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50代で貯蓄「ゼロ」は“老後貧乏”確定?50代が今からできる対策を紹介

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月12日 6時10分

50代で貯蓄「ゼロ」は“老後貧乏”確定?50代が今からできる対策を紹介

50代になると老後生活に不安を感じる方もいるでしょう。不安の理由としてお金に関する問題が挙げられますが、中には50代で貯蓄がゼロの人も。貯蓄がないと、今何かがあった場合はもちろん、老後生活で困ってしまう可能性が高くなります。   そこで今回は、50代で貯蓄がゼロの世帯の割合や、50代が抱く将来への不安および今からできる対策について調べてみました。「老後貧乏」になって老後生活で困ることがないよう、今からでも対策を始めましょう。

50代で貯蓄「ゼロ」の割合は?

金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」に基づき、50代の貯蓄状況をまとめると以下の通りです。

【総世帯】

・貯蓄なし:28.4%
 
・平均貯蓄額:1199万円
 
・中央値:260万円

【2人以上世帯】

・貯蓄なし:24.4%
 
・平均貯蓄額:1253万円
 
・中央値:350万円

【単身世帯】

・貯蓄なし:39.6%
 
・平均貯蓄額:1048万円
 
・中央値:53万円

同調査から、50代で貯蓄のない世帯は全体で28.4%、2人以上世帯では24.4%、単身世帯は39.6%もいることが分かります。平均貯蓄額については、一部の富裕層が数値を上げている可能性があるため、自身の貯蓄額と比較する際は中央値を参考にするとよいでしょう。
 

老後生活に不安を抱く50代の割合とその理由

公益財団法人生命保険文化センター の「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、50代男性の86.3%、50代女性の89.6%が老後生活に対して不安感があると回答しています。
 
不安の内容としては全年代の男女の79.4%が「公的年金だけでは不十分」であることを挙げていて、50代に絞ると男性が84.1%、女性が85.7%です。公的年金だけで生活できない場合は、仕事を続けるか貯蓄に頼る必要があります。
 
不安の内容で「日常生活に支障が出る」と回答した50代男性は60.2%、50代女性は64.4%でした。加齢とともに体力は低下し、何らかの病気や障害を抱えるようになる可能性も考えられます。大きな出費が必要な場合も考えられるため、この不安を解決するためにある程度の貯蓄があると安心でしょう。
 
以上から、老後には年金だけでは生活できなくなるリスクや、病気などで日常生活に支障が出るリスクがあり、貯蓄によって備えておく必要があることが分かります。
 

老後リスクに備えて貯蓄! 50代が今からできる対策

貯蓄といってもやみくもにお金を貯めればよいわけではありません。自身の収支をしっかりと把握したうえで、目的を持って貯蓄を始めましょう。例えば50代からでも、以下のような方法で対策できるでしょう。
 
・固定費を見直す
 
貯蓄ゼロの50代世帯がこれからお金を貯めるには、固定費を見直して支出を減らす必要があるでしょう。固定費には住宅費・水道光熱費・通信費・保険料・自動車維持費などが含まれます。サブスクリプションサービスのような月額サービスも、必要であるかを見直してみましょう。固定費を今からでも見直すことは、老後の生活費をおさえることにもつながります。
 
・目的ごとに貯金をする
 
自身のこれからのライフイベントを確認して、目的ごとに貯金をすることも大切です。例えば学齢期の子どもがいる場合は、進学で教育費が必要になるでしょう。老齢の親がいる場合は、介護や葬儀などの費用も発生します。車の乗り換えや、持ち家であればリフォームなどにも備えておく必要があります。
 
・資金に余裕ができたら運用も検討してみる
 
貯蓄が目標額に達してお金に余裕ができた場合は、運用も検討できます。資産運用をすることで、お金を眠らせるのではなく増やせる可能性があります。例えばNISAやiDeCoのような、税制面で優遇が得られる制度を活用してみるのもよいでしょう。
 

50代の28.4%は貯蓄ゼロ! 年金だけで生活できない“老後貧乏”にならないために今からでも対策が必要

50代全体の28.4%、2人以上世帯では24.4%、単身世帯は39.6%が貯蓄ゼロであることが分かりました。一方で、老後生活に不安を抱いている50代男性は86.3%、50代女性は89.6%もいます。特に公的年金だけでは生活できないことへの不安や、病気などで日常生活に支障が出ることへの不安を感じている人が多くいます。
 
老後のさまざまなリスクに備えて、ある程度の貯蓄をしておくことは大切です。そのためには、固定費を見直して貯蓄に回せるお金を作り、目的に合わせて計画的に貯金をし、お金に余裕ができたら運用によって増やすことも検討できるでしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると (参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降) 各種分類別データ(令和4年) 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和4年) 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降) 各種分類別データ(令和4年) 4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 生活保障に関する調査 調査結果 第III章 老後保障 1.老後生活に対する不安意識 (1)老後生活に対する不安の有無 <図表 III-2> 老後生活に対する不安の有無[性・年齢別](101ページ)、(2)老後生活に対する不安の内容 <図表 III-3> 老後生活に対する不安の内容(102ページ)、<図表 III-4> 老後生活に対する不安の内容[性・年齢別](104ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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