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「タンス預金」は減少していく!?新札や金利上昇がもたらす“効果”とは?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月5日 5時40分

「タンス預金」は減少していく!?新札や金利上昇がもたらす“効果”とは?

日本国内では、2024年7月3日に新紙幣が発行されました。新紙幣の発行によって、タンス預金への影響や、経済へどのような効果がもたらされるか気になる人もいるでしょう。   今回は新札の発行によって期待される効果や、どのくらいの経済効果を与えるのかについてご紹介します。

新札や金利上昇によって期待される効果

2024年7月3日、1000円札・5000円札・1万円札の新札が発行されました。新札の発行によって期待される効果として、以下の2つがあげられます。


・タンス預金の減少
・投資対象の変化

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
 

タンス預金の減少

新札の発行によって期待できる効果の一つに、タンス預金の減少があげられます。タンス預金の減少が予想される理由として「旧札化への心配」が考えられるでしょう。新札が発行されると、どうしても旧札が使えなくなってしまうのではないかといった心理が働くようです。
 
もちろん新札が発行されたからといって、旧札が使用できなくなるわけではありません。特に店頭で使用する場合、日本銀行法第46条第2項で定められている内容にのっとって、効力が失われる心配はないでしょう。
 
しかし、あまりにもタンス預金の額が大きい場合には、不安が勝ってしまう可能性も十分に考えられます。いずれ旧札には価値がなくなってしまうのではないかといった不安から、タンス預金が減少する可能性は十分に考えられるでしょう。
 

投資対象の変化

前述したタンス預金の減少にも関係しますが、新札の発行によって投資対象が変化するのではないかとも考えられているようです。
 
おもな投資対象としては金があげられ、現金と同じように価値が安定している・価値が上昇傾向にあるなどの理由が関係しているといわれています。金の価格推移について見てみると、買い取りの平均価格は以下のようになっていました。
 
表1

価格
2024年 1万2106円
2023年 9601円
2022年 8301円
2021年 6934円
2020年 6608円

※筆者作成
 
上記の表を見ても分かるように、過去5年間で金の買い取り価格は上昇し続けています。2020年と2024年で比較すると倍近く、2023年から2024年だけで見ても、2500円程度は価格が上がっていることが分かります。
 
もちろん、現金のように価値が必ずしも落ちないわけではありません。しかし、価値の安定性やここ数年の推移を加味すると、金を投資対象とすることは一つの選択肢となってくるでしょう。
 

新札発行がもたらす経済効果は?

新札発行がもたらす経済効果は、1兆6300億円と考えられています。内訳としては自動販売機やセルフレジなどを移行する費用となっており、利用する業者からすれば大きな負担になるといえるでしょう。
 
その反面、製造業界には大きな売り上げを生み出すと考えられます。例えば紙幣のデザイン刷新への対応には、約7700億円の費用が発生する見込みのようです。ATMについても新札対応に約3709億円のコストがかかると推定されていることから、大きな経済効果を与えると予想できるでしょう。
 

新札の発行によってタンス預金の減少や投資対象の変化が予想されている

新札が発行されると、タンス預金が減る・投資対象が金に移行するなどが予想されています。また、経済効果については1兆6300億円と考えられており、大きな影響を与えると考えられるでしょう。
 
もちろん、実際にこれらの効果がすべて起こりうるかは分かりません。あくまでも予想されている項目となっています。タンス預金を所持している場合は、すぐに対応するのではなく、今後の動向に注目していくのもいいでしょう。
 

出典

デジタル庁e-GOV 法令検索 日本銀行法(平成九年法律第八十九号)第四十六条2項
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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