安全性の高い国産車に贈られる「ファイブスター大賞」。具体的な選定基準は何? 2023年に受賞したのはどの車?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月24日 4時30分
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安全性の高い国産車を選ぶなら、毎年行われる自動車アセスメントで最高評価を受けた「ファイブスター大賞」受賞車がおすすめです。ちなみに、2023年度の受賞車はスバルの「クロストレック/インプレッサ」です。 自動車アセスメントは、自動車の安全性能を評価・公表するもので、1995年度から行われています。車の安全性能を可視化できるため、より安全な車をお探しの方はぜひ参考にしましょう。 そこで今回は、安全性の高い車の基準である「ファイブスター大賞」について解説します。
ファイブスター大賞とは?
ファイブスター大賞とは、車の安全性を評価する「自動車アセスメント」で安全性能評価が1位に輝いた車に贈られる賞です。自動車アセスメントとは、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が共同で行う事業です。
ユーザーに安全性の高い自動車を選んでもらうため、かつメーカーにより安全な自動車を開発してもらうために毎年開催しています。新車で販売台数の多い国産車を中心に、安全性能に関する評価を行い、その結果を公表しています。
評価の内容は、予防安全性能・衝突安全性能・事故自動緊急通報装置の3つです。それぞれ細かな項目があり、点数制で評価されます。総合評価の点数に応じて、1〜5つの星が与えられ、5つ星を獲得した車がファイブスター賞です。ファイブスター賞を獲得した車の中で、最も点数の高い車が「ファイブスター大賞」として表彰されます。
2023年度はスバル「クロストレック/インプレッサ」が受賞
2023年度のファイブスター大賞は、スバル「クロストレック/インプレッサ」が受賞しました。
2023年の自動車アセスメントでは、乗用車12車種・軽自動車4車種の全16車種を客観的に評価し、10車種がファイブスター賞を獲得しています。ファイブスター大賞・ファイブスター賞の受賞車は、表1の通りです。
表1
順位 | 車種 | 総合得点 | メーカー希望小売価格 (税込価格) |
|
---|---|---|---|---|
ファイブスター大賞 | 1位 | スバル クロストレック/インプレッサ | 193.53点 | 266万2000円〜 |
ファイブスター賞 | 2位 | トヨタ クラウンクロスオーバー/クラウンスポーツ | 188.39点 | 440万円〜 |
3位 | マツダ CX-60 | 186.77点 | 353万6500円〜 | |
4位 | ホンダ ZR-V | 185.41点 | 320万8700円〜 | |
5位 | レクサス RX | 184.52点 | 666万円〜 | |
6位 | 日産 セレナ | 184.34点 | 276万8700円〜 | |
7位 | レクサス NX | 183.28点 | 485万円〜 | |
8位 | ホンダ N-BOX/N-BOXカスタム | 181.20点 | 164万8900円〜 | |
9位 | トヨタ プリウス | 180.60点 | 320万円〜 | |
10位 | 日産 エクストレイル | 180.34点 | 360万1400円〜 |
※独立行政法人 自動車事故対策機構「大賞は、スバル『クロストレック/インプレッサ』!!」を基に筆者が作成
表1の中から上位3車種を詳しく紹介します。なお、安全性能の評価は、予防安全性能「89点満点」、衝突安全性能「100点満点」、事故自動緊急通報装置「8点満点」の合計197点で採点します。
大賞:スバル「クロストレック/インプレッサ」
スバルのクロストレック/インプレッサは、予防安全88.50点・衝突安全性能97.03点・事故自動緊急通報装置8点満点で、合計193.53点となっています。すべての評価で高得点を獲得しており、2位と5ポイント以上の差がつきました。
クロストレック/インプレッサは、スバルの安全技術「アイサイト」を搭載しており、広い範囲を見渡す3つのカメラで「ぶつからない」をサポートしてくれます。
また、カーブの先の状況をいち早く確認できる「ステアリング連動ヘッドランプ」で暗い夜道も安全走行が可能です。なお、メーカー希望小売価格は266万2000円〜(税込み)となります。
2位:トヨタ「クラウンクロスオーバー/クラウンスポーツ」
トヨタのクラウンクロスオーバー/クラウンスポーツは、予防安全性能89点満点・衝突安全性能91.39点・事故自動緊急通報装置8点満点で、合計188.39点です。
クラウンクロスオーバー/クラウンスポーツは、将来の自動運転へとつながる新たな先進技術「トヨタチームメイト」を搭載しており、駐車や渋滞の運転をアシストしてくれるため、予防安全性能で満点を獲得しています。
また「Toyota Safety Sense」も搭載しており、ぶつからないサポート・クルージングサポートなど、予防安全性能に特化した機能が満載です。さらに、車線変更や後方運転の追突注意警報などを搭載しており、衝撃対策もばっちりです。メーカー希望小売価格は、440万円〜(税込み)になっています。
3位:マツダ「CX-60」
マツダのCX-60は、予防安全性能88.21点・衝突安全性能90.57点・事故自動緊急通報装置8点満点で、合計186.77点です。CX-60は、車間距離を一定間隔で保つ機能や高速道路渋滞時の疲労軽減サポート機能・前方を検知して追突を防止する機能など、安全運転を考慮した機能が複数搭載されています。
また「ドライバー異常時対応システム」を搭載しており、運転者が急病などで運転できなくなった場合に車両の減速・停止が可能です。停車後は、ドア解錠や緊急通報を自動で行い、ドライバーの救護・救命の補助ができます。なお、メーカー希望小売価格は、353万6500円〜(税込み)です。
安全な車を選ぶなら自動車アセスメントを参考にしよう
運転免許を取得して間もない初心者ドライバーや、安全性の高い車に乗りたい方は、ファイブスター大賞受賞車の購入がおすすめです。ファイブスター大賞は安全性能を客観的に評価し、点数の高い自動車に贈られる賞で、自動車アセスメントで公表されます。
販売台数の多い国産車から毎年選ばれるため、安全性能に優れた自動車を見つけられるでしょう。自動車選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
出典
独立行政法人 自動車事故対策機構「大賞は、スバル『クロストレック/インプレッサ』!!」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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