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わが家のリビングは「12畳」だけど、エアコンは「6畳用」でも問題なし!? コスパのいい選び方を解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月28日 5時20分

わが家のリビングは「12畳」だけど、エアコンは「6畳用」でも問題なし!? コスパのいい選び方を解説

エアコンを購入する際に、「6畳だから6畳用を」のように、部屋の広さと同じものを購入するという人が多いのではないでしょうか。しかし、実はエアコンは○畳とスペックに記載されているものよりも広い面積に使用できる場合もあるのです。   12畳の部屋に12畳用はコスパが悪いのかどうか、エアコンの選び方について見ていきましょう。また、電気代などについてもあわせて解説します。

部屋の広さ=エアコン適用畳数という基準は古いのか

まず初めに、部屋の広さと同じ適用畳数のエアコンで備えるという基準はやや古いといえます。そもそも、このエアコンの適用畳数というのは1964年に「木造無断熱平屋住宅」という基準をもとに制定されたもので、この基準は今でも変わっていません。
 
60年前と比べると、現在は家とエアコンの双方が著しく進化しています。以下で、部屋の広さとエアコン性能について詳しく解説します。
 

断熱性能が高い家はエアコンの性能が高まる

家の断熱性能が高ければ、適用畳数が6畳用のエアコンであっても12畳程度のリビングでも十分使用できる場合もあります。
 
「断熱性能」が高い住宅の特徴として、住宅内の熱が外へと逃げにくい(夏は涼しく冬は暖かい)造りが挙げられます。一度冷暖房をつけてしまえば長時間にわたって室内の温度を保てるため、実際のエアコンスペックよりもさらに広い面積をまかなえるでしょう。
 

築年数が古い家は部屋の広さと同じエアコンが必要か

築年数が古い家などは近年の家と比べて断熱性能がそれほど高くない傾向にあります。そのため、昔ながらの家などでエアコンを使用する場合は、部屋の広さと同じ適用畳数のエアコンを使用するほうがかえって効率的になることもあります。
 

コスパが良いエアコンの選び方とは

コスパが良いエアコンを選ぶためには、畳数の表示方法を正しく理解しておく必要があります。
 
図1

図1

経済産業省 資源エネルギー庁「エアコンディショナーの 畳数目安、測定方法について(令和3年2月15日)」
 

【畳数の表示(畳数のめやす)】

・暖房……6~7畳
・冷房……10~12畳

 
エアコンのカタログなどには畳数のめやすが表示されていますが、この広さをまかなえるという意味ではないのです。こちらは暖房の場合は、木造住宅なら6畳で鉄筋住宅(マンション)なら7畳、冷房は木造住宅なら10畳で鉄筋住宅(マンション)なら12畳まかなえるという意味です。
 
上記の図にある畳数の表示(畳数のめやす)は、自宅のエアコンを選ぶ際に目安の一つとなります。エアコンのカタログなどには畳数のめやすが表示されていますが、これは住宅における造りごとにまかなえる広さの目安を表しています。
 
上記の図(畳数のめやす)であれば、暖房の場合なら木造住宅は6畳、鉄筋住宅(マンション)が7畳、冷房の場合は木造住宅は6畳、鉄筋住宅(マンション)程度の畳数をまかなえることを表しています。
 
また、先でお伝えしたように現代の家は断熱性能も高くなっているため、適用畳数の基準だけで考えると、エアコンがオーバースペックとなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
 

部屋の広さに合ったエアコンが節電に

エアコンは製品ごとに冷暖房能力(定格出力)の各値が定められており、どのくらいの畳数をまかなえるかが分かります。この定格出力の数値が大きいほど、広い部屋に対応することができます。部屋の広さに合ったエアコン選びが電気代の節約にもなります。
 

まとめ

エアコンの畳数の目安は、エアコン本体もしくはメーカーのカタログで確認できます。エアコンを購入する際は、エアコン適用畳数の基準で考えるのではなく、エアコンの性能表示や部屋の広さで考え、最適なものを選びましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁「エアコンディショナーの 畳数目安、測定方法について(令和3年2月15日)」
 
執筆者:鳥谷威
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

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