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わが家の「プリウス」は12年選手ですが、来年から「自動車税」が高くなるって本当ですか? まだ乗れますが、買い替えるべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月6日 2時20分

わが家の「プリウス」は12年選手ですが、来年から「自動車税」が高くなるって本当ですか? まだ乗れますが、買い替えるべきでしょうか?

古い車であればあるほど、税金が高くなると聞いたことがある人は多いでしょう。税金が高くなるのであれば、タイミング的に買い替えてもいいかなと思う人もいるはずです。   実際に自動車税は13年(ディーゼル車の場合11年)、自動車重量税は13年と18年をそれぞれ経過したタイミングで増額されます。13年目を経過した車の税金は経過前とどれくらい変わるのかをみていきましょう。

自動車税は13年経過でいくら高くなる?

自動車税は毎年4月1日の時点での車の所有者が、5月31日までに支払う税金です。車の排気量によって税額が決まります。
 
ガソリン車の場合、13年経過すると翌年度以降の自動車税が約15%増額されます。来年度2025年の自動車税が増額されるのは、初度登録年月が2011年4月1日~2012年3月31日の間の自動車です。
 
図表1に2019年9月30日以前に取得した自家用乗用車の自動車税を示しました。例えば2012年式プリウス L(型式DAA-ZVW30)のような排気量1800ccの自動車を自家用乗用車として使う場合の自動車税は、12年目までは3万9500円だったのが13年目以降は4万5400円となります。自動車税だけで1年あたり5900円も税負担が増えてしまうのです。
 
図表1

図表1

千葉県 令和6年度自動車税種別割税率及び月割税額早見表より筆者作成
 
ただし、13年目以降に自動車税が増額されるのはガソリン車やLPG車の場合で、ハイブリッドカーは増額の対象外となっています。したがってハイブリッド車に該当するプリウスであれば、13年目以降であっても自動車税が増額されることはありません。
 

自動車重量税は13年経過と18年経過で増額

自動車重量税は、自動車の重さによって税額が決まる税金で、車検の際に次の車検の分までまとめて支払います。自動車重量税が増額されるタイミングは13年と18年を経過した時です。図表2に重量と経過年ごとの重量税額を示しました。
 
図表2

図表2

国土交通省 2023年5月1日からの自動車重量税の税額表(1年自家用)から筆者作成
 
同様に2012年式のプリウス Lを例に出すと、1310kgとなるため自動車重量税は1万2300円から1万7100円に増額されます。1年あたり4800円、車検は一般的には2年ごとに行われるため1度の車検で税負担が9600円も増えてしまいます。
 
なお、重量税は18年経過のタイミングでも増額されるため、1トン~1.5トンの車の場合さらに1年あたり1800円増えることも知っておきましょう。
 

税金の増額をきっかけに車の買い替え検討もあり

プリウスと同じくらいの排気量・重量の車は13年を経過する前後で、税負担が自動車税5900円と自動車重量税4800円、年間合計1万700円増えることになります。ただしハイブリッドカーの場合は自動車税は増額されないため、増額されるのは4800円だけです。
 
この金額が大きいと感じるか小さいと感じるかは人それぞれで、小さいと感じるのであれば車を買い替えるきっかけにはならないかもしれません。
 
近年の車は以前に比べると寿命がのびてきているといわれます。それ故に「まだまだ乗れそうだから」と買い替えのきっかけをつかめず乗り続けている人も多いでしょう。
 
しかし12年も乗っていると車にはダメージが蓄積されており、故障のリスクも高くなっているはずです。大きな故障に見舞われる前に、自動車税・重量税の増税をちょうどいいきっかけと考えて、新しい車に乗り換えても良いのではないでしょうか。
 

出典

千葉県 令和6年度自動車税種別割税率及び月割税額早見表
国土交通省 2023年5月1日からの自動車重量税の税額表
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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