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50代、中小企業の部長です。旧友との飲み会で「年収600万円だ」と言ったら微妙な反応でした。友人は大企業に勤めていますが、そんなに年収に差が出るのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月16日 23時30分

50代、中小企業の部長です。旧友との飲み会で「年収600万円だ」と言ったら微妙な反応でした。友人は大企業に勤めていますが、そんなに年収に差が出るのでしょうか?

中小企業で部長をしている50代のAさん。旧友との飲み会で「年収600万円だ」と話したところ、あまりいい反応ではなかったとのことです。その友人は大企業に勤めているそうなのですが、大企業と中小企業では平均年収に差が出るものなのでしょうか?

大企業と中小企業の平均年収

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(※1)の企業規模別に見た賃金によると、令和5年6月分の男女計、男女別、さらに50代の男性(Aさん)の賃金を比較してみると図表1のようになります。企業規模が小さくなるにつれて、お給料も少なくなっています。
 
図表1

図表1

 
それでは、ボーナスはどうなのでしょうか。ボーナスは、基本給の何ヶ月分として支給する企業が多いので、給料が高いほどボーナスの給付額も高くなります。令和5年のe-Stat「毎月勤労統計調査」(※2)で事業所規模別に夏季賞与、年末賞与を見てみると図表2のようになりますが、やはり会社の規模が小さくなるにつれて支給額が少なくなっています。
 
大企業、中小企業、小企業の年間収入でどのくらい差が出るか見てみましょう。
 
大企業の平均年間収入は564万2821円(*1)です。中企業は469万3490円(*2)、小企業は402万4826円(*3)です。年収の差は、大企業と中企業では94万9331円、大企業と小企業の差は161万7995円です。
 
年収だけ見るとやはり大企業のほうが有利なようです。単純計算をすると40年同じ会社で働いていた場合、大企業と小企業では、6471万9800円(161万7995×40年間)の差が出ます。
 
図表2
図表2

図表2

 
(*1)大企業の男女計の平均給与(34万6000円×12=415万2000円)+1000人以上の夏季賞与(76万3440円)+年末賞与(72万7381円)=564万2821円
 
(*2)中企業の男女計の平均給与(31万1400円×12=373万6800円)+500~999人と100~499人の夏季賞与の平均(53万468円+41万9408円÷2=47万4938円)+500~999人と100~499人の年末賞与の平均(52万9374+43万4130÷2=48万1752円)=469万3490円
 
(*3)小企業の男女計の平均給与(29万4000円×12=352万8000円)+30~99人と5~29人の夏季賞与の平均(31万4417円+17万3172円÷2=24万3795円)+30~99人と5~29人の年末賞与の平均(32万1825+18万4236円÷2=25万3031円)=402万4826円
 

まとめ

平均年収で考えると大企業に勤めているほうが、中小企業で働くよりも収入が多く安定した生活ができそうです。ただ、これは平均であって、中小企業で働いている人でも特殊な技術をもっていて大企業で働く人よりも多く稼いでいる人もいます。
 
長い目で見て年収を上げたいと思うのであれば将来どのような規模の会社で働いても一定以上の収入を得られるように自分の得意とする専門分野を磨いたり、資格を取ったりして準備をしておくことが大事です。
 

出典

(※1)厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
(※2)総務省 毎月勤労統計調査
 
執筆者:篠原まなみ
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士、管理業務主任者、第一種証券外務員、内部管理責任者、行政書士

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