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法人名義で車を買うとお得になると聞きました。会社用の車を購入する場合「法人」と「個人」で税金の支払いはどのように変わりますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月13日 6時0分

法人名義で車を買うとお得になると聞きました。会社用の車を購入する場合「法人」と「個人」で税金の支払いはどのように変わりますか?

会社用の車を購入する場合、個人名義ではなく法人名義で車を買うと節税効果が期待できるといわれています。実際にどれくらいの効果が期待できるのか気になる方もいることでしょう。   そこで今回は、法人名義で車を買うとお得な理由やメリット、税金の支払い方の違いを解説します。会社で使う車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

法人名義で車を買うとお得になる理由

会社を経営する方が仕事で使用するための車を購入する場合、「法人名義」と「個人名義」で納税方法が異なります。
 
法人で車を購入すると、会社の必要経費として車の購入費や維持費を計上できます。そのため、会社の経費が増えることになり、会社の利益が減少することになるのです。
 
法人税は、会社の「売上−経費」で計算された「収益」にかかるため、収益が減少することで自然と法人税も減少します。このように車の購入費用を経費に計上できると、法人税の節税につながる可能性があるということです。
 
どちらの名義で購入すべきかは、状況や車の使用シーンによっても変わります。さらに、車の用途と車種によっては経費として認められない場合もあります。例えば、荷物の配送用に車を購入する際、高級車などの車種は認められないケースがあるということです。
 

法人名義で車を購入した場合、減価償却の対象になる

法人で車を購入すると、車両は固定資産として扱われるようです。そうすることで、減価償却の対象となります。
 
国税庁によると、減価償却とは、企業が使用する固定資産(建物、機械、車両など)の購入費用を、その資産の使用期間にわたって分割し、経費として計上するものです。減価償却には、定額法と定率法があり、それぞれ計算方法が異なります。
 

法人名義で車を購入するメリット

法人で車を購入するメリットは、以下のものが挙げられます。


・個人名義で購入するよりも高い節税効果を得られる可能性がある
・車にかかる維持費を経費にできる可能性がある
・会社の資産として緊急時用に備えられる可能性がある

法人で車を購入すると、購入費以外にも維持費にかかる以下の費用も経費に計上できる可能性があります。


・自動車税
・自動車重量税
・自賠責保険料
・任意保険料
・車検費用
・駐車場代
・燃料代

個人で購入したとすると、上記の費用や税金を合わせて年間で数十万円ほどの出費が考えられます。会社で使う車を個人名義で購入してしまうと、上記の維持費は原則自己負担となります。
 
そのため、法人で購入してこれらの費用を必要経費とすることで、経済的負担を減らせる可能性があるということです。さらに法人で購入すると、その車は会社の資産となります。資金繰りに困った際に車を売り、お金を調達することも可能です。
 

「法人名義」で車を購入すると必要経費として計上できる可能性がある

会社用の車を「法人名義」で購入すると、減価償却として認められ、購入費や維持費を必要経費として計上できる可能性があります。個人名義で購入するよりも、節税効果が期待できるでしょう。
 
しかし法人で購入した車は原則として、仕事で使用するものに限られます。個人で使用するものを法人名義にすると脱税の疑いをかけられるおそれがあります。さらに、車の用途や車種によっては経費として認められないケースもあるようなので、注意しましょう。
 

出典

財務省 法人課税に関する基本的な資料
国税庁 No.2100 減価償却のあらまし
国税庁 No.2106 定額法と定率法による減価償却
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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