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50歳。贅沢せず「月12万円」の暮らしに慣れてきました。これくらい節約できていたら退職後、年金だけで生活できますよね?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月2日 2時20分

50歳。贅沢せず「月12万円」の暮らしに慣れてきました。これくらい節約できていたら退職後、年金だけで生活できますよね?

独身で一人暮らしをしている人の中には、毎月の生活費を可能なかぎり節約しているという人もいるのではないでしょうか。物価上昇に伴い、節約を余儀なくされている、将来に備えて少しでも多く貯金したいと考える人もいることでしょう。   本記事では、現在50歳で結婚する予定なし、一人暮らしで毎月の生活費が12万円の場合、同等の節約ができれば年金暮らしが可能かどうかについて解説します。   また、記事内では老後にもらえる年金額がどのくらいなのかをまとめているので、定年退職後の年金生活について気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。

60歳以上単身者世帯の消費支出

総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編」によると、60歳以上単身世帯の消費支出平均月額と内訳は図表1のとおりです。
 
【図表1】

項目 男性 女性 平均
消費支出 14万7994円 15万1673円 15万409円
食料 4万1348円 3万7610円 3万8913円
住居 1万4255円 1万4163円 1万4196円
光熱・水道 1万4959円 1万5055円 1万4959円
家具・家事用品 4682円 7149円 6291円
被服および履物 2191円 4501円 3697円
保健医療 7720円 8585円 8285円
交通・通信 1万9427円 1万4578円 1万6269円
教養娯楽 1万5964円 1万5336円 1万5558円
その他の消費支出 2万7628円 3万4696円 3万2240円

※総務省統計局「家計調査報告 家計収支編」より作成
 
消費支出平均月額は、男女平均で15万409円です。これらはあくまでも目安にしかすぎませんが、年金だけで生活できるかどうかは年金受給額によるでしょう。年金受給額によっては、月12万円を超えないような節約を余儀なくされるかもしれません。
 
また、住居に関する支出が男女・平均ともに1万4000円程度です。現在は社宅住まいで定年退職後は賃貸物件で暮らさなければならないといった場合は、家賃の支出を想定する必要があります。
 
全国賃貸管理ビジネス協会の全国家賃動向によると、2024年6月現在、1部屋の全国平均賃料は5万2994円です。
 

老後にもらえる年金受給額はどのくらい?

定年退職後に年金暮らしができるかどうかは、年金受給額によります。日本の公的年金は、国民年金(基礎年金)と、会社員などが加入する厚生年金の2階建てになっているからです。
 
働き方によって加入する年金制度が図表2のように異なり、第2号被保険者が支払う保険料には国民年金と厚生年金が含まれており、原則として65歳以降にそれぞれをもらえます。
 
【図表2】

種別 第1号被保険者 第2号被保険者 第3号被保険者
被保険者の職業 日本国内に住む20歳以上
60歳未満の自営業者、学生、
無職、その配偶者
会社員や公務員 第2号被保険者の配偶者
※原則として年収130万円
未満、20歳以上60歳未満の人
加入する年金制度 国民年金 国民年金と厚生年金 国民年金

※厚生労働省「日本の公的年金は「2階建て」」より作成
 

国民年金

令和6年度の国民年金は、月額6万8000円(満額)です。加入する年金制度が国民年金のみの場合、年金だけで毎月12万円の生活費を捻出するのは難しいでしょう。
 
また、月額6万8000円は20歳から60歳までの480ヶ月間にわたって、漏れなく納付を行った場合の受給金額です。保険料の納付猶予や免除を受けている場合、年金額が月額6万8000円にならない可能性が高いので注意してください。
 

厚生年金

厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は1ヶ月につき14万4982円です。ただし、居住する都道府県によって平均受給額は異なり、もっとも高い神奈川県は16万4088円、もっとも低い青森県は12万2134円となっており、約4万円の金額差があります。
 
また、厚生年金は国民年金のように受給額が一律ではありません。働いていたときの給料と厚生年金の加入期間に応じて受給額が決まります。給料が高く、厚生年金の加入期間が長ければ受給額は高くなる仕組みです。
 
国民年金と厚生年金の平均受給額を合算すると21万2982円(6万8000円+14万4982円)です。国民年金と厚生年金のそれぞれを受け取れるのであれば、年金だけで生活できる可能性は高いでしょう。
 

定年退職後に必要な生活費と年金受給額を理解して老後の資金計画を立てよう

定年退職後に、年金だけで生活できるかどうかは受給額がどのくらいなのかで判断が可能です。現在の生活費が月額12万円の場合、国民年金だけでまかなうのは難しいでしょう。国民年金と厚生年金のそれぞれを受け取れるのであれば、年金だけで生活できる可能性が高いです。
 
定年退職後は年金で暮らしたいと考えるのであれば、まず必要な生活費と自分の年金受給額がどのくらいなのかを確認してみてください。確認して不足がある場合は、貯蓄に取り組んだり、支出の見直しを行ったりしてみましょう。
 

出典

全国賃貸管理ビジネス協会 全国家賃動向
総務省統計局 家計調査 家計収支編
厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業の概況
厚生労働省 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について
厚生労働省 日本の公的年金は「2階建て」
日本年金機構 国民年金の「第1号被保険者」、「第3号被保険者」とは何ですか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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