『マジ分かりません』質問が相次ぐ『NISA』って何を買うの?
ファイナンシャルフィールド / 2018年12月11日 22時30分
最近嬉しいことに「預貯金」100%から、一部「投資」へ移行を検討している若い方が増えてきました。しかし、ここで問題が発生。最近WEBのマネーコラムではすっかりお馴染みの「NISA」「つみたてNISA」などについて「マジわかりません」という質問が相次いで来ております。 ついつい私たちFPは難しい表現を使ってしまいがちです。ごめんなさい。今回はビギナーさん向けに「NISA」についてお伝えさせていただきたいと思います。 まず「NISA」は商品ではありません。制度のことです。詳細は下記をご覧ください。
投資活動の第一歩は口座開設から
「投資」をするのと「預貯金」をするのとでの大きな違いは、「金融商品」を購入することです。その時使うお財布が「投資口座」です。「貯蓄口座」(銀行口座)があるように「投資」にも「投資口座」というものがあります。
この口座にあるお金を使って「金融商品」を購入し、お金に働いてもらい、その利益をリターンしてもらうのが「投資」です。
この「投資口座」にはいくつかの種類があります。
まず、自分の「投資活動」の窓口になってくれる金融機関を選択しましょう。銀行・証券会社(店舗・ネット)で、一番自分に適している金融機関を選んでください。その後、口座を開設(作る)するのですが、その際に種類があるのです。
なぜ「預貯金」と違い口座を選ばなくてはならないのでしょうか? 「預貯金」では、「普通預金」と「定期預金」という利率の違う口座があります。それが種類です。「投資口座」の種類は、税金の支払い方により違うものがあり、それぞれ自分に合う口座を選んでいくことができるのです。
投資活動から得た利益には「分離課税」という税金がある
私たちは毎日の生活の中で、様々な形で税金を支払っています。一番身近なのが「消費税」です。現在は8%、来年度から10%に引き上げられる予定です。
また、お酒には「アルコール税」たばこには「たばこ税」というように、既に商品の価格に税金が反映されているものもあります。
これらは「間接税」というグループで購入や使用に対して課さられる税金です。その他にもいくつかの税金のグループがあります。「所得税」は一番身近でしょう。給与から差し引かれていますね。
これから始める「投資」にも、得られた利益に税金がかかるのですが、その名称が「分離課税」というものです。「分離課税」とは、他の所得とは関係なく分離して、得られた利益から20%の税金を差し引きますよ!というもの(2037年までは復興特別税が別途0.315%かかり、合計で20.315%となります)。
投資活動をすることにより、納税をして、社会にも大きな貢献をすることになります。
「NISA」「つみたてNISA」は制度のこと。商品ではありません!
しかし、折角始めた「投資」なのに、20%も税金が引かれるなんてテンション下がりますよね。そこで国は、より多くの人に「投資」を初めて欲しいので、非課税制度を設けて、テンションが上がる様に応援をしてくれているのです。
それが「NISA」や「つみたてNISA」という制度です(19歳以下の人が加入できる「ジュニアNISA」もあります)。
一般NISA・つみたてNISAにはなんと、この20%の分離課税が限度期間・限度額まで非課税(ナシ)なのですよ。お得でしょう。
しかし、初心者の方がとても混乱してしまうのが口座開設時。まず、一般NISA・つみたてNISAを始める前に総合口座開設が必要です。そして、その総合口座には3種類あります。
表の中の「総合口座」の中から、1つ選んで、その上で「NISA口座」or「つみたてNISA」口座を選びます。ここは厳密には「NISA・つみたてNISA制度専用口座」として覚えてください。
総合口座3種類の違いは、分離課税をどの様なスタイルで国に納めるかにより決めます。最初だから「一般口座でいいや」と思いがちですが、最初は「特別口座・源泉徴収なし」がオススメです。なぜなら、難しい手続きを一切しなくて良いのです。投資総額が大きくなってきたら変更すれば良いかと思います。
「NISA」と「つみたてNISA」の違いがわからない方は下記を選んでください。これからはじめるなら「つみたてNISA」がオススメです。なぜなら投資はコツコツと少しずつ分けて、長期で運用(行う)することで、大きく膨らみます。
また「つみたてNISA」は初心者向けの厳選された商品が揃っていますので。
最初はこのテンションアゲアゲの非課税制度を利用して、皆さまの資産形成を試みてください。無理をしないで、少しずつ、長く行うのが投資成功の秘訣です!
Text:寺門 美和子(てらかど みわこ)
ファイナンシャルプランナー
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