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エアコンの「除湿機能」を24時間つけっぱなしにすると、電気代はどれだけ高くなりますか? 洗濯物を乾かしたいのですが、電気代が“もったい”ないでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月18日 2時20分

エアコンの「除湿機能」を24時間つけっぱなしにすると、電気代はどれだけ高くなりますか? 洗濯物を乾かしたいのですが、電気代が“もったい”ないでしょうか…?

梅雨の時期は毎日雨が降り続いて、洗濯物を外に干せない日が続くことも珍しくありません。室内干しをするものの晴れた日に比べると乾きにくく、洗濯物の量やニオイに悩まされる人も多いのではないでしょうか。そういったときにエアコンの除湿機能は便利ですが、電気代も気になるところです。   本記事では、洗濯物を乾かすために、エアコンの除湿機能を24時間つけっぱなしにすると電気代が高くなってしまうのか解説します。

エアコン電気代の計算方法

厳しい暑さや寒さが続くなかでエアコンは生活必需品といっても過言ではありませんが、気になるのが電気代です。最近も政府が電気代やガス代の負担軽減策を少し延長する方向で検討しているというニュースが話題になりましたが、光熱費は簡単に節約できないので家計への影響は小さくありません。
 
エアコンの電気代は主に電気料金単価と使用時間によって算出されます。1時間あたりの電気代は「消費電力(キロワット)✕電気料金単価(円)」によって求められ、電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会によると、「1キロワットアワーあたり31円」とされています。
 
例えば、消費電力が600ワットのエアコンを24時間つけっぱなしにすると約446円かかります。仮に1ヶ月間(30日間)毎日使用すると約1万3380円となる計算です。
 

除湿機能を使うと電気代が高くなる?

実際の電気代は、除湿や冷房、暖房などの運転モードや本体の使用環境、設定温度、経年劣化の有無や状況などによって変化します。
 
「除湿は冷房よりも電気代が高くなるから使わないほうがいい」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、運転モードだけで電気代が決められるのではなく、それぞれの使用環境での必要な消費電力の大きさによって変わります。
 
ダイキンが公表している「冷房と除湿の電気代の比較」によると、除湿機能の中でも弱冷房方式と呼ばれるものは冷房機能よりも消費電力が少ない一方で、再熱除湿方式は冷房よりも多く電力を消費します。
 
また、それぞれのエアコンの消費電力によっても電気代が変わります。仮に消費電力が700ワットかかる除湿機能の場合は、1ヶ月間毎日24時間つけっぱなしにすると1万5624円かかります。一方で、500ワットかかる場合は1万1160円です。このように、電気代はさまざまな要因で変わるため、除湿機能を使えば必ず電気代が跳ね上がるわけではありません。
 

コインランドリーなどの利用も検討しよう

梅雨の時期は湿度が高くなり、ジメジメした不快感を覚えることもあります。除湿機能は文字通り湿度を下げる効果がありますが、室内の湿気をすべてとってくれるわけではありません。
 
洗濯物を短時間で乾かしたい、布団などサイズが大きく乾きにくいタイプのものを乾かしたいという場合は、必要に応じて衣類乾燥機や浴室乾燥機、コインランドリーなどの利用も検討してみましょう。業務用の乾燥機を使うと、生乾きによるニオイやカビなどの発生防止も期待できるのでおすすめです。
 

まとめ

本記事では、雨続きで洗濯物が乾かないためエアコンの除湿機能を24時間つけっぱなしにすると電気代は高くなるのか解説しました。
 
エアコンに限らず電気代は使用環境や設定温度、電力会社との契約内容などによって変化するため「この使い方をすれば節約できる」といった正解があるわけではありません。また、せっかくエアコンを稼働させても洗濯物が全く乾かなければ意味がありません。
 
電気代を無駄にしないためにも「24時間つけっぱなしにしておけば、いつか乾く」と考えるのではなく、乾燥機やコインランドリーなども臨機応変に使い分けてみましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくあるQ&A_Qカタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
ダイキン 冷房と除湿の電気代の比較(ルームエアコン)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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