NISAの利用者が急増! 今から始めてもまだ間に合いますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月26日 1時50分
2024年から、非課税で資産運用ができる「NISA制度」が新しくなりました。制度変更に伴い、今年からNISAを使って資産運用を始めたという人も多いかもしれません。 今回は、NISAの最新の利用状況を確認していきましょう。また、年度の途中から資産運用を始めるかどうか迷っている人向けに、NISAのメリットも解説します。
NISAの利用状況
まずは、金融庁が発表している、NISA口座の利用状況調査を見ていきます。2024年3月末時点でのNISA口座数と、NISA口座における買付額は、以下のとおりとなっています。
<NISA口座の利用状況調査(2024年3月末時点)>
NISA口座数:2322万7848口座
買付額の合計:6兆1791億2751万円
・NISA(成長投資枠):5兆1355億2762万円
・NISA(つみたて投資枠):1兆435億9989万円
この調査によると、NISAの口座数が最も多いのは40代(448万4318口座)となっており、全体の19.3%を占めています。次いで50代が18.9%、30代が17.5%、60代が14.7%、70代が11.8%、20代が11.1%、80代が6.1%となっています。
最も口座数が少ないのは10代で、全体の0.6%ですが、「NISAを利用するには18歳以上でなければならない」という年齢制限があるため、10代は口座開設数が少なくなっています。
また、2023年12月の一般NISAの口座数は1139万9355口座、つみたてNISAの口座数は972万8707口座となっています。合わせて、2023年12月の口座数は2112万8062口座でした。
2024年3月までの3ヶ月の間で、約210万のNISA口座が新たに開設されたことになります。
2024年度 今から始めても遅くない
2024年も半分過ぎ、「NISAの口座開設に乗り遅れた」と感じている方はいませんか? しかし、NISAは年度の途中からでも始めることが可能です。そこで、今からNISAを始めるメリットを確認しておきましょう。
●2024年の非課税枠を使い切ることができる
●非課税期間は無期限なので、少しでも早く始めると、その分だけ長期運用が可能
NISA制度は、毎年1月から12月までを「1年」として区切っています。非課税で資産運用ができる金額は、成長投資枠240万円、つみたて投資枠120万円と、年間単位で上限があります。
しかし、例えば2024年7月や8月など、年度の途中から資産運用をスタートしたとしても、2024年の上限額まで商品を購入することが可能です。証券会社によって、年度の途中から非課税枠を使い切る方法は異なるので、確認してみましょう。
また、資産運用をする際は、長期投資を行うことで、複利の効果(利益を再投資することで、お金が雪だるま式に殖える法則)を最大限発揮することが可能です。NISAの非課税期間は無期限で、年数が決まっているわけではありません。少しでも早く資産運用をした方がお得なので、来年度を待たずに、ぜひNISAを始めてみましょう。
まとめ
NISA制度の変更に伴い、資産運用を始めた人や、興味を持っている人は大勢いるようです。まだNISA口座を開設していない人や、買付を行っていない人は、今からでも決して遅くないので、ぜひNISAでの資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
出典
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
金融庁 NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
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