70歳の父に車の買い替えを検討しています。自動ブレーキのついた安全運転サポート車がよいのですが、100万円程度でも購入できますか？

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月16日 2時0分

先進安全技術でドライバーを支援する安全運転サポート車（セーフティ・サポートカー／サポカー）。どのような車種があり、どれくらいの金額で購入できるのか気になることでしょう。そこで今回は安全運転サポート車の機能や代表的な車種について解説します。

安全運転サポート車とは？

安全運転サポート車（サポカー）とは、先進技術でドライバーの安全運転を支援してくれる車の総称です。各自動車メーカーは、ドライバーの安全を考慮し、さまざまな先進安全技術を開発しています。

ただし、サポカーに搭載されている技術は機能に限界があり、路面や気象条件によって作動しない可能性があります。機能に頼らず、日頃から安全運転を心がけましょう。ここでは、サポカーに搭載されている代表的な先進安全技術をご紹介します。

衝突被害軽減ブレーキ

衝突被害軽減ブレーキとは、車載のレーダーやカメラにより前方の車両や歩行者を検知して、衝突の可能性がある場合にドライバーに警告する技術です。衝突の可能性が高い場合は、自動でブレーキを作動させます。運転中の前方不注意や渋滞中の居眠り運転などによる追突事故を軽減できる可能性があります。

ペダル踏み間違い急発進抑制装置

ペダル踏み間違い急発進抑制装置とは、ブレーキとアクセルを踏み間違えて、壁や車両に追突する事故を抑制する機能のことです。停止時や低速時に、車載のレーダー・カメラ・ソナーが前方もしくは後方に障害物を検知している状態で、アクセルを踏み込むことで作動し、急加速を防止するといわれています。

車線逸脱警報装置

車線逸脱警報装置とは、車を運転中に走行車線からはみ出しそうになった場合に、運転者に警報するシステムのことです。車線をはみ出すと、対向車に衝突したり、後方から走ってくる車の走行を邪魔したりする可能性があります。

車線逸脱装置は車線からはみ出すと警報で教えてくれますが、車線変更でウィンカーを出している場合は、警報装置は作動しないとされています。

サポカーの代表車種

サポカーの代表的な車種をご紹介します。

表1

メーカー	車種	希望小売価格（税込み）
トヨタ	アクア	214万6000〜283万7000円
ホンダ	N-BOX	164万8900〜236万2800円
日産	リーフ	408万1000〜583万4400円
スズキ	ワゴンR	129万4700〜167万4200円

※参考サイトを基に筆者作成

表1以外にも多くの車種があるため、気になる方は各ディーラーを訪ねてみてください。また、上記の車種は現行モデルのため200万円を超えるものもあり、どの車種も100万円での購入は難しいと考えられます。

100万円程度で買えるサポカー中古車の一例

100万円程度で購入できそうな中古のサポカーを、表2でご紹介します。

表2

車種	年式	支払総額（税込み）
スズキアルト X	2019年式	約99万円
トヨタアクア S	2016年式	約104万円
日産リーフ G	2019年式	約97万円

※参考サイトを基に筆者作成

比較的新しい年式で、100万円程度で購入できる中古のサポカーを選んでみました。5〜8年ほど前の中古車であれば、100万円の予算でサポカーを購入できる可能性がありそうです。

できるだけ安くサポカーを買うなら中古車も視野に入れよう

安全運転サポート車（サポカー）について解説しました。サポカーとは、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置などの安全運転をサポートする機能がついた車です。

現在は、どの自動車メーカーも多くの車種がサポカー認定を受けているようです。ただし100万円の予算で購入する場合は、2016年式以降の中古車から選択するとよいでしょう。