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引っ越したい物件の候補に「プロパンガス」のアパートがあります。「都市ガス」よりガス代が高くなると聞きますが、どれくらい変わるのでしょうか? 家賃が安く魅力的なのですが…

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月1日 4時30分

引っ越したい物件の候補に「プロパンガス」のアパートがあります。「都市ガス」よりガス代が高くなると聞きますが、どれくらい変わるのでしょうか? 家賃が安く魅力的なのですが…

新しい物件を選ぶ際に、プロパンガスと都市ガスのどちらを使用しているかは気になるポイントの一つといえます。一般的にプロパンガスは都市ガスよりも料金が高いと言われており、希望する物件の家賃が安くても、プロパンガスであればガス代がかさんでしまうかもしれません。   実際、両者にはどれほどの違いがあるのでしょうか。本記事では、プロパンガスと都市ガスの料金について解説します。

プロパンガスと都市ガスの違いとは?

プロパンガスと都市ガスの主な違いは、ガスの種類と供給方法です。プロパンガスはガスボンベを各家庭に設置して使用するのに対し、都市ガスは地中のガス管を通じて供給されます。またプロパンガスはプロパンやブタンを主成分としていますが、都市ガスは主にメタンが主成分の天然ガスです。
 
プロパンガスは熱量が高いため効率よくエネルギーになります。ただしガス代が高くなる傾向があることがデメリットです。一方、都市ガスの供給エリアは国土面積の約6%程度と言われており、利用できる場所が限られています。
 

プロパンガスと都市ガスの料金の差は?

プロパンガスと都市ガスの料金を比較すると、一般的にプロパンガスの方が高くなる傾向があります。その差は地域や使用量によって変わりますが、おおよそ1.5~2倍程度と言われています。ただしプロパンガスは都市ガスよりも熱量が高いため、料金表だけを見て一概に比較することはできません。
 
現在はプロパンガスも都市ガスも、料金を業者が決めて良いことになっています。しかし都市ガスは2017年まで国の審査を経た規制料金でしか販売できませんでした。
 
一方でプロパンガスは以前から販売が自由化されており、業者が好きなように料金を設定してきました。長年の制度の影響で現在も、同じ地域でも価格差が2倍になるなど、大きく異なることがあり得ます。
 

制度改正による情報提供義務の強化

コスト面を考え、プロパンガスより都市ガスの家に住みたいと思う人もいるかもしれません。しかし集合住宅や賃貸住宅では管理組合や大家さんがガスの供給形態を決めることがほとんどでしょう。もし入居を希望する住宅のガスがプロパンガスだった場合、賃貸契約を結ぶ前にプロパンガスの料金をよく確認すると良いでしょう。
 
2024年7月2日から、制度改正により「LPガス料金等の情報提供」が努力義務となりました。この改正は消費者が賃貸契約前にプロパンガス料金を確認しやすくするためのもので、ガス料金の透明性を高めることを目的としたものです。これによりプロパンガスの料金体系がより明確になり、消費者が納得した上で賃貸契約を結べるようになりました。
 

まとめ

プロパンガスと都市ガスの料金は地域や使用量によって大きく異なるため一概には比較できませんが、一般的にはプロパンガスのほうが高くなる傾向にあります。家賃が安くても、プロパンガスの物件の場合、ガス代を考えるとトータルの生活費が高くなる可能性も否定できません。
 
入居希望の物件のガスがプロパンガスである場合、賃貸契約前にガス料金の詳細を必ず確認し、他の物件と比較して総合的に判断してくださいね。
 

出典

一般社団法人 日本ガス協会 都市ガスとLPガスの違い
国土交通省 LPガスの商慣行是正に向けた制度見直しについて
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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