昨年会社を退職した65歳です。「終活」は家族のためにすぐ始めるべきでしょうか?理想的な開始時期ってありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月13日 10時10分
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終活を始めるきっかけとなる出来事の一つとして、定年退職が挙げられます。退職すると自由な時間ができるため、老後の生活を穏やかな気持ちで過ごすためにも、終活に取り掛かることもいいかもしれません。 しかし、実際には「終活とは具体的にどのようなことをするのか?」「何から取り掛かればいいのか分からない」という人もいるでしょう。 本記事では、終活の実施状況とともに、理想の開始時期や終活をするメリット、最初にやるべきことなどをご紹介します。
終活の必要性を感じている人の割合
楽天インサイト株式会社が2023年に実施した「終活に関する調査」」の結果によると、「終活を実施している」という人の割合が5.8%、「近いうちに始める予定」の割合が9.1%、「予定はないが、時期が来たら始めたい」が56.9%となっており、終活を実施する意向がある人の割合は約7割を超えていることが分かっています。
うち、男性の66.3%と比較して、女性は77.4%と高い結果が出ています。
終活をする・したいと思っている理由としては「家族に迷惑をかけたくないから」が最も多くなっています。また「老化などにより寝たきりになったときのために」「自分の人生の整理をするために」などの理由も多いようです。
終活の理想的な開始時期とは?
終活を始める時期に決まりはなく、人それぞれの考え方によります。年齢は関係なく、自分が思い立ったときがベストなタイミングといえるでしょう。
一般的には、私生活で何らかの変化が生じたことをきっかけとして、終活に取り掛かる人も多いようです。例えば、定年退職や子どもの独立、病気やけがによる入院、身近な人の死などがきっかけになることもあるでしょう。
終活には体力と気力、判断力が必要とされるため、できれば高齢になる前に始めることが理想と考えられます。
終活を行うメリット
終活を行うメリットは、安心して老後を迎えられることです。身の回りを整理して暮らしやすくするとともに、今までの人生を振り返ってやり残したことはないか、これからやりたいことは何なのかを考えることで、悔いのない人生を送れる可能性があります。
また、家族の負担を軽減するために終活を行う人もいるはずです。今後入院や介護が必要になることがあったとき、どのような治療を希望するのかを明確にしておくことで、家族の精神的負担を減らせる可能性があります。
また、身の回りを整理しておけば、亡くなった後で家族が大量の遺品を片づけずに済むなど、体力的な負担も軽減できるはずです。
終活でやるといいことは?
いざ終活に取り掛かるとして、まずは何から始めたらいいのか分からない人もいるでしょう。終活で最初にやるといいことは、エンディングノートの作成です。エンディングノートは法的効力を持ちませんが、自分の好きなことを自由に書くことができます。
また、判断力がしっかりしているうちに取り掛かっておきたいことといえば、お金に関する整理です。親族間の相続トラブルを防止するためにも、残せる財産の内容や相続の内訳などを明確にしておきましょう。
現金や預貯金・有価証券・投資信託・株券などの金融資産や不動産、車や貴金属などの動産、生命保険の権利などについては、財産目録を作成しておくと安心です。また、その際には借金やローンなど、マイナスの財産についても明記しておくことをおすすめします。同時に、銀行口座やクレジットカードもすべてリスト化しておきましょう。
また、終活にかかる費用についても確認しておくことをおすすめします。終活で準備すべきものは人によって異なりますが、一般的には以下のような予算が必要になるといわれているため、準備しておくと安心です。
・葬儀・お墓:400万円程度
・医療・介護関係:100万円程度
・遺品整理・相続関係:20万円~25万円程度
終活をする際はエンディングノートの作成から始めてみるといい。特に財産整理は早めに行っておくと安心
今回の事例のように「65歳で定年退職を迎えたので家族のために終活を始めたい」という人も一定数いるでしょう。定年退職は終活を始めるきっかけとなる出来事の一つになり得ます。また、体力と気力、判断力があるうちに終活を始めることも理想とされています。
終活を行うことで得られるメリットにはどのようなものがあるのかを確認しておくとともに、最初に取り掛かるべき事柄についても考えておくといいでしょう。特に、財産整理は判断力がしっかりしているうちに行っておくことが望ましいため、早めに取り掛かっておくことをおすすめします。
出典
楽天インサイト株式会社『20代、30代の「終活」をする・したい理由は、「自分の人生の終わり方は自分で決めたいから」が上位に』終活に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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