片づけの美学174 子どもの作品はサイズがバラバラ|コンパクトな残し方
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月26日 5時0分
子どもが作った工作などの作品は大きさも厚みもさまざまで、管理が難しいアイテムです。特に立体の制作物などは場所も取るので、持ち帰った後に処分に困ると感じているご家庭は多いことでしょう。 「子どもが捨てたがらない」と処分ができなかったり、「時間がなくて選別できない」と大人の都合でそのまま置かれていたりすることもあるでしょう。 住宅のスペースは限られています。できるだけコンパクトに効率よく残していきたいですね。子どもの作品の残し方といえば、「選んで残す」か、「写真で残す」という2つの選択肢が多いと思います。 子どもの成長の一瞬を形に残せる「作品」の保管が、後からかけがえのない宝物になるよう、「残しておいてよかった」と思える形を目指しましょう。
長期スパンの収納を用意する
子どもの作品は現物を残す場合、長期スパンで保管を考えましょう。
生まれてから子ども時代が終わる18年ほどの期間、作品は作り続けられます。子どもの全部を残してあげたい! と思っていても、現実的ではありません。作ることが好きな子は、家でも園や学校でも作品を量産して、本当にキリがありません。
収納スペースの問題もありますが、膨大な量では懐かしんで見る気にもなれないものです。1年に10点残すだけでも、10点×18年と180点の作品が残ることになります。18年のうちに、どのくらいの量なら残せるかな、と自宅のスペースを確認することを初めのステップとしましょう。
作品の収納用品の選び方
保管する場所が決まれば、収納用品を考えます。
作品保管箱など、さまざまな収納グッズが売られています。おすすめは紙製のボックス。軽いのがポイントです。内容量が増えると案外重くなります。
サイズも大切です。幼いころは小さな紙に書くことが多いですが、小学生になると図工の時間に八つ切り(272mm×393mm)の紙に絵を描くことが増えます。一般的なペーパーテストはB4サイズ(257mm × 364mm)です。A3(297mm×420mm)くらいのボックスであれば、過不足なく入れることができます。
時々大きな紙があるかもしれませんが、その際は畳んで対応としましょう。厚みはあまり必要ありません。3~4年分が入る5~10cmくらいの商品がよいと思います。そのボックスを本のように立てて収納すると、あまりかさばらず、時系列も確認しやすいです。
一時保管と長期保管を分ける
長期保管には、入れる作品を決めてから追加しましょう。それまでは、一時保管の場所に作品を集めておきます。
「学年が終わるタイミングまで」など、期間を決めておくと処理しやすいです。気軽に加えられるようにリビングなど近くに場所をつくります。ある程度量があると、不思議と「残す」「残さなくていいや」の迷いが減ります。
量が確認できると、思い出深いモノや上手に描けたモノがよく分かるのだと思います。一時保管から長期保管に移す時は、1つずつに子どもの年齢だけは記入しましょう。今ははっきり覚えていても、数年後には「だれが」「いつ」描いたかもあやふやになるものです。
可能であれば、思い出やその時の子どもの様子を書いておくと、振り返りがさらに楽しくなります。
選別はひとまず保護者目線でOK
作品の選別は、保護者の目線で決めてよいと思います。立体の大きな作品は写真で残して、絵は現物保存にする、などご家庭によって選別基準はさまざま。思い入れのある作品だけを残して、残りは全部写真でもよいと思います。
ただ、その写真のデータもどうするか、決めておきたいところですね。
プリントしてアルバムにするか、フォトブックにまとめるかが候補になると思いますが、撮るだけで満足して、そのまま忘れ去られる、というでは、撮影した手間がもったいないです。小さい頃の作品を残すのは、本人のためというよりは、「保護者の子育ての思い出」です。
ただ、子どもが自分で選別したい、自分で残したいと言ったタイミングで、思い出づくりは選手交代です。管理も子どもにお任せしましょう。個人差が大きいと思うので、子どもの様子を見て、話し合えるといいなと思います。
子どもの作品の量は都度見直すつもりで
子どもの作る作品はサイズがバラバラで、大きいモノも多くて収納に困るカテゴリです。少なめに保管していても、年月の積み重ねで量が多くなることも予想できます。「量が増えてきて収納場所に困る」と感じた時に、量の見直しをおすすめします。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表
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