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車に乗って即エアコンをつけたら「車が消耗するよ」と友人に言われました。故障しやすくなるのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月6日 1時50分

車に乗って即エアコンをつけたら「車が消耗するよ」と友人に言われました。故障しやすくなるのでしょうか?

車の運転には気を付けていても、車の装置の使い方についてはあまり気を払っていない人のほうが多いのではないでしょうか。しかし、長い間間違った使い方をしていると、車や装置に悪影響が出る場合があります。   そこで本記事では、エンジンなどに影響しないエアコンの使い方や付けるタイミングについて解説します。

エンジンを掛けた直後は回転数が高い

  

車を運転する経験上、エンジンを始動した直後は通常のアイドリングよりも回転数が高くなることを知っている人は多いでしょう。これはファーストアイドルといい、エンジンを早く暖めて負担をかけないための機能です。反対に考えると、エンジンが十分に温まっていないのに走行するとエンジンに負担をかけてしまうことになります。
 
しかし、アイドリング状態でエンジンを暖めただけで勢いよく走りだすのは、エンジン以外の部品にダメージを与えるといわれています。車に負担をかけない方法として、夏冬どちらもエンジンを掛けてから10秒程度で走りだし、その後4~5分程度ゆっくり走る暖気走行をおすすめします。
 

エンジン始動直後にエアコンを付けた場合に考えられる影響

  

エンジン始動直後のファーストアイドル状態で、エアコンを付けるとどうなるでしょうか。まずは、エアコンの仕組みから考えてみましょう。
 
カーエアコンの冷房は、カーエアコンのコンプレッサーによって空気を冷やす仕組みです。コンプレッサーを動かすためにはバッテリーの電力では足りず、エンジンの回転も利用する必要があります。
 
つまり、エアコンを作動している間は常にエンジンにも負担がかかっていることになります。また、エンジンだけでなくエアコンの寿命にも影響があります。
  

エアコンの寿命への影響

 

エンジンを始動後にエアコンを付けることでエンジンの回転数がさらに上がり、エンジンそのものに負担をかけます。しかし、エアコンの使い方によってはエアコンそのものの寿命にも大きく影響することがあります。
 
エアコンの寿命に最も悪影響を及ぼすのは、コンプレッサーの劣化です。コンプレッサーは大きな電力を必要とするので、エンジンの回転数も利用しています。そのため、車の走行中は最もエアコンのコンプレッサーに負担をかけず安定して使用できます。
 
また、エアコンの寿命はメンテナンスにも影響されます。エアコンの冷房はコンプレッサーでガスに圧力を掛けることで液化し空気を冷却しています。ガス切れもエアコンが効かなくなる原因なので、早めに補充することが大切です。
 
エアコンの寿命やガスの補充など、メンテナンス関連の目安は以下のとおりです。

●エアコンの寿命:5~10年(コンプレッサーの法定耐用年数:7年)
●エアコンガスの補充期間の目安:7~8年
●エアコンガス価格の目安:1万1000~2万5000円(ガス代、作業料など)

なお、エアコンの修理費用は、コンプレッサーやファン交換など修理箇所によって高額になりがちです。そのため、古い車に乗っていて買い換えを検討する人も多くいるようです。
 

エアコンの燃費への影響と車内を早く冷やす方法

 

エアコンの仕組みを踏まえると、冷房はエンジンに負荷をかけていることになり、当然燃費への影響も懸念されます。環境省の「エコドライブ10のすすめ」によると、外気温度、設定温度がともに25度の場合、エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化するようです。
 
しかし、冷房を付けるときに以下の順番で対応をすることで、エアコンの燃費悪化の影響を少なくできるので普段から心掛けておきましょう。

(1)エアコンを掛ける前に窓を開けて空気を入れ替えた後に、エアコンを「外気導入モード」に切り替える
(2)車内の熱が出たら窓を閉めた後に「内気循環モード」にして車内の温度を下げる

なお、暖房に関してはコンプレッサーを使用しない仕組みのため、燃費への影響はほとんどありません。ただし、A/Cスイッチはコンプレッサーと連動しているので、暖房時には切っておきましょう。
 

エンジンやエアコンなどを長持ちさせるには定期的なメンテナンスを

 

エンジン始動後にエアコンを付けることで、すぐに不具合が起きることはほとんどありませんが、長期間続けているとエンジンやエアコンの寿命、燃費への悪影響も大きくなります。
 
このような悪影響をなるべく小さくするためには、定期的なメンテナンスをしっかり行うことやエアコンの使い方を工夫して負担を軽減することが必要です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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