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週に1回、「片道800円」の電車で隣町へ遊びに行く息子。送迎がないため楽ですが、節約を考えるなら車で送り迎えするべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月17日 9時40分

週に1回、「片道800円」の電車で隣町へ遊びに行く息子。送迎がないため楽ですが、節約を考えるなら車で送り迎えするべきでしょうか?

週に一度、息子が800円の電車で隣町へ遊びに行くというと、楽な反面、往復1600円の交通費が家計の負担になることも考えられます。節約のためにも車で送り迎えするべきかどうか、一緒に考えてみましょう。

電車代800円で行ける距離は何キロ

JR東日本の旅客営業規則によると、地方交通線内相互発着の場合、大人の片道普通旅客運賃は42kmから46kmで860円です。公共交通機関(JRやバスなど)では、12歳未満の子どもは子ども料金、12歳以上は大人料金が適用されます。子ども料金は、大人の運賃の半額(5円未満は切り捨て)です。
 
子ども料金が800円の場合、大人の運賃はその倍の1600円になります。この運賃で行ける距離は74kmから82kmです。
 

電車代800円の距離を車で往復した際のガソリン代は

電車代800円の距離を車で往復した際のそれぞれのケースについてガソリン代を計算してみましょう。

●12歳以上の子どもが電車代800円で移動する距離42kmから46km
●12歳未満の子どもが電車代800円で移動する距離74kmから82km

ガソリン代は以下の式で計算できます。
 
ガソリン代 = 走行距離 (km) × 燃費 (km/L) × ガソリン価格 (円/L)
 
ガソリン代はレギュラーガソリン160円、燃費は国土交通省のガソリン乗用車の燃費18.9 km/Lとします。
 

12歳以上の子ども

電車代800円で移動する距離は42kmから46kmです。往復だと84kmから92kmになります。それぞれのガソリン代は表1の通りです。
表1

移動距離 片道ガソリン代 往復ガソリン代 片道電車賃 電車賃との差
42km 約360円 約720円 800円 -440円
43km 約367円 約734円 800円 -433円
44km 約374円 約748円 800円 -426円
45km 約381円 約762円 800円 -419円
46km 約388円 約776円 800円 -412円

表はガソリン160円、燃費18.9 km/Lとしガソリン代の計算式を基に筆者作成
 
42km~46km程度の距離であれば、電車賃よりもガソリン代の方が安くなる可能性が高いことがわかります。
 

12歳未満の子ども

電車代800円で移動する距離は74kmから82kmです。往復だと148kmから164kmになります。それぞれのガソリン代は表2の通りです。
 
表2

移動距離 片道ガソリン代 往復ガソリン代 片道電車賃 電車賃との差
74km 約633円 約1266円 800円 -167円
75km 約640円 約1280円 800円 -160円
76km 約647円 約1294円 800円 -153円
77km 約654円 約1308円 800円 -146円
78km 約661円 約1322円 800円 -139円
79km 約668円 約1336円 800円 -132円
80km 約675円 約1350円 800円 -125円
81km 約682円 約1364円 800円 -118円
82km 約689円 約1378円 800円 -111円

表はガソリン160円、燃費18.9 km/Lとしガソリン代の計算式を基に筆者作成
 
74km~82km程度の距離でも、電車賃よりもガソリン代の方が安くなる可能性が高いことがわかります。
 

ガソリン代が電車代よりもお得になるボーダーライン

上記の結果を踏まえ、ガソリン代が電車代よりもお得になるボーダーラインを推定すると、以下のようになります。

●12歳以上のお子様: 約170円/L~180円/L
●12歳未満のお子様: 約200円/L~210円/L

片道40kmの車移動に要する時間は40分

片道40kmの車移動に要する時間は時速40km/hと仮定すると、40kmを移動するのに約1時間かかります。また、渋滞や信号待ちなどの影響も考慮する必要があるので、1時間以上の時間を要する可能性も考えられるでしょう。
 

車の送り迎え:メリットとデメリット

車での送り迎えには、以下のようなメリットとデメリットがあります。メリットは以下の3つです。

●時間の節約
●安全性
●費用の節約

公共交通機関のスケジュールに合わせる必要がないため、自分の都合に合わせて移動することが可能です。また、自分で運転することにより、子どもの安全を確保できます。特に長距離の移動や、複数人での移動の場合、車での移動が電車やバスよりも経済的になることがあります。
 
次にデメリットを見ていきましょう。

●交通渋滞
●駐車場の問題
●疲労

ラッシュアワーには、交通渋滞に巻き込まれる可能性があります。目的地に駐車場がない場合や、駐車料金が高額な場合もあるでしょう。さらに、長時間の運転は疲労がたまる可能性があります。
 

電車と車どちらが最適な移動手段かは、状況によって異なる

電車と車、どちらが最適な移動手段かは、状況によって異なるため、距離やガソリン価格、燃費、駐車料金などを総合的に考慮する必要があります。一概にどちらが最適とは断定できないため、ご自身の状況に合わせて判断することが大切です。
 

出典

JR東日本 第2編 旅客営業 -第3章 旅客運賃・料金 -第2節 普通旅客運賃
E燃費 最近1ヶ月のレギュラー価格
国土交通省 ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値の推移 車両重量による区分全体を参照
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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