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【リボの損得】クレカはリボ払いにしています。ポイントがかなり付くので「得」なのに、友人から「損するよ」と言われました。どのくらい「損」するのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月19日 10時0分

【リボの損得】クレカはリボ払いにしています。ポイントがかなり付くので「得」なのに、友人から「損するよ」と言われました。どのくらい「損」するのでしょうか?

クレジットカードは手元に現金がなくても買い物ができる、便利な決済手段です。また、クレジットカードで支払いをすることで、ポイントが付くことがあります。ポイント目的でクレジットカードを利用しながら、リボ払いにすることは得なのか損なのかを、本記事では解説します。

クレジットカードの支払方法

クレジットカードを利用するとその場で決済が行われますが、実際は締め日までの利用代金が、支払日に指定の銀行口座からまとめて引き落とされます。
 

支払い例

締め日:毎月15日
支払日:毎月30日
 
16日から翌月15日までの利用代金が、翌月30日の支払日に、銀行口座からまとめて引き落とされる。

 
クレジットカードの利用代金の支払形式は、一般的に「1回払い」「2回払い」「分割払い」「リボ払い」「ボーナス払い」の5つの方法から選ぶことができます。
 
ただし、店舗によっては「2回払い」や「リボ払い」といった一部の支払方法に対応していない場合や、「ボーナス払い」に利用時期によっては対応していない場合があるので、利用時には確認するようにしましょう。
 
図表1

支払方法 特徴
1回払い 締め日までの利用代金を一括して支払う
2回払い 締め日までの利用代金を2ヶ月に分けて半額ずつ支払う
分割払い 買い物ごとに、分割回数に応じて、利用代金を均等に分割して毎月支払う
リボ払い 支払残高に対して、毎月の支払額を一定額にして支払う
ボーナス払い ボーナス1回払い:年2回のボーナス時に一括して支払う
ボーナス2回払い:年2回のボーナス時に半額ずつ支払う

筆者作成
 
また、クレジットカードで支払方法に手数料がかかるのは、一般的には「3回以上の分割払い」「リボ払い」「ボーナス2回払い」の場合です。「1回払い」「2回払い」「ボーナス1回払い」には手数料はかかりません。
 

リボ払いの仕組み

リボ払いは、「リボルビング払い」の略です。その仕組みの特徴は、クレジットカードの利用代金や利用件数に関わらず、毎月の支払いが一定額になることです。
 
リボ払いにした利用代金は、支払残高に合算されます。そして、支払残高に対して「毎月1万円ずつ支払う」といったように、月々の支払額を設定できます。設定できる支払額には、例えば5000円といった最低支払額がありますが、クレジットカード会社ごとに最低支払額は異なります。
 

リボ払いにおける3種類の支払方式

リボ払いには、主に3種類の支払方式があります。各クレジットカード会社が採用する支払方式によって、月々の支払額は異なってきます。
 
図表2

支払方式 特徴
元利定額方式 手数料を含めた毎月の支払金額が一定。支払開始当初は、毎月の支払金額のうち手数料の占める割合が大きく、支払いが進むにつれ支払元金の割合が増えていく。
元金定額方式 毎月の返済額が徐々に減っていく。支払期間中の支払元金のみが一定。支払開始当初は支払額が大きいが、支払元金を確実に減らすことができ、支払いが進むにつれ手数料が抑えられる。
残高スライド方式 支払残高に応じて、毎月の返済額が変動する。例えば、支払残高が10万円以下の場合は毎月の支払額が1万円、10万円超20万円以下の場合は毎月の支払額が2万円、といったようになる。

株式会社ジェーシービー「リボ払いとは?知っておくべき仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」より筆者作成
 

リボ払いのメリットとデメリット

リボ払いによるメリットとデメリットには、図表3のようなものがあります。
 
図表3

メリット ・毎月の支払いを一定にできるため、家計管理が楽になる
・一度に支払うことが難しい買い物でも、毎月の家計を圧迫せずに購入できる
・お金に余裕ができたときに、繰り上げ返済や一括返済ができる
デメリット ・一般的には15~18%程度の手数料がかかる
・支払残高によっては支払期間が長期化し、手数料を含めた支払総額が膨らみやすい。

株式会社ジェーシービー「リボ払いとは?知っておくべき仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」より筆者作成
 
特にリボ払いの場合、毎月の支払いが一定であることにより、支払負担をあまり感じず、ついつい何度も買い物を繰り返してしまうことで、支払残高が増え、いつまでも支払いが終わらない……といった事態に陥りかねません。リボ払いを無計画に利用しないように注意しましょう。
 

自動リボ払いに注意

クレジットカード会社によっては、クレジットカードに自動リボ払い設定ができる場合や、リボ払い専用のクレジットカードを発行している場合があります。
 
そのようなクレジットカードを利用すると、店舗で「1回払い」と告げてクレジットカードを利用したとしても、自動的にリボ払いとなり、意図せぬ支払いとなることがありますので、注意しましょう。
 

クレジットカードでのポイント付与

次に、リボ払いでポイントを利用することの損得を考えるために、クレジットカードのポイントプログラムの仕組みについて解説します。
 
クレジットカードには、各クレジットカード会社で独自のポイントプログラムがあります。買い物といったカード決済での利用金額に応じて、ポイントが還元されるのが一般的です。ポイントは、次回の買い物での支払いに充当できたり、電子マネーへのチャージや他社のポイントに交換できたりと、利用方法はさまざまです。
 

クレジットカードでのポイント還元率

ポイント還元率とは、クレジットカードの利用金額に応じて、ポイントの還元される割合のことです。一般的なポイント還元率は0.5%程度ですが、高還元率をうたっているクレジットカードの場合は、1%以上のものや、利用条件に合えばさらに還元率が上乗せされるものもあります。
 

リボ払いでのポイント還元

リボ払いでもポイントは付与されますが、他の支払方法と同様に、ポイントは利用代金に応じて、初回請求時にまとめて付与されます。リボ払いの支払いは、月々一定額の支払いとなるわけですが、月々の支払額がポイント対象となるわけではありません。
 
また、クレジットカード会社によっては、リボ払いを利用した場合のポイント還元率を通常よりも1~2%程度に高く設定しているケースもあります。
 

ポイント還元率とリボ払いの手数料との比較からの損得

クレジットカードを利用することで、ポイントが還元されるのはお得ではありますが、一方で、リボ払いには手数料がかかります。ポイント還元率とリボ払い手数料の比較で「得」か「損」かを考えた場合、手数料負担のほうが大きくなる可能性が高く、その差分が「損」といえるでしょう。
 
クレジットカードのポイント還元率は一般的に0.5%程度であり、高還元率のクレジットカードでも1~2%程度です。しかも、ポイント還元は利用代金に対して1回きりとなります。対してリボ払いの手数料は、一般的には支払残高の15~18%と、ポイント還元率よりもかなり高く、支払残高がある限り手数料がかかります。
 

まとめ

リボ払いは毎月の支払いを一定にでき、月々の家計負担を抑えることができます。一方で、安易に利用すると、支払残高が減らずいつまでも支払いを続けることになり、手数料も含めた支払総額も増えてしまいます。
 
リボ払いを利用する際は「いつまでに返済するか」など、返済計画をしっかり立てたうえで利用するようにしましょう。
 

出典

株式会社JCB リボ払いとは?知っておくべき仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説
独立行政法人国民生活センター「クレジットカードを利用したら、知らぬ間にリボ払いになっていた」
 
執筆者:小山英斗
CFP(日本FP協会認定会員)

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