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将棋棋士の「年収」はどれくらいですか? 「誰でも」プロを目指すことはできる?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月2日 3時40分

将棋棋士の「年収」はどれくらいですか? 「誰でも」プロを目指すことはできる?

ニュースや新聞では、著名な将棋棋士の活躍が相次いで報じられています。将棋は、運が関与せず、お互いの実力が白黒はっきりする競技で、日本が誇る伝統文化の1つとして高い人気を誇ります。日本には約1000万人の競技人口がいるとされ、その中にはプロ棋士たちの影響を受けて、目指そうとする方もいるでしょう。   そこで今回は、目指した先のプロ棋士の年収について解説します。

将棋棋士の収入源はなに?

プロの将棋棋士の収入は階級別の基本給に加え、対局の賞金や講演会で得られる報酬によって成り立っています。決まった平均年収はありませんが、トッププレイヤーなら1000万円を超えることもあるそうです。将棋棋士の収入源には、以下のものが含まれます。

●基本給
●賞金・対局料
●指導料
●講演会の出演料
●広告の出演料

こちらでは、プロ棋士の収入源について解説します。
 

基本給

プロ棋士になると、「参稼報償金」として基本給が支払われます。基本給は会社員の役職と同じように、階級があがるほど高い傾向にあるそうです。なお、プロ棋士の階級にはフリークラス〜名人まで存在します。基本給に対する公表はありませんが、一説では表1の金額が相場といわれています。
 
表1

階級 月給
名人 約100万円
A級 約60万円
B1級 約50万円
B2級 約30万円
C1級 約20万円
C2級 約15万円
フリークラス 約10万円

※筆者作成
 
上記で比較してみると、フリークラスと名人でおよそ10倍差があると分かります。将棋は勝負の世界なため、収入全体のイメージとしてはプロスポーツ選手の年俸やファイトマネーに近いものといえるでしょう。
 

賞金・対局料

賞金とは、大きなタイトル戦などで用意されているお金のことで、金額は数百万~数千万円まで幅広くあるようです。また、対局料とはプロ棋士同士の対局の際に支払われるお金で、公式戦を目指した場合は、勝手も負けても対局料が支払われるようです。
 

出演料

出演料とは、地域の将棋教室や将棋イベントといった場で講演を行ったり、将棋の指導やアドバイスを行ったりすることでもらえる報酬です。
 
プロ棋士の出演料は主に以下のイベントで発生します。

●将棋教室
●講演会
●広告出演

プロ棋士によっては自身で将棋教室を開催している場合もあり、対局がないときの収入源は出演料がメインといえるでしょう。出演料においても階級が高いプロ棋士ほど高い傾向にあるようです。
 

プロ棋士になるには

プロ棋士になれる人は年間に4人程度といわれています。公益社団法人日本将棋連盟によると、プロ棋士を目指す際に必要な奨励会の受験資格を持てるのは満19歳以下で、一度奨励会に入会した場合でも26歳までにプロ棋士に昇格できなかったときは、奨励会を退会する必要があるそうです。つまり、プロになるための道を断たれるのです。
 
プロ棋士は実力勝負の世界だけでなく、年齢にも大きな制約がかかります。一説では「東大に合格するより難しい」ともいわれているそうです。
 

将棋は実力勝負の世界

数ある競技のなかでも、将棋は運が絡まない実力勝負の世界です。まぐれで勝ち上がれるものではないため、プロの将棋棋士を目指すだけでも相当な実力が求められるでしょう。条件を満たしていればプロを目指すことはできるといえますが、業界全体のプロ棋士が約450名しかいないことからも、ハードルの高さがうかがえます。
 

出典

公益社団法人日本将棋連盟 奨励会規定
公益社団法人日本将棋連盟 2023年度奨励会入会試験のご案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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