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お金が貯まる家計簿とは!?付け方と見直しのコツ。

ファイナンシャルフィールド / 2018年12月16日 22時30分

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今年も冬のボーナスの時期がやってきました。経団連の発表によると、昨年に比べて3.49%増で、金額は過去最高の95万6744円とのことです。少し余裕がある方もいらっしゃるかもしれません。   一方で、ボーナスの使いみちがすでに決まっていて、貯金に回す分がない方もいらっしゃるでしょう。お勤め先によって、ボーナスの金額は変わってきます。もらえるお金は決まっていますが、ポイントは家計簿。付け方を工夫して、お金が貯まる家計簿にしてみましょう!  

家計簿はどうやって付けている?

毎年、年末になると、書店に家計簿コーナーができます。書店で売っているタイプの家計簿は種類が豊富で、それぞれ個性的。レシートを貼り付けるタイプから、日記と兼用、献立の管理ができるタイプのものまでさまざまです。
 
一方で、最近はスマホの家計簿アプリを使う方も増えてきています。レシートを撮影するだけで入力できたり、銀行口座ともつなげられたりできるものです。
 
紙もアプリも、それぞれにメリットがあります。紙で管理している場合、レシートを貼る時に買い物を振り返るため、頭の中が整理されます。アプリの場合、瞬時に状況を確認することができます。
 
家計簿は状況を把握する第1歩。自分が思っていたのとは全然違う結果になっていることもありますし、使いすぎに気付くこともあります。家計簿の付け方は人それぞれですが、まずは自分のやりやすい方法で付けるのが一番です。
 

固定費と変動費に分けて考える

「固定費」は、毎月決まって出ていくお金です。例えば、住宅(家賃や住宅ローン)、老後のための蓄え、教育費、保険料、車両費などです。また、1年に一度の支払いとしては、固定資産税などの税金、年払いの保険料などが入ります。
 
それに対して「変動費」は、毎月定額で出ていくわけではないお金です。食費、光熱費などになります。変動費は、季節や行事の有無によっても大きく変化します。
 

知らないうちに節約する!

家計相談を受けていると、まず変動費の食費について、「わが家の食費は多すぎないですか?」と質問を受けます。
 
「よそと比べてぜいたくに食費をかけているのではないか、せめて中食をやめて自分で作るようにし、もっと切り詰めたら安くすることができるのではないか?」などと考える方が多いようです。
 
総務省統計局「家計調査・家計収支編」(2017年)によると、1世帯あたり1ヶ月間の支出のうち、食費が占める割合(エンゲル係数)は平均で25.7%(二人以上の世帯)です。
 
エンゲル係数は、どんなに高収入な家計でも25%前後で、あまり変わりはありません。家計簿を付けて、「食費÷全支出x100」でエンゲル係数を計算してみると良いでしょう。大きくずれるようであれば見直しの必要がありますが、25%前後に収まっていれば問題ないのです。
 
確かに、毎月の予算を決めて管理する方法もあります。しかし、これは効果のある方法だとは思いません。
 
例えば、好きなお菓子を110円で買った後に、100円で売っているのを見かけると、とても損した気分になりますよね?10円でも安い方を買いたくなる。これは、人として当然のことです。
 
しかし、その10円を節約するために遠くのスーパーに行けば、時間やガソリン代などを余計に使うかもしれません。
 
食費の10円を節約することが、家計管理がしっかりできているということにはなりませんし、食費の10円も保険料の10円も、同じ10円です。どのような方法でも、家計が改善するのであれば、結果は変わりません。
 
さらに、食費は変動費ですから、10円の節約は、その1回で終わってしまいます。一方で、固定費はずっと支払い続けるお金です。固定費を削ると、年単位で節約の効果が続くことになります。
 
コツは、「知らないうちに節約する!」。効果を長続きさせるためにも、固定費の節約の方がやりやすいのです。次回は、固定費を見直す順番と、その見直し方について個別にお伝えします。
 
一般社団法人日本経済団体連合会 「2018年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」
総務省統計局 「家計調査報告(家計収支編)平成29年(2017年)I 家計収支の概況(二人以上の世帯)」
 
Text:杉山 夏子(すぎやま なつこ)
2018年日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」相談員
一般社団法人 家族信託普及協会®会員
 

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