トイレやお風呂場は「24時間」換気扇を付けた方がいいって本当？「1ヶ月」の電気代はいくらになるの？

トイレやお風呂の湿気対策は、快適な生活を維持する上で重要な課題です。24時間換気扇を使用することで、これらの場所の湿気や臭いは効果的に排出できるとされています。   しかし、多くの方は電気代が気になるのではないでしょうか。今回は、24時間換気扇を使用する利点と、1ヶ月の電気代について紹介します。

換気の役割と法規制

換気は、室内の空気を入れ替えることで、新鮮な空気を取り入れ、有害なガスや湿気を排出する役割を果たします。特にトイレやお風呂場は、湿気がたまりがちで、カビやダニの発生源になりやすい場所です。
 
日本では、2003年に改正された建築基準法によって、住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられました。具体的には、シックハウス症候群対策として、換気設備の設置が求められています。シックハウス症候群とは、室内の汚染された空気を吸うことで引き起こすとされる様々な体調不良のことです。
 
つまり、24時間換気システムを適切に使用すれば、効果的に室内の空気を浄化し、健康被害を防げるというわけです。
 

24時間換気扇を稼働するメリット

24時間換気扇を稼働させた場合のメリットは以下の通りです。
 

・カビやダニの発生防止

24時間換気扇を使用する最大のメリットは、カビやダニの発生を防ぐことです。湿気がこもると、カビが発生しやすくなり、アレルギーの原因となるダニも増殖しやすくなります。
 
常に換気を行うことで、湿気を適切にコントロールし、これらの問題を防げるでしょう。特に、トイレやお風呂場での24時間換気は、カビや悪臭の防止に非常に効果的です。
 

・悪臭の防止

トイレやお風呂場は、悪臭がこもりやすい場所です。24時間換気扇を使用することで、常に新鮮な空気を取り入れ、悪臭の発生を防げます。特に、トイレのように閉鎖された空間では、換気が欠かせません。
 

24時間換気扇の1ヶ月の電気代

24時間換気扇を稼働した場合の電気代は、電力会社や使用する機器の種類・性能によって異なります。
 

トイレの換気扇

トイレの換気扇を24時間稼働させた場合、機種別の電気代は表1の通りです。
 
表1

機種名	消費電力	1日の電気代	1ヶ月の電気代	1年間の電気代
パナソニック FY-17C8	7.6W	約5.7円	約170円	約2035.6円
パナソニック FY-24C8	9W	約6.7円	約200.8円	約2410.5円
東芝 DVF-A10K4L	17.5W	約13円	約390.6円	約4687.2円

※交換できるくん「トイレの電気代」を基に筆者が作成
 
以上のことから、換気扇の電気代は消費電力によって異なり、1ヶ月170円～390円程度であることが分かりました。
 

お風呂場の換気扇

お風呂場の換気扇を24時間稼働させた場合の電気代は、1ヶ月約130円～220円です。機種別に表2にまとめました。
 
表2

機種名	消費電力	1日の電気代	1ヶ月の電気代	1年間の電気代
マックス BS-161H	11W （24時間換気）	約7.4円	約221円	約2664円
TOTO TYK910GR/GAR型	5～8W （常時換気）	約4.4円	約132円	1584円
	16W （24時間換気や 常時換気機能を 使わない場合）	約9.6円	約288円	約3456円
TOTO TYK920GR/GAR型	5～24W （常時換気）	約5.5円	約165円	約1980円
	21W （24時間換気や 常時換気機能を 使わない場合）	約12円	約360円	約4320円

※筆者が作成
 

健康を考えて換気扇を24時間稼働させよう！

トイレやお風呂場で24時間換気扇を使用することは、健康と快適な生活環境を維持するために非常に効果的です。カビやダニの発生を防ぎ、悪臭を取り除くためには換気が欠かせません。
 
2003年から建築基準法により導入が義務化された「24時間換気システム」を適切に使用すれば、健康で快適な生活を送れるでしょう。24時間換気システムの電気代は、電力会社や機種の種類などによって異なりますが、それほど高額ではありません。
 
24時間換気に抵抗がある場合は、定期的な換気（窓を開ける）や湿気取り剤の使用、空気清浄機の併用など、他の方法も試してみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社交換できるくん サイト トイレの電気代
マックス株式会社　浴室暖房・換気・乾燥機　仕様・電気代の目安
TOTOパーツショップ　電気代の目安
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー