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2024年6月からスタート 老齢年金の電子請求サービスとは?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月21日 4時0分

2024年6月からスタート 老齢年金の電子請求サービスとは?

老齢年金は、受給者として受け取る権利ができたとしても、自動的に受給できるものではありません。老齢年金を受け取るためには、自分で年金の請求手続きをすることが必要となります。そして、この請求手続きについて、2024年6月から、電子請求ができるようになりました。   今回は、老齢年金の電子請求サービスについてチェックしていきましょう。

老齢年金の電子請求サービス メリットは?

今まで、老齢年金受給の請求手続きは、住んでいる地域の年金窓口や郵送で行う必要がありました。しかし、2024年6月から、さらに「電子請求」ができるようになりました。
 
「電子請求」とは、スマートフォンやパソコンを使って、インターネット上で、年金の請求手続きを行うことを指します。まずは、電子請求サービスのメリットについて確認していきます。
 

<電子請求サービスのメリット>

1. 老齢年金の請求手続きが自宅等でできるので、窓口に行ったり、用紙に記入したりする必要がなく、手間が省ける
2. 請求手続きが15分程度で完了する
3. 手続きの処理状況をスマートフォン等から確認できる

 
電子請求サービスは、請求手続きが簡単にできることが最大のメリットです。
 
一方で、請求手続きを行う前に、マイナポータルの利用者登録など、いくつかの設定を行う必要があります。そのため、「逆に手間がかかってしまう」「初期設定の方法が分かりにくい」というデメリットがあります。
 

サービス申し込みの手順

次に、電子請求を行う場合、どのような手続きを行えばよいのか確認していきます。そもそも電子請求を行う場合は、事前に以下の3つの設定が必要となります。
 

<事前設定>

1. マイナポータル(行政手続きをオンラインで行うサービス)の利用者登録
2.「公金受取口座」の登録
3. マイナポータルと「ねんきんネット」の連携

 
さらに、マイナポータルから「ねんきんネット」にログインし、申請手続きや電子署名を行います。電子署名では、署名用電子証明書のパスワード入力が必要となります。パスワードを忘れてしまっていると申請ができないため、注意しましょう。
 
請求の手続きを行う際は、マイナポータルの申し込みや、マイナポータルから年金の手続きを行うための「ねんきんネット」との連携でつまずいてしまう人も多いかもしれません。また、電子請求ができて便利になったのは事実ですが、年金を受給するような高齢者などは、操作が難しいと感じる人もいるでしょう。
 
詳しい申請方法を確認したい人は、日本年金機構のホームページをチェックしてください。
 

覚えてきたいポイント

さらに年金の電子請求について、覚えておきたい注意点を見ていきましょう。
 

<電子請求の注意点>

1. 老齢基礎年金・老齢厚生年金の繰上げ請求や繰下げ請求の手続きは、電子申請ができない
2. パソコンからでも手続きが可能だが、スマートフォンなしで手続きするには、マイナンバーカードの読み取り装置が必要となる
3. 年金請求の審査結果は、受付日から1ヶ月程度で郵送される「年金証書・年金決定通知書」を確認する

 
年金の電子請求をする場合は、これらの注意点を覚えておきましょう。
 

まとめ

年金の請求手続きなど、さまざまな行政サービスが電子的に行えるように拡大しています。確かに、マイナポータルの設定など、最初の手続きは大変ですが、一度設定すれば、その後ずっと他の行政手続きでも活用することが可能です。
 
今回紹介した内容を参考にしながら、年金の請求手続きも電子的に行うことを、検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

日本年金機構 老齢年金請求書にかかる電子申請サービスを開始します
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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