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「ハイオクガソリン」はスタンドによって品質が違うと友人に聞きました。本当なのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月6日 23時40分

「ハイオクガソリン」はスタンドによって品質が違うと友人に聞きました。本当なのでしょうか?

ハイオクガソリンは、ガソリンスタンドで見たり名前を聞いたりしたことはあっても、どういうガソリンなのか分からない方もいるでしょう。   ハイオクガソリンは一般的な乗用車ではなく、おもにスポーツカーや海外からの輸入車に使用されているガソリンとなっています。また、ハイオクガソリンはガソリンスタンドによって品質が異なる場合もあるようです。   そこで今回は、ハイオクガソリンの特徴や価格、品質の違いを解説します。

ハイオクガソリンとは

ハイオクガソリンとは、日本工業規格(JIS)が定めるオクタン価が96.0以上のものを指します。オクタン価とは走行中のエンジンの異常燃焼の起こりにくさを表す指数で、数値が高いほど異常燃焼が起きにくいとされているようです。ちなみに、レギュラーガソリンの場合もオクタン価の指数が定められており、指数が89.0以上のものとなっています。
 
また、海外ではオクタン価の表示で販売されている国もあり、日本のレギュラーガソリンに相当するガソリンでもオクタン価が96.0以上とされているケースが多いようです。そのため、海外車の多くは日本で給油する場合、レギュラーガソリンではなくハイオクガソリンとなっています。
 

ハイオクガソリンの品質の違い

ハイオクガソリンは、ブランドごとで成分が異なる場合があるようです。前述したように、オクタン価が96.0以上の数値を満たしていればハイオクガソリンとなり、そのほかの成分は特に定められていません。
 
例えば、ある石油製品を販売製造している会社では、ハイオクガソリンに合成清浄剤を配合して、カーボンの汚れがエンジンに付着しにくくなるように改良しています。環境への配慮も行われており、社内試験では排出ガスのなかの規制対象の成分が10〜30%程度減少したという結果もでているようです。
 
エンジン内をきれいな状態に保てれば、ガソリン本来のパワーがでやすくなったり、有害な排出ガスも発生をおさえられたりする可能性があります。
 
さらに、違う石油会社では燃費に影響するオクタン価を100まで引き上げ、エンジンの吸気バルブの汚れをレギュラーガソリンよりも減少させ、数%の燃費向上につながっている事例もあります。
 

ハイオクガソリンの価格

経済産業省が公表している1リットルあたりの一般道路のガソリン価格(全国)は、表1の通りです。
 
表1

ガソリンの種類 価格
軽油 154.4円(税込み)
レギュラー 174.8円(税込み)
ハイオク 185.6円(税込み)

※経済産業省資源エネルギー庁「石油製品価格調査」を基に筆者作成
 
ハイオクガソリンは3つのなかで最も高く、レギュラーガソリンと比べても10円程度の価格差があります。
 
ガソリン価格は週ごとで変動し、ガソリンスタンドごとでも価格が異なる可能性があります。ガソリンを給油するうえで価格も重要ですが、前述したブランドごとの特徴を踏まえて検討してみてもよいでしょう。
 

ハイオクガソリンはブランドによって成分や価格が異なる可能性がある

ハイオクガソリンはオクタン価が96.0以上のものを指し、オクタン価が高いほどエンジン内の異常燃焼が起きににくく、長持ちするといわれています。
 
ハイオクガソリンは、おもにスポーツカーや海外の輸入車などに使用されているガソリンで、軽油やレギュラーガソリンと違い、ブランドによって成分配合が異なるケースもあるようです。例えば、ハイオクガソリンの成分を調合してよりエンジンがきれいに保てるように工夫していたり、環境に配慮したりする取り組みも行われています。
 
ハイオクガソリンを入れる場合は価格だけでなく、ブランドごとの特徴も踏まえたうえでの給油を検討してみてもよいでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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