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メルカリにハマっている専業主婦です。夫のフィギュアが「30万円」で売れたのですが、たったこれだけでも「扶養」から外れますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月26日 2時30分

メルカリにハマっている専業主婦です。夫のフィギュアが「30万円」で売れたのですが、たったこれだけでも「扶養」から外れますか?

メルカリなどのフリマアプリを利用して不用品を売却しているケースもあるでしょう。フリマアプリで収入を得た場合、扶養に影響はあるのでしょうか。   本記事では、扶養控除や副業収入による確定申告の基準に加えて、30万円の収入で扶養から外れる必要があるかどうかを説明し、収入管理のポイントについて解説します。

扶養控除の基準とは?

納税者に一定の要件を満たした扶養親族がいる場合に受けられる所得控除のことを「扶養控除」といいます。扶養控除には年間の合計所得金額48万円以下の制限があり、給与所得者であれば、年収103万円以下の人が対象です。
 
なお国税庁によると、扶養控除は必ずしも同居である必要はありません。同居でなくても、要件を満たして生計を一(いつ)にしていると認められれば扶養控除を受けられる可能性があります。扶養控除は、被保険者の年末調整で行わなければなりません。個人事業主などの場合は、確定申告の際に扶養控除の手続きをする必要があります。
 

副業収入は確定申告が必要?

副業を行っていたとしても、年間の所得が20万円以下であれば確定申告を行う必要はありません。しかし、どのような形態で副業収入を得たのかによっても確定申告が必要かどうか変わります。パートやアルバイトで収入を得た場合は、すでに必要な経費を差し引かれているため年間20万円を超えたら確定申告が必要になります。
 
今回のように、メルカリに出品した不用品が売れることは、生活に必要なものの範囲であれば、確定申告が必要な所得とはなりません。生活に必要なものは「生活用動産」と呼ばれ、衣類や本などが該当します。生活用動産の範囲内で不用品となったものを売却し、利益を得ても確定申告は必要ではありません。
 
しかし、1回の取引金額が30万円を超える商品をやりとりするときは注意が必要です。不用品を処分するつもりで出品しても、1つ30万円を超える美術品や骨とう品、宝石などの場合は「生活用動産」とはみなされません。生活用動産に該当しない場合は、課税対象となる場合もあるため取引には注意しましょう。
 

30万円収入があったら扶養から外れる?

専業主婦が副収入を得たら扶養から外れてしまうのではないかと気になるでしょう。扶養には「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」があり、それぞれ税法上の扶養が103万円と社会保険上の扶養が130万円の制限があります。制限のある額を超えて収入を得た場合に、扶養から外れることになります。
 
今回のようにメルカリで30万円の収入を得た場合でも、専業主婦でパートやアルバイトなどでほかに収入を得ていなければ扶養から外れる心配はないと考えられます。
 

収入管理のポイントとは

確定申告を行わない程度の収入であれば、帳簿を作成して保管する義務はないといわれています。しかし、利益がいくら出ているのかを計算するためには、入出金の記録をしておく必要があります。
 
記録は最低限の内容で、日付や金額、項目、支払方法、支出内容などを残しておくようにしましょう。帳簿や書類の内容によって保存期間が違います。最長で7年となっているため、作成した書類は破棄せず7年間は手元に保管するようにしましょう。
 
帳簿作成に専門的な知識は必要ありませんが、会計業務に苦手意識があるようなら会計ソフトを利用して記録を残すことも可能です。会計ソフトであれば、前回の記録から自動で帳簿に振り分けてくれる機能など、Excelで記録するよりも楽なケースもあります。無料で利用できる会計ソフトを試しに使用してみるのもおすすめです。
 

専業主婦でも利益を得たら収入管理をしよう

メルカリなどのフリマアプリで売れたものによっては、確定申告が必要となるケースもあります。そのため、雑所得であっても収入が一定額以上の場合には、税務調査があったときなどに備えてすぐに開示できるよう、帳簿を作成して保管しておきましょう。
 

出典

国税庁 No.1180 扶養控除
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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