【詐欺？】クレジットカード会社から「1円」の利用通知が来ました。詐欺か何かかな？と思ったのですが、1円なので大丈夫ですよね？

クレジットカード会社から送られてくる利用明細で、「1円」の利用が確認できることがあります。身に覚えのない請求と、「1円」というあまりに少ない金額に不安を覚えた方もいるのではないでしょうか。   クレジットカード会社の「1円」の利用通知は、多くの場合クレジットカード加盟店が行う「1円オーソリ」が原因です。この記事では、「1円オーソリ」の詳細と、高額な利用通知がきたときの対処法について解説します。

1円オーソリとは

オーソリとは「オーソリゼーション」の略で、クレジットカード加盟店が、利用者のクレジットカードが有効なものかどうかを確認するために行います。クレジットカードで1円の決済を行い、カードが使えることを確かめる行為が「1円オーソリ」です。
 
1円オーソリによる決済が行われても、クレジットカードの所有者が1円を負担することはありません。決済された1円はすぐに返金されますが、返金手続きが遅れると、クレジットカードの利用通知に記載されることがあるようです。
 
1円オーソリは詐欺ではなく、クレジットカード加盟店による一時的な決済なので心配はいりません。オーソリは店にとって必要な行為なので、利用者も理解を示す必要があります。
 

オーソリを行う理由

クレジットカードで決済を行う際に、実店舗ではCTA端末を介し、ネットショップでは決済手続きの際にカード会社と通信してオーソリを行います。クレジットカード加盟店がオーソリを行う理由は、以下の通りです。
 

・不正使用の防止
・利用限度額の確認

 
お店の客が使用したカードが、「偽造カード」「利用が停止された盗難カード」だった場合は、オーソリを行うことでそれを確認し、お店は代金が支払われないという事態を避けることができます。
 
オーソリは、クレジットカード利用の限度額を確認することもできます。利用限度額を超えたカードは使えないので、お店は決済方法として認めることはできません。支払いを延滞したカードも使えない場合があります。
 

身に覚えのない高額な利用通知が来た場合は？

「1円」や「11円」などの利用通知は、オーソリの可能性が高いのであまり心配はいりません。しかし、身に覚えのない高額な利用通知が来た場合は、すぐに対応する必要があります。
 
まずは、高額な利用が確認された利用店舗と利用日の確認をしましょう。自分が購入した店舗名と、その店舗がクレジットカード会社に登録している店舗名が異なる場合があるので、不正利用ではない場合もあります。
 
利用日も、ネットショップや通販の場合、実際の購入日とクレジットカード明細の利用日がずれることがあるため、本当に身に覚えのない請求かどうか、しっかり確認する必要があります。
 
確認をしても高額な利用通知に全く覚えがない場合は、クレジットカード会社に連絡して、カードの利用を停止しましょう。不正利用の調査を依頼して、不正利用が認められた場合は請求を取り消してもらえます。
 
注意点として挙げられるのは、多くのクレジットカード会社が、カードの不正利用による補償を不正が行われた日から60日間と定めていることです。60日を過ぎてから申請しても補償が適用されないため、利用明細は毎月必ず確認するようにしましょう。
 

覚えのない高額な利用通知には迅速な対応を！

身に覚えのないクレジットカードの利用通知は不安になりますが、「1円」や「11円」など少額の請求の場合は、クレジットカード加盟店のオーソリが原因である可能性が高いので、それほど心配はいりません。
 
ただ、高額な利用通知が来た場合は、すぐに対応してください。本当に身に覚えのない請求か、購入店舗に問い合わせるなどして対応しつつ、クレジットカードの利用停止も視野に入れて迅速に動きましょう。
 
クレジットカードの不正利用による補償は、多くのクレジットカード会社が60日と定めています。60日を過ぎないように注意してください。
 

出典

JCBカード　FAQサイト
Sony Payment Services　オーソリゼーション
JCB　よくあるご質問
JCB　カード不正利用時の補償
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー