ずっと派遣をやってきた「職歴なし」の29歳男性です。真剣に正社員を目指したいのですがどんな仕事に応募できますか？

フリーターや派遣として働いてきた人が、正社員を目指したいと考える場合もあるでしょう。正社員になることで「昇給」「ボーナス」「退職金」など報酬面で安定が得られることが期待できます。   しかし今まで正社員や契約社員の経験がない「職歴なし」の29歳男性の場合、正社員になるのは難しいと感じるかもしれません。そこで今回は、未経験でもチャレンジしやすい仕事を調べてみました。「職歴なし」でも正社員を目指したい方は参考にしてみてください。

「職歴なし」でも正社員の求人に応募できる？

「職歴なし」とは、正社員や契約社員として働いた経験がないことを指します。アルバイトの経験を履歴書の職歴欄に記載することは可能ですが、職歴とはみなされないことが一般的のようです。
 
職歴なしの人は「社会人としての基礎スキルに不安がある」「労働意欲があまり高くないのではないか」などとみなされることがあり、就職に不利といわれています。職歴がない人でも、以下のような求人は比較的応募がしやすいでしょう。

・未経験者OK
・資格・学歴の条件を満たしている
・年齢の条件を満たしている

一つのアルバイト先に長く勤めていたり、何らかの成果を出した経験があったりすると、就職活動で評価を得られる可能性もあります。希望している職種や業種と関係のあるアルバイト経験も、プラスの評価になるかもしれません。
 

「職歴なし」でも応募可能な仕事3選

業種や会社によって正社員になりやすいか否かは変わるため「この仕事であれば正社員になれる」とはいえません。しかし就職するにあたって特に学歴・資格・実務経験を必要としない業種もあります。
 
「職歴なし」の29歳男性の場合、未経験でもチャレンジしやすい職種から就職先を探してみるといいでしょう。ここでは、職歴のない人が応募可能な仕事を、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」を基に3つご紹介します。
 

介護職

「施設介護員」の仕事は「高齢者や、障害があり自立して日常生活を送ることが困難な人など、社会福祉施設に入所したり通所で利用する人々の世話をし、話し相手ともなる」ことです。
 
高齢化によって介護職の需要は高まることが予想されていますが、介護人材の大幅な不足も叫ばれています。人材確保のために、未経験者を採用して資格取得をサポートするケースもあるようです。
 
介護職の平均年収は371万4000円（平均年齢：44.4歳）で、ハローワーク求人統計データの求人賃金（月額）の平均は21万2000円です。
 

工場作業職

「工場労務作業員」の仕事は「工場内で原材料の搬入や製品・商品の搬出、各種機械の清掃や燃料の補給、廃棄物分別、構内清掃など各種作業を行う」ことです。
 
業種にもよりますが、職歴や資格が必須ではない求人もあり、中途採用が多いといわれています。単純作業ではありますが、手際よく作業することや安全面で注意深くあることが必要です。立ち仕事が多いため、ある程度の体力も必要でしょう。
 
工場作業員の平均年収は340万1000円（平均年齢：49.1歳）で、求人賃金（月額）の平均は21万6000円です。
 

アパレル販売員

「衣料品販売」の仕事は「洋服を中心とする服飾用品雑貨を販売する」ことです。店内を美しく保って、来店客が気持ちよく買い物できるようにする必要もあるでしょう。
 
職歴や資格が必須ではない求人もあり、ファッションへの興味や人と接することが好きであれば就職しやすい業種であるといえます。接客業であるため、商品知識や会話スキルなどを身に付けていくことが求められるでしょう。
 
アパレル販売員の平均年収は361万円（平均年齢：41.9歳）で、求人賃金（月額）の平均は22万4000円です。
 

「職歴なし」でも正社員は目指せる！ 「介護職」「工場作業員」「アパレル販売員」など未経験でもチャレンジしやすい職種を検討するのもあり

フリーターや派遣をずっとしてきた「職歴なし」の人は、社会人としての基礎スキルや労働意欲に疑問を持たれる可能性があり、就職活動では不利になりやすいといわれています。しかし未経験者を積極的に採用している業界はあるため、正社員を目指すことは可能でしょう。
 
職歴や資格が必須ではない求人もあり、未経験でもチャレンジしやすい職種には「介護職」「工場作業員」「アパレル販売員」などがあります。業種や会社によって正社員のなりやすさは異なりますが、未経験でも募集している会社を探して、自分に合っている仕事で正社員を目指すのもいいでしょう。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト（日本版O－NET）job tag
施設介護員
工場労務作業員
衣料品販売
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー