今の時代、アーティストで作成した曲がサブスクに上がるまでにどれだけの費用がかかるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月28日 2時30分
近年では、年齢問わずさまざまなIT端末に触れる機会が増え、音楽制作や音楽配信などのクリエイティブな活動をしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 本記事では、バンドが作成した曲をサブスクリプションサービスに配信するまでの費用について解説します。配信サービスの利用料や収益還元率などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
自作曲を配信するには
自作曲を配信する場合には、次の2つの方法があります。
・レコード会社やレーベルと契約してリリースする
・音楽配信代行サービスを利用する
レコード会社やレーベルと契約することで、楽曲配信、CD制作、販売などのさまざまなサポートを受けることができます。ただし、契約するためにはオーディションに受かる必要があり、配信までのハードルが高いことが難点といえるでしょう。
他方で、音楽配信代行サービスの場合には、レーベルに所属することなく個人で利用でき、誰でも楽曲配信をすることが可能です。また、配信によって自作曲が評価された場合、レーベルに所属できるケースもあります。
音楽配信代行サービスが便利
音楽配信代行サービスは、誰でも気軽に楽曲配信ができ、利用できる内容はサービスによって異なります。音楽配信代行サービスを利用することによって、配信するだけでなく、集客効果も期待できます。
多く再生された場合には、再生数に応じて収益が発生し、サービスによって売上の一部が還元されるのです。音楽配信代行サービスによっては、利用料無料かつ還元率100%でお得に利用できるケースもあるため、自身に合ったサービスを選びましょう。
自作曲を配信できるアプリ
音楽配信代行サービスによって、配信できるプラットフォームが異なります。自作曲を配信できる音楽配信アプリには、次のようなものがあります。
・Apple Music
・Spotify
・Amazon Music
・YouTube Music
・LINE MUSIC
・AWA
・KKBOX
・iTunes Store
対応している配信アプリも音楽配信代行サービスによって異なるものの、国内外に多くのユーザーがいる代表的なアプリは、どのサービスにも対応しているケースがほとんどです。
音楽配信代行サービスの選び方
音楽配信代行サービスを選ぶ際は、次のような点を比較してみましょう。
・配信手数料
・収益還元率
・ISRCコードを発行している
音楽配信代行サービスを利用する場合、配信手数料が必要なケースがほとんどです。サービスによって料金形態が異なり、サブスクリプション型や買い切り型などがあります。また、配信手数料が無料な代わりに、楽曲の収益を分配するタイプもあります。
次に、収益還元率も重要です。サブスクリプション型や買い切り型に比べて、配信手数料が無料の場合には、還元率も低く設定されていることが多いため、事前に確認しておきましょう。
さらに、ISRCコードを発行してくれるかどうかも重要です。ISRCコードとは、音楽録音を識別するために使われる国際的コードで、楽曲検索や著作権管理などの用途で使用します。ISRCコードを発行しているサービスであれば、自分の楽曲が適切に管理されていることが分かるため安心です。
代表的な音楽配信代行サービスを比較
ここからは、代表的な音楽配信代行サービスを比較してみましょう(表1)。
表1
サービス名 | 費用(シングル) | 費用(アルバム) | 収益還元率 |
---|---|---|---|
TuneCore Japan | 1年間 1,551円 2年間 2,915円 3年間 4,169円 |
1年間 5,225円 2年間 9,416円 3年間 13,607円 |
100% |
narasu | 月額110円 (1年契約) 1回2,860円 |
月額110円 (1年契約) 1回5,500円 |
90% |
BIG UP! | 無料 | 無料 | ストリーミング 70% ダウンロード 83% |
1年間 990円 | 1年間 4,490円 | ストリーミング 100% ダウンロード 100% |
筆者作成
TuneCore Japanはメジャーな音楽配信代行サービスであり、多くの方が利用しているため安心できるサービスです。収益還元率も100%で、多くの配信プラットフォームがあります。
narasuは、国内で初のサブスクリプション型音楽配信代行サービスです。最低1年間の契約で月額110円とリーズナブルな料金で利用でき、還元率も90%と高くなっています。
BIG UP!は無料で配信できる音楽配信代行サービスであり、収益還元率は70%となっていますが、初めての利用におすすめです。また、サブスクリプション料金を支払うことによって還元率100%も可能なため、自身に合ったプランを選択しましょう。
出典
一般社団法人 日本レコード協会 ISRC
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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