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「ラーメンはスープまで飲み干さないと満腹にならない」と言う夫。塩分過多で”高血圧”になるのではないでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月8日 3時50分

「ラーメンはスープまで飲み干さないと満腹にならない」と言う夫。塩分過多で”高血圧”になるのではないでしょうか?

ラーメン店に行くと、おいしくてついスープまで残さず飲み干してしまう方もいるでしょう。スープを飲むこと自体は悪くありませんが、頻繁にラーメン店に通う場合は毎回飲み干していると塩分量が過剰摂取になる可能性があります。   もし塩分量などが原因で健康面に不安を覚えるなら、スープを飲み干す以外の方法で満腹感を得ることが必要です。今回は、ラーメンをスープまで飲み干したときの塩分量や飲み干さずに満腹感を得る方法などについてご紹介します。

ラーメンをスープまで飲み干したときの塩分摂取量

厚生労働省が5年ごとに更新している「日本人の食事摂取基準」によると、2020年時点で日本人男性の1日当たりの食塩摂取目標量は年齢別で以下のように設定されています。

●1~2歳:3.0グラム未満
●3~5歳:3.5グラム未満
●6~7歳:4.5グラム未満
●8~9歳:5.0グラム未満
●10~11歳:6.0グラム未満
●12~14歳:7.0グラム未満
●15歳以降:7.5グラム未満

なお、女性の場合は11歳までは男性と同様に0.5~1.0グラムずつ目標量が増え、12歳以降は1日当たり6.5グラム未満が目標量です。さらに、高血圧および慢性腎臓病の重症化予防のための食塩摂取目標量は男女ともに1日当たり6.0グラム未満とされています。
 
対して、神奈川県横浜市保土ヶ谷区が公表しているデータによると、ラーメン1杯をスープまで飲み干したときの塩分量は7~8グラムほどです。つまり、スープまで飲み干すとラーメン1杯で1日の食塩摂取目標量を超える可能性があります。
 
塩分の過剰摂取は体に悪影響を及ぼす可能性もあるので、注意が必要です。
 

塩分を取り過ぎると起こり得ること

国立研究開発法人国立循環器病研究センターによると、塩分の過剰摂取により血液に含まれるナトリウムの濃度が高くなるため、のどの渇きにつながります。のどが渇くと水分を多量に摂取し、血液量が増加するため、塩分の過剰摂取は高血圧につながる要因のひとつです。
 
高血圧は脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなります。また、高血圧で心臓へ過大な負担がかかり、心不全を引き起こすケースもあるでしょう。
 
もしこうした病気を発症すると、入院が必要になる場合があります。公益社団法人全日本病院協会によると、急性心筋梗塞になった際の平均入院医療費は191万3606円、1日当たり19万2388円でした。健康を意識せずに塩分を摂取し過ぎると、こうした多額の出費につながる可能性もあります。
 
もちろん、ラーメンのスープを飲み干しただけで心筋梗塞になるわけではないでしょう。しかし、少しでもリスクをおさえたいのであれば、スープは残すなどして塩分摂取量を減らす方がよいでしょう。
 

ラーメン店で健康に気を使いながら満腹感を得る方法

ラーメンのスープを飲み干せば満腹感を得られるかもしれませんが、塩分の取り過ぎや健康面が気になる方はトッピングなどを工夫してみましょう。
 
例えば、ほうれん草などの野菜は塩分排出作用があるといわれているカリウムを多く含んでいます。そのため、塩分に気を使いつつ食べる量を増やして満腹感を得られるでしょう。
 
また、普通の麺のほかにこんにゃく麺を取り扱っている店舗であれば、通常の麺からこんにゃく麺に変更するだけで摂取カロリーをおさえられます。
 

塩分過多になるラーメンのスープを飲み干さず、満腹感を得るためにトッピングや食べ方を工夫する

1日の食塩摂取目標量が男性は7.5グラム未満、女性は6.5グラム未満なのに対して、ラーメンをスープまで飲み干したときの塩分量は7~8グラムです。ラーメン1杯をスープまで飲み干すだけで、1日の食塩摂取目標量を超えてしまいます。
 
塩分を取り過ぎると心筋梗塞や心不全の原因になり得る高血圧を発症する可能性があるので、健康面に配慮したい方は注意が必要です。健康に気を使いながら満腹感を得るためには、スープを飲み干すのではなくトッピングを追加したり、麺をヘルシーなものに変えたりする方法も検討してみてください。
 

出典

厚生労働省 「日本人の食事摂取基準」(2020年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書 ナトリウムの食事摂取基準(mg/日、()は食塩相当量[g/日])(306ページ)
横浜市
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター 患者の皆様へ 減塩食について
公益社団法人全日本病院協会 病院支援事業 診療アウトカム評価事業 医療費(重症度別)【年間】2023年度 急性心筋梗塞(1ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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