退職もできますが、「65歳」に延長しようか悩んでいます。将来もらえる年金はどのくらい変わりますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月1日 10時10分

もうすぐ定年です。60歳で退職もできますが、「65歳」に延長しようか悩んでいます。将来もらえる年金はどのくらい変わりますか?

少子高齢化が進む昨今、将来の年金制度に不安を抱く方は多いのではないでしょうか。少子化に歯止めがかからず、高齢者が増える現状を鑑みて、日本政府は定年年齢を70歳まで引き延ばせるよう法律を改正しました。この法改正に伴い、退職する年齢を引き上げる方もいるでしょう。   今回は、退職する年齢を延長することでもらえる年金額がどのくらい変わるのかをご紹介します。

年金を受け取る年齢を選べるのは本当?

老齢厚生年金の受給開始年齢が引き上げられたことで、年金の受給開始年齢を選択できる制度に変わりました。受け取る年齢によってもらえる年金額が変わり、本来の年金額より多く支給される制度を年金の繰下げ受給、少なく支給される制度を繰上げ受給といいます。この2つの制度について、日本年金機構「年金の繰上げ・繰下げ受給」を基に詳しく解説します。
 

年金の繰上げ受給

本来、65歳になると受給開始される年金を、65歳よりも前に受け取ることを年金の繰上げ受給といいます。繰り上げ受給できる年齢は60歳から65歳になるまでの間です。
 
早く受給できる分、受給額が下がります。減額される金額は受給を始める月数ごとに0.4%かかるよう設定されています。たとえば、60歳で受給を開始する場合、60(12ヶ月×5年)×0.4%=24%ほど本来もらえるはずの金額から減額されてしまうのです。また、減額された金額で生涯受給し続けなければならないため注意が必要です。
 
つまり今回のテーマである60歳の方の場合、年金の繰上げ受給の対象になるため受給額が減ってしまうことが分かります。
 

年金の繰下げ受給

年金の繰下げ受給とは、65歳で年金の受け取りを開始せず、66歳~75歳になるまでの間に受給の開始を遅らせることを指します。繰り下げて受給する場合、繰上げ受給とは逆で年金の受給額が上がります。
 
増額率は受給を始める月数ごとに0.7%かかるよう設定されており、たとえば、75歳で受給を開始する場合、120(12ヶ月×10年)×0.7%=84%ほど本来もらえるはずだった金額よりも増えるのです。この増額率も繰上げ受給と同様、生涯にわたり続きます。
 

年金の受取額を年齢ごとに考える

前述でご紹介した通り、年金を受け取る年齢を選択することで年金の受給額は変わります。繰下げ受給する年齢によってどのくらい変わるのか計算してみましょう。今回は月5万円の年金を受け取る予定とします。
 

66歳から受け取る場合

66歳から受け取る場合の年金額を見てみましょう。繰り下げ受給の場合、受け取り開始の月数ごとに0.7%の増額率がかかります。したがって、66歳0ヶ月で受給する場合には8.4%の増額率がかかります。
 
(5万円×1.084)円=5万4200円
 
65歳で受給するよりも1ヶ月あたり4200円増額することが分かりました。
 

70歳から受け取る場合

70歳から受け取る場合はどうでしょうか。70歳0ヶ月の場合には、42%の増額率がかかります。
 
(5万円×1.42)円=7万1000円
 
70歳の場合1ヶ月で2万1000円の増額が見込めます。年金を受け取る年齢を引き上げるほどもらえる年金額が大きく増えることが分かります。
 

元気なうちは働く方法もある

年金の受け取り開始年齢を遅らせることで、もらえる年金額は増加します。将来の貯蓄を増やして安心したいのであれば、元気なうちは働くことも視野に入れるといいでしょう。
 
自分の年齢や体の状態に合わせて、年金を受け取る時期について考えることをおすすめします。
 

出典

日本年金機構 年金の繰り上げ・繰り下げ受給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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