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63歳で夫と2人暮らし。老後に備え自宅を「平屋」にすべきでしょうか? 戸建てですが、子どもが独立し部屋が余っています。やはり老後に「階段」はつらいでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月17日 5時10分

63歳で夫と2人暮らし。老後に備え自宅を「平屋」にすべきでしょうか? 戸建てですが、子どもが独立し部屋が余っています。やはり老後に「階段」はつらいでしょうか?

平屋はワンフロアで生活が完結し階段の上り下りがないため、身体への負担が少なく、老後の生活には適していると言えます。しかし、安くはない建築費用などのことを考慮すると、平屋への建て替えを決断できないという人も多いでしょう。   本記事では、平屋のメリットや建て替えと他の手段との比較、建て替え費用などを踏まえて、老後のために平屋への建て替えをすべきかについて解説します。

老後は平屋への建て替えがおすすめ

平屋は足腰の弱った高齢者に優しく快適に過ごしやすいため、老後の自宅は平屋への建て替えがおすすめです。
 
建て替えは住み替えと比べて慣れ親しんだ土地で生活できるのが魅力で、リフォームと比べても自由度が高いのが特徴です。
 
また、平屋に建て替えることで1階のみとなるため、階段の上り下りがなく移動の負担や転倒のリスクを減らせます。
 
シンプルな間取りの平屋なら生活動線をコンパクトにまとめられて、家事や移動にかかるストレスも軽減できるため、体力が心配な老後でも安心、快適に生活することができるでしょう。
 
平屋のような四角形に近い構造は、地震などで強い力を受けた際に力が分散され、倒壊のリスクが軽減される性質があります。シンプルな構造で、建物自体も低く揺れにくいことから、家具が倒れるなど地震の際のリスクも抑えることができるでしょう。
 
他にも、2階部分がない平屋では、外壁の修繕の際にコンパクトに足場を組むことができるため、2階建て以上の住居と比較して修繕費用が安くなる可能性が高いのもメリットの1つです。
 
平屋は安全性や利便性が高く、子どもが独立したあとの老後の自宅にはコスパが良いため、老後の自宅を平屋に建て替えるのは賢明な判断といえるでしょう。
 

建て替えにかかる費用

令和4年度の住宅市場動向調査報告書によると、建て替え費用の平均総額は4487万円です。建て替えにかかる費用には主に以下の項目が挙げられます。

・既存建物の解体や建築にかかる「工事費用」
 
・税金や登記などにかかる「諸費用」
 
・工事に伴う「引越し・仮住居費用」

解体費用は建物の立地や規模、構造や時期などによっても異なり、木造なら1坪4万円、鉄骨造なら1坪6万円が目安といわれています。
 
新築住宅の建築費用の全国平均は約3715万円で、建築面積は約37坪であることから、坪単価は100万円ほどということが分かります。
 
夫婦2人暮らしに最適な20坪ほどの平屋であれば2000万円程度で建てられるでしょう。
 
また、建て替えは大規模な工事となるため、工事中は仮住まいへの引越しが必要です。仮住まいに半年~1年ほど住むための費用や自宅と仮住まいの往復分の引越し費用も用意しておく必要があります。
 
他にも、税金や登記手続きなどのさまざまな費用もかかるため、事前に自治体に確認しておくと良いでしょう。
 

まとめ

平屋は安全性や利便性が高く、子どもが独立したあとの老後の自宅としておすすめです。
 
建て替えなら慣れ親しんだ土地で生活ができ、自身のライフスタイルに合わせて自由に設計できるのが特徴です。
 
また、平屋は生活動線をコンパクトにまとめられて階段の上り下りもないため、移動の負担や転倒のリスクも減らせます。老後の住居に対する不安を軽減してくれる平屋は、工事費用や諸費用、引越し・住居費用などが建て替えにかかるものの、高齢者世帯にとっては検討の余地ある住居といえるでしょう。
 

出典

国土交通省 令和4年度住宅市場動向調査報告書
NPO法人 空家・空地管理センター 解体費用について
住宅金融支援機構 2022年度フラット35利用者調査
 
執筆者:梅井沙也香
FP2級

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