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やりたいこともなく、勉強も苦手なので、大学には行かず就職しようと思います。親には「選択肢を増やすためにも大学へ行け」と言われます。高卒と大卒でそんなに変わるものですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月2日 3時30分

やりたいこともなく、勉強も苦手なので、大学には行かず就職しようと思います。親には「選択肢を増やすためにも大学へ行け」と言われます。高卒と大卒でそんなに変わるものですか?

高校生の中には、やりたいこともなく勉強も苦手なため、大学に行かず就職しようと考えている人もいるかもしれません。   しかし、大学に進学した場合のメリットについて検討したうえで就職という結論をだしたのでしょうか。あるいは、「やりたいことがない」、「勉強が苦手」といった問題について、本当に解決方法はないのでしょうか。総合的に調査してみました。

「大学に進学すると選択肢が増える」はおおむね事実

「大学に進学すると選択肢が増える」といった助言は正しい部分が多いといえます。具体的にどういう部分が正しいのでしょうか。
 

職業選択の幅が広がる

企業の求人には「大学卒業以上」など学歴を指定するものと、「学歴不問」としているものがあります。
 
大学を卒業していれば「大学卒業以上」と「学歴不問」の両方に応募することが可能です。しかし、高校卒業の場合は「大学卒業以上」が選択肢から除外されてしまいます。もちろん応募する自由はありますが、書類選考で不採用となる確率が高まるでしょう。
 

賃金が高くなる可能性が高まる

厚生労働省による「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、学歴別の賃金が公開されています。それによると高校卒の年収273万8000円に対し、大学卒は362万8000円です(いずれも男女計)。
 
高校卒業と大学卒業における賃金の差は、最終的にいわゆる「生涯賃金」の差となって現れると考えられます。高い賃金を希望するのであれば、大学に進学したほうが叶えられる可能性が高いといえるでしょう。
 

高校生の大半は、卒業後大学等へ進学している

やりたいことがないからと進学をためらう場合、ひとまず「周囲に合わせて」大学進学をしてみるのはいかがでしょうか。
 
文部科学省の「令和5年度学校基本統計」によれば、高等学校等卒業者の高等教育機関(大学など)進学率は84.0%です。前年度より0.2ポイント上昇し、過去最高値となっています。この流れを踏襲することは、考え方によっては自然なことといえます。
 
一般社団法人全国⾼等学校PTA連合会と株式会社リクルートによる「⾼校⽣と保護者の進路に関する意識調査」(2023年)によれば、子どもの大学進学を希望する保護者は55%です。子どもが希望する進路ならなんでもいい」の26%を含めると、81%ほどとなります。
 
親の意向に沿って大学進学をしてみることも、1つの方法といえるでしょう。
 

勉強しておくことは将来に役立つ

大学卒業という学歴は、キャリアおよび賃金面で優利に働くケースが多いといえそうです。また「勉強に自信がない」という不安感も、面倒見のよい大学を選択することで払拭できるかもしれません。
 
保護者が大学進学をすすめ、学費もだしてくれそうなのであれば、進学しておくことは悪くない選択肢といえます。大学で学問に触れることで、「やりたいこと」が具体的になる可能性もあるでしょう。
 
大学進学が可能な環境にあるのなら、まずは挑戦してみてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
文部科学省 令和5年度学校基本統計(学校基本調査の結果)確定値を公表します。
一般社団法人全国⾼等学校PTA連合会・株式会社リクルート ⾼校⽣と保護者の進路に関する意識調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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