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【電力会社】クーラーを使い始めたので電気代が気になります。「基本料金0円」の電気に乗り換えれば、けっこう安くなるでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月8日 9時0分

【電力会社】クーラーを使い始めたので電気代が気になります。「基本料金0円」の電気に乗り換えれば、けっこう安くなるでしょうか?

梅雨が終わりに近づくと、いよいよ夏本番です。暑さが本格化する夏は、クーラーの使用頻度が増えると共に電気代が気になります。毎月の電気代を少しでも抑えたいと考えているときに、「基本料金0円」の電力プランが目に入ると、魅力的に思うかもしれません。基本料金0円のプランに乗り換えることで、電気代は安くなるのでしょうか。   本記事では、基本料金0円プランのメリットとデメリットを解説し、電気代節約のために最適な選択肢を探っていきます。

「基本料金0円」の電力プランとは

「基本料金0円」の電力プランとは、通常のプランにおいてアンペア数や電気使用量に合わせて請求される基本料金がまったく発生しない電力プランのことです。アンペア数に応じて基本料金が上がるアンペア制の電力プランを利用している場合、基本料金0円プランに切り替えるだけで一定の節約が可能です。
 

基本料金0円プランのメリットとデメリット

基本料金0円プランの一番のメリットは基本料金が発生しない点です。そのため、大きなアンペア数で契約しているご家庭ほど、基本料金なしの電気料金プランに切り替えることで節約効果が得られます。
 
一方、デメリットは電気使用量が少ない場合に割高になる可能性がある点です。基本料金なしの電気料金プランは、電力量料金が電気使用量にかかわらず一律に設定されていることが多いようです。そのため、電気使用量の少ないひとり暮らし世帯などでは、かえって電気代が割高になってしまうかもしれません。
 

基本料金0円のプランを提供している電力会社

基本料金0円のプランを提供している、電力会社の一部をご紹介します。ここでは、東京電力エリアで提供されている電気料金を比較します。
 

Looopでんき

Looopでんきは、電力自由化が始まった2016年にいち早く基本料金0円のプランを導入したことで注目を集め、現在では沖縄本島を含む日本全国に電力を供給しています。東京電力とLooopでんきで、東京エリアに住んでいる場合の料金比較は図表1の通りです。
 
図表1

住まいの人数 Looopでんき 東京電力
1人暮らし
(平均161kWh/月)
5209円/月 5388円/月
2人暮らし
(平均283kWh/月)
9231円/月 9467円/月
3人暮らし
(平均346kWh/月)
1万1304円/月 1万1996円/月
4人以上
(平均378kWh/月)
1万2356円/月 1万3130円/月

株式会社Looop Looopでんき 電気料金電気料金シミュレーションを基に筆者作成
 
4人以上になれば、年間9300円もお得になります。
 

0円でんき

0円でんきは、エネルギー事業の大手「株式会社オカモト」が提供する電力サービスです。供給エリアは、北海道電力・東北電力・沖縄電力エリアを除く全国に広がっています。東京電力エリア地域における、0円でんきと東京電力の従量電灯Bプランの料金比較は、図表2の通りです。
 
図表2

0円でんき 東京電力
基本料金(10Aあたり) 0円 311.75円
電力量料金 36.90円(税込)/ kWh ~120kWh:29.8円
120~300kWh:36.4円
300kWh~:40.49円

株式会社オカモト 0円でんき、東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯Bプランの料金を基に筆者作成
 
電力使用量が少ない場合、東京電力の料金は29.8円/kWhと、0円でんきよりも安いです。そのため、基本料金を考慮しても東京電力のほうが安くなる可能性があります。
 
300kWh以上の電力使用量がある場合には、東京電力の電力量料金が40.49円/kWhであるため、0円でんきの36.90円/kWhよりも高くなります。この場合、0円でんきのほうがコストパフォーマンスはよい可能性が高いです。
 

おてがるでんき

おてがるでんきは、光回線やガス事業など多岐にわたる事業を展開する「株式会社エクスゲート」が提供する電力サービスです。沖縄電力エリアを除く全国に電力を供給しています。東京電力エリア地域における、おてがるでんきと東京電力の従量電灯Bプランの料金比較は、図表3の通りです。
 
図表3

おてがるでんき 東京電力
基本料金(10Aあたり) 0円 311.75円
電力量料金 30.85円(税込) / kWh ~120kWh:29.8円
120~300kWh:36.4円
300kWh~:40.49円

株式会社エクスゲート おてがるでんき、東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯Bプランの料金を基に筆者作成
 
中程度の電力使用量以上であれば、おてがるでんきの電力量料金が東京電力よりも安いため、おてがるでんきのほうが経済的といえるでしょう。
 

「基本料金0円」の電気プランへの変更は使用量などを事前にしっかり確認しよう

新電力の「基本料金0円」の電気プランは、電気使用量の多い家庭にとってはお得な選択肢となることが多いようです。基本料金が発生しないため、大きなアンペア数で契約しているご家庭ほど、基本料金なしの電気料金プランに切り替えることで節約効果が得られるでしょう。
 
ただし、電気使用量が少ない場合は逆に電気代が割高になる可能性もあるため、事前にしっかりと比較検討することをおすすめします。
 

出典

株式会社Looop Looopでんき 電気料金シミュレーション
株式会社オカモト 0円でんき
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C
株式会社エクスゲート おてがるでんき 料金プラン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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