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エアコンの「冷房」と「除湿」に違いはある? 電気代が安いのはどっち?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月24日 2時40分

エアコンの「冷房」と「除湿」に違いはある? 電気代が安いのはどっち?

エアコンの冷房と除湿の機能にはどのような違いがあるのでしょうか。冷房・除湿の特徴や使用シーンについて紹介します。また、冷房の電気代からどのように冷房・除湿をしたら省エネになるのかを解説します。

冷房と除湿の違い

冷房と除湿は、基本的には同じ仕組みです。空気を冷やすことで空気中の水分を結露させて水にし、室外に放出する仕組みを使っています。ただし、冷房は温度、除湿は湿度を重視した機能である点が異なります。
 
冷房は、設定した温度に冷やす運転です。除湿は、水分を取り除いた空気を、室温の下がりすぎを防ぎながら、室内へと戻しています。
 
除湿の機能には「再熱除湿」「弱冷房除湿」「ハイブリッド除湿」の3方式があります。再熱除湿は部屋の空気を冷却して湿度を取り除いた後に、適切な温度に暖めてから戻す方式のため、部屋の温度を下げません。
 
弱冷房除湿は、温度を下げた空気をそのまま部屋に戻します。ハイブリッド除湿は、温度を下げた空気を室内の空気と混ぜてから送風するため、室温が下がりにくい方式です。
 

冷房と除湿、どちらが経済的?

冷房と除湿には消費電力に大きな違いはなく、使用環境や設定によって消費電力が変わります。ただし、除湿の場合「再熱除湿」を使うと、空気を暖める機能が働くため、電気を多く消費します。
 
一般的に、電気代が高くなるのは「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」の順です。「再熱除湿」と「弱冷房除湿」の見分け方は、エアコンのリモコンにあります。
 
例えば、ダイキンであれば「さらら除湿」、日立は「カラッと除湿」などのボタンがあれば、再熱除湿タイプのエアコンです。一方、「除湿」のみしかない場合には。弱冷房除湿タイプとなります。
 
最近では「冷房」と「再熱除湿」を自動で切り替えながら運転するエアコンも販売されています。それが、廃熱や外気を利用して暖める省エネタイプの「ハイブリッド除湿」です。
 

1時間あたりの電気代の目安

1時間あたりの電気代 は、電力料金単価×使用時間で計算できます。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している2024年現在の電力料金の目安単価は、31円/kWh(税込)です。
 
冷房の定格の消費電力が500W、最小の消費電力100W、最大の消費電力900Wの場合、定格で15.5円/時間、最小3.1円/時間、最大27.9円/時間となり、3.1円から27.9円という約9倍もの金額差があります。
 
暑い部屋を急いで冷やすときは電気を多く消費するため電気代はかかりますが、設定温度まで冷えた部屋の温度維持だけなら、消費する電気は少量です。
 
エアコンはオン・オフを繰り返すと、部屋の温度を急速に下げるための運転をします。この動作は多くの電気を消費します。そのため、短時間の不在なら、エアコンを消さずに使い続けたほうが電力の節約につながる可能性があります。
 

冷房と除湿の電気代はほとんど同じ

冷房と除湿はほとんど同じ仕組みをつかっているため、電気代には大きな差がありません。それよりも、サーキュレーターなどを使って、効率よく部屋を冷やすほうが節約につながる可能性があります。
 
何を目的にエアコンを使うのかを確認し、現在の部屋の状況に合わせて除湿と冷房を使い分けましょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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