結婚5年目の主婦です。もしものために「へそくり」を貯めたいと思っていますが「へそくり」を貯めるコツはありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月10日 3時0分
へそくりを貯めている主婦は多く、さまざまな方法でへそくりを増やしています。本記事では、へそくりをしている人の割合や平均額、バレにくいへそくりの方法や貯め方のコツについて解説します。
へそくりがある人の割合と平均額
厚生労働省がまとめた「2023(令和5)年 国民生活基礎調査」によると、生活意識の現状として「苦しい」と答えた人が59.6%と約6割を占めています。しかしこのような状況でも、いざというときのために、へそくりをコツコツ貯めている人も多いでしょう。
スパークス・アセット・マネジメント株式会社(東京都港区)が実施した「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2023」(調査期間:2023年10月、有効回答数:1000)によると「へそくりがある」と答えた人の割合は、全体で46.2%でした。男女別に見てみると、男性は44.6%、女性は47.8%です。
「へそくりがある」と答えた46.2%に対して、へそくりの平均額を調査したところ、平均233万円でした。男性の平均へそくり額は152万円である一方、女性の平均は309万円でした。この結果から女性のほうがへそくりをしている人の割合が高いうえに、女性のへそくり金額は男性の2倍近いということが分かります。
バレずにできるへそくり方法
へそくりの方法で多くの方に使われているのが、「銀行預金」と「現金保管」です。
株式会社GV(東京都港区)が、2020年10月に既婚女性500人を対象にした「へそくりに関する意識調査」では、へそくりの隠し場所について、銀行口座派が308人、現金派が189人、そのほか(ポイント・商品券など)が24人となりました。
銀行口座派で最も多かったのは「インターネット銀行」を利用する人々です。インターネット銀行はWeb上で口座の管理ができ、通帳もないことからバレにくいです。一方「現金派」は「クローゼット・タンス」といった、身近な場所へ隠す方法が多く使われています。
また、新しいへそくり方法として注目されているのが、電子マネーやキャッシュレス決済アプリを使った方法です。買い物で貯まったポイントを電子マネーとしてチャージしておけば現金が残らないため、第三者にもバレにくいでしょう。同様に、フリマアプリの売上金やアンケート・モニターサイトで得たお金やポイントをへそくりとして貯めている主婦も増えています。
さらに、預金の利息が期待できない近年では、投資信託や株式投資をへそくりに活用する方法も注目を集めています。いざというときの資産形成も行いたい場合には、投資信託や株式に長期投資し、配当や分配金をコツコツともらい続ける方法もおすすめです。
へそくりの貯め方のコツ
へそくりを貯めるコツは、年間貯蓄額を決めた「先取り貯蓄」です。毎月余ったお金をへそくりとして貯める方法は簡単に思えますが、余らなかった場合にはなかなか貯めることができません。そこでおすすめなのが、へそくりで貯める金額を取り分けた「先取り」です。
先取りする金額は「1年間でどのくらい貯めておきたいか」という年間貯蓄額から決めます。例えば、年間20万円を貯めておきたい場合、毎月1万円を先取り貯蓄します。残りの8万円は、ポイントの電子マネー化や500円玉貯金の活用などで無理なく貯め続けることが大切です。
ただし、へそくりはただ貯めるだけでなく、自分のためにも使いましょう。将来のために貯めておくことも大切ですが、趣味に使う、欲しい物を買うなど自分自身のために使うことでストレス解消ができ、生活の満足度や充実度も高まります。
へそくりは無理なくゆっくり貯めよう
夫婦で貯める貯蓄と違い、へそくりは少しずつ確実に貯めていくのがコツです。
毎月少額のへそくりであっても、自分に合ったやり方を習慣にすることで、無理なく貯められます。目標金額を決めて、長い目でゆっくり貯めていきましょう。
出典
厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況 II各種世帯の所得等の状況
スパークス・アセット・マネジメント株式会社 夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2023
株式会社GV まねーぶ へそくりに関する意識調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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