婚活中で年収「300万円」の29歳女子です。子どもを大学に通わせたいなら、相手の年収は「1000万円」必要ですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月22日 9時30分
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結婚を考えている女性にとって、相手の年収は大切なポイントのひとつといえます。 結婚してからは、家や車などさまざまな出費が発生し、子どもが生まれるとさらにお金が必要になるため、ライフプランに合わせて世帯年収は十分であるかも確認しなければなりません。なかには子どもを大学まで行かせることを考えて、相手の年収はどのくらい必要なのか知りたい方もいるでしょう。 そこで今回は、子どもを大学に通わせるために必要な費用について調べてみました。夫婦二人の生活費と、子どもへの仕送りを比較して、世帯年収はどのくらい必要かもシミュレーションしますので、参考にしてみてください。
受験から大学入学までに必要な費用
子どもを大学に通わせるには、受験から入学までにまとまったお金が必要です。全国大学生活協同組合連合会の「2022年度保護者に聞く新入生調査概要報告」によると、受験から入学までにかかった費用の平均は192万4200円で、内訳は以下の通りです。
・出願をするためにかかった費用:12万4700円
・受験のための費用:5万9200円
・学校納付金(入学した大学/入学しなかった大学):74万4400円/26万1400円
・合格発表や入学手続きのための費用:3万4900円
・入学式出席のための費用:2万5800円
・教科書・教材購入費用:21万9200円
・住まい探しの費用:24万4500円
・生活用品購入費用:19万8500円
・その他の費用:23万4200円
自宅生か下宿生か、また専攻によってもかかった費用は異なり、「国公立・自宅生・文科系」の137万7800円から「私立・下宿生・医歯薬系」の324万1100円までの幅があります。これらは大学入学までに貯金しておく必要のある金額であるといえるでしょう。
大学生の学生生活費と収入状況
独立行政法人日本学生支援機構の「令和4年度学生生活調査結果」によると、大学学部(昼間部)に通う学生の学生生活費(学費と生活費の合計)は平均182万4700円で、内訳は以下の通りです。
・学費:114万7300円
・生活費:67万7400円
学校区分別に見ると、「短期大学(昼間部)」の149万2400円から「専門職学位課程」の225万2900円までの幅があります。学生の収入状況については、大学学部(昼間部)の場合の内訳で調べてみると以下の通りです。
・家庭からの給付:109万6900円
・奨学金:40万7600円
・アルバイト収入:37万5900円
・定職・その他:8万7000円
私の年収は「300万円」……子どもを大学に通わせるには相手の年収はどれくらい必要?
受験から大学入学までの費用は、結婚してからの貯金でまかなうとして、大学生の子どもに109万6900円の仕送りをする場合、世帯年収はどれくらい必要かについて解説します。
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の消費支出は1ヶ月32万627円であるとのことです。これを年間で計算すると、384万7524円になります。
上記を夫婦二人の生活費と仮定して、大学生の子どもへの仕送り額を合計すると、年間の手取り収入は約500万円(494万4424円)必要です。年収からは社会保険料や税金が引かれるため、手取り額は80%前後になるといわれています。
自分の年収が300万円の場合の手取り収入は、80%で計算すると240万円になるため、相手の年収は少なくとも325万円(手取りで260万円)は必要であることが分かります。
しかし、実際には子どもが希望する大学や専攻などによって必要な費用は異なり、500万円よりも多くの世帯年収が必要である可能性も考えられるでしょう。ただし、奨学金の有無などによって、世帯年収が十分でない場合でも大学に通える可能性はあります。
子どもを大学に通わせるには少なくとも世帯の手取り収入が年間500万円必要となるケースも! 希望する大学・専攻や奨学金の有無などによって上下する可能性あり
子どもを大学に通わせる場合、受験から入学までにかかる費用の平均は192万4200円であることが分かりました。金額が大きいため、大学入学までに貯金しておくとよいでしょう。
また、学生生活費については大学学部(昼間部)の場合平均182万4700円との調査結果が出ています。受験から入学までの費用は貯金からまかなうとして、学生生活をサポートするために仕送りをするケースが一般的です。
二人以上の勤労者世帯における平均生活費は、年間384万7524円で、大学学部(昼間部)に通う学生の平均仕送り額である109万6900円を足すと、年間で合計500万円ほど必要になることが分かります。自分の年収が300万円の場合は、相手の年収が少なくとも325万円は必要になる計算です。
ただし、子どもが希望する大学や専攻によって学生生活で必要な費用は異なります。自分自身も、結婚してから子どもが大学に通う頃まで、仕事を続けていない可能性もあります。さまざまなケースをシミュレーションして、相手の年収を確認するとよいでしょう。
出典
全国大学生活協同組合連合会 新入生の保護者20,391名から回答 「2022年度保護者に聞く新入生調査」概要報告 1.受験から入学までにかかった費用(3ページ)
独立行政法人 日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果 1.学生生活費(学費と生活費の合計)(4ページ)、4.学生の収入状況(8ページ)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2022年(令和4年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 2 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支 (3)消費支出(10ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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