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部屋が狭いため、冷蔵庫は壁に「ピッタリ」つけています。「節電」のためにやめるべきでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年7月26日 3時0分

部屋が狭いため、冷蔵庫は壁に「ピッタリ」つけています。「節電」のためにやめるべきでしょうか?

家電に関する節約術は数多くありますが「冷蔵庫と壁の距離を離すと電気代を節約できる」という説も存在します。なぜ冷蔵庫と壁を離すだけで電気代が減るのか、疑問に思っている方も多いでしょう。今回は、冷蔵庫と壁の距離を離す節約効果の真実と、具体的な節約効果について解説します。

冷蔵庫と壁に距離をあけると節電効果がある

結論として、冷蔵庫の背面にスペースを作ると節電効果が見込めます。経済産業省が運営する「省エネポータルサイト」によると、冷蔵庫を壁から適切な距離だけ離すと年間で約1400円の節約効果があるそうです。
 
しかしこの数値は令和4年度の電気料金単価「31円/kWh」を参照して計算されたもので、現在の電気料金価格より若干乖離しています。一般社団法人エネルギー情報センターによる令和6年3月時点の電気料金単価は「28.03 円/kWh」で、経済産業省が採用した令和4年度の単価よりおよそ3円低い金額です。
 
冷蔵庫を壁から離した場合に節約できる電力は、年間で45.08kWhとされています。これを電気料金単価28.03円/kWhであてはめると「45.08kWh×28.03円/kWh」で、節約効果は約1263円です。
 

壁との適切な距離はどれくらい?

とある家電メーカーによると、冷蔵庫を設置する際は天井や壁面から一定以上離すことが推奨されています。具体的な距離は表1の通りです。
 
表1

3ドア以上の冷蔵庫 上部:50ミリ以上
左右:5ミリ〜15ミリ以上
背面:30ミリ以上
2ドアの冷蔵庫 上部:300ミリ以上
左右:20ミリ以上
背面:70ミリ以上
1ドアの冷蔵庫 上部:100ミリ以上
左右:20ミリ以上
背面:100ミリ以上

家電メーカーの数値を基に筆者が作成
 
設置する冷蔵庫のタイプによって、推奨される幅は異なります。冷蔵庫は庫内を冷やすために放熱スペースが必ず必要です。狭いスペースにぴったり収まるサイズを選ぶと、放熱がうまくいかずに機能がうまく作用しない可能性があります。
 

コスト削減につながる冷蔵庫の節電術

冷蔵庫と壁面は距離をとることが推奨されていますが、既に冷蔵庫を買っていて、スペース的にこれ以上動かせないといった場合もあるでしょう。冷蔵庫の節電術は壁から離すだけではありません。冷蔵庫の光熱費を削減したいときは、以下の方法をお試しください。
 

冷蔵スペースにものを詰め込まない

冷蔵庫は内部を冷気が循環して食品を冷やす仕組みなため、庫内がぎっしり詰まっていると冷気がうまく循環せずにムダな電力を使ってしまいます。
 
経済産業省の省エネポータルサイトでは、庫内にものを詰め込んだ場合と半分にした場合で比較すると、年間で43.83kWhの節電効果があるそうです。この数値は冷蔵庫を壁から離した場合の節電効果とほとんど同じなため、年間でおよそ1200円の節約が見込めます。
 

開閉回数を減らす

冷蔵庫の開閉回数が多いと、より多くの冷気が外に逃げてしまいムダな電力を使ってしまいます。同資料によると冷蔵庫の開閉回数を半分にした場合、年間で10.4kWhの節電につながるそうです。金額に換算するとおよそ300円の節約です。
 

開ける時間を短くする

前述の開閉回数と同じ理由で、開ける時間は長いほど電力を使います。開ける時間を半分にした場合の節電量は年間6.1kWh、金額にしておよそ180円です。
 

庫内温度設定を下げる

多くの冷蔵庫では庫内の設定温度を「強・中・弱」といった3段階に切り替えられるよう作られています。エアコンの設定温度と同じように、より強力な冷気を発生させるほど電気代は高額です。
 
同資料によると設定温度を「強」から「中」に切り替えた場合、年間で61.72kWhの節電効果があるとされています。金額にしておよそ1700円です。数ある節電術のなかで効果が最も大きいため、積極的に活用するとよいでしょう。
 

冷蔵庫の節約はライフスタイルに合った方法を使おう

冷蔵庫の使い方や設置場所は個人のライフスタイルによって異なります。自宅の間取りによっては壁面と距離を空けられませんし、料理好きの方や大家族の場合は庫内スペースをフルに使ってしまうものです。冷蔵庫の節電術はたくさんあるため、自身のライフスタイルに合わせて、できる範囲で実施するとよいでしょう。
 

出典

経済産業省 無理のない省エネ節約
経済産業省 無理のない省エネ節約
新電力ネット 法人・家庭の電気料金の平均単価の推移(特高・高圧・低圧別)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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