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缶ビール代を「20円」節約するため、自転車で「15分」かかるスーパーに行くのは損!? 高くても近場のほうが“コスパ”はいいの? 節約効果について解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月26日 4時40分

缶ビール代を「20円」節約するため、自転車で「15分」かかるスーパーに行くのは損!? 高くても近場のほうが“コスパ”はいいの? 節約効果について解説

ここ数年急激な物価上昇が続いており、少しでも節約をして家計を楽にしたいと考える人は多いでしょう。その一方で、「自分のやっている節約には意味があるのか?」と疑問に感じる人もいるはずです。   本記事では、近くのスーパーなら徒歩5分で済むのに、自転車で15分かけて20円安いビールを買う節約が適切かどうか、様々な視点で考えたいと思います。

1週間あたり6本パック1つを飲む場合年間6000円の節約

1週間に缶ビール6本パック1つを飲む場合、1本あたり20円安いビールを買うことによる節約額は、1週間あたり120円×約52週間で年間6240円となります。1ヶ月あたりでは約500円です。
 
500円前後でできることには、吉野家の牛丼並盛りを食べる(468円)、スターバックスのキャラメルフラペチーノ(Shortサイズ540円)を飲む、Amazonプライムに入る(年間プラン5900円=ひと月あたり約491円)などがあります。月に500円という節約は決して小さいものではない、と感じる人もいるでしょう。
 

東京都の最低時給と比較してコスパを考える

東京都の最低時給は1113円です。6240円稼ぐために必要な時間は約5時間30分であるため、20円安いビールを買うためにかかる時間が1年間合計で5時間30分以下であれば、最低時給で働くよりもコスパが良いことになります。
 
5分で済むところを15分かけて買い物に行く場合、余計にかかる時間はプラス10分で往復にすると20分となり、5時間30分では約16.5往復が可能です。
 
つまり月に一度あるいは、たまに二度の頻度に抑えないと、最低時給よりコスパは悪くなります。行くたびに3~4ケース買うことで、最低時給よりコスパが良くなる計算です。
 
当然、最低時給以上で働いている人もいるはずで、自分の給与を時給換算した場合はもっと頻度を下げなければコスパは悪くなってしまいます。時給という面だけで考えると、節約の元を取るのは難しそうです。
 

1本20円の節約でもメリットがある?

ただし前述の計算は、あくまでも時給計算した場合で、時給以下ならやる価値がない節約、時給以上ならやるべき節約と言い切ることもできません。
 
例えば、惰性でやっているスマホゲームの時間を使って、2ケース分のビールを買った場合はどうでしょうか? 確かに20分で240円、時給にすると720円分の節約が無駄に感じるかもしれません。
 
しかし、本来なんとなくゲームをすることで無意味にすぎていた時間が720円に変わったと、考え方を少し変えるだけでお得に感じるはずです。
 
また片道15分・往復30分の運動になると考えても良いでしょうし、一緒に節約できるものを買ってくるのであれば、さらに効果が上がります。
 
逆に1回に4~5ケースまとめ買いするようにして、節約のコスパをあげることが逆効果になることもあります。まとめ買いをしていると、ついつい飲みすぎてしまう……という場合もあるからです。
 

節約は自分が納得できるかが大切

大きなまとめ買いをしない限り、1本20円のビールの節約のために往復20分の時間をかける行為は、コスパが良くないというのが一つの結論です。極端な話にはなりますが、そんな節約をするくらいなら、空いた時間で働いたほうが良いでしょう。
 
しかし、節約の考え方は人それぞれです。たった数十円、数百円の節約で満足感、幸福感を得られる人もいるでしょう。逆に時間的・金額的なコスパが良くても、負担に感じる節約は長続きしないはずです。
 
自分の価値観にあう、無理のない節約とアイデアでこの物価高を乗り切りましょう。
 

出典

厚生労働省東京労働局 東京都最低賃金は10月1日から時間額1,113円になります
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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