5年ほど乗ったSUVの売却を検討しています。友人から中古車オークションが高く売れると聞いたのですが本当でしょうか？

SUVを所有していて、5年ほど経ったタイミングでの売却を検討する人がいるかもしれません。売却方法に悩んでいる中で、友人から中古車オークションが高く売れると聞いた人もいるでしょう。   今回は中古車オークションとはどのようなものかについてご紹介します。あわせて、メリットやデメリット・相場の調べ方についてもまとめました。

中古車オークションとは？

中古車オークションとは、その名の通り中古車を取り扱っているオークションを指します。ほとんどは業者向けに展開されており、個人で利用できるものはほとんどないようです。個人向けのオークションは、個人売買用のサイトやアプリで車の取引を実施するもので、車専用ではない点に注意しましょう。
 
ただし、中古車オークションで車を処分する人の割合はあまりいないようです。中古車の処分はメーカーへの下取りや店舗への売却が多数を占める傾向にあり、オークションへの出品自体は少ないとされています。
 
個人で利用する機会は少ないと考えられるものの、上記のようなサービスを提供していると認識しておくのがよいでしょう。
 

中古車オークションでの高価買い取りは可能なのか？

中古車オークションを利用すれば、自身が所有している車の高価買い取りにつながる可能性があります。もちろん車種や車の状態なども関係しますが、希少価値の高い車であれば通常の店舗に売るよりも高く売れるかもしれません。
 
例えば中古車オークションと買い取り業者の買い取り価格について、表1のような事例もあるようです。
 
表1

車種	買い取り業者	中古車オークション
ベンツ The C-Class Sedan（H23年式）	150万円	200万円
フォルクスワーゲン Golf GTI （H18年式）	70万円	120万円
日産エルグランド 250V（H19年式）	80万円	120万円

※筆者作成
 
上記のことから、中古車オークションを利用して車を売却するのは1つの選択肢となるでしょう。
 

中古車オークションで売却するメリット・デメリット

中古車オークションには、メリットとデメリットが存在します。それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
 

メリット

中古車オークションのメリットは、相場よりも高値で売れる可能性がある点です。実際に40万円～50万円程度高く売れた事例も見られたため、少しでも高く売りたいと考えている人にはおすすめの選択肢といえるでしょう。
 
また、あまり流通していないモデルや販売台数が少ないモデルであれば、価値が評価されやすい可能性があることもメリットといえます。
 
そのほか、買い取り業者の一括比較サイトを利用した場合、営業電話に悩まされることもあるでしょう。中古車オークションの場合は代行業者や運営としかやりとりが発生しないため、手間をとられにくいこともメリットの1つです。
 

デメリット

中古車オークションのデメリットとしてあげられるのは、買い手がつかない限り車が売れない点です。売りに出した車が落札されなければ、売却した際の金額も手元に入ってきません。
 
また、利用する中古車オークションや代行業者によっては、出品するたびに手数料が発生することもあるようです。そのため、業者選びには十分注意しなければなりません。
 
中には出品中は車の使用方法に制限が設けられる可能性もあります。場合によっては乗車そのものができなくなってしまうこともあるようなので、依頼する前に条件の確認を忘れないようにしましょう。
 

中古車オークションの相場の調べ方は？

中古車オークションの相場を調べる際は、個人・業者間（CtoB）のサイトを用いるのがよいでしょう。中古車相場検索機能に年式や型番などを入力すれば、対象の車がいくらで取引されているのかを確認できます。
 

中古車オークションなら相場より40万円～50万円高く売却された事例もある

中古車オークションは、車を売る際の選択肢の1つとしておすすめです。実際の取引を調べてみると、買い取り業者に比べて40万円～50万円程度高く売却された事例も見つかりました。
 
ただし、中古車オークションには高く売れる可能性がある反面、買い手が付くまで待たなければならない・手数料がかさむ可能性があるといったデメリットもあります。そのため、業者選びや出品先は吟味する必要があるでしょう。
 
車を売却するにあたって何を優先するかの条件を決めて、自分に合った方法を選んでください。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー