1月から始まる一般入試!地方入試を活用することでメリット・デメリット
ファイナンシャルフィールド / 2018年12月24日 9時0分
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1月から一般入試が始まります。近年、地方入試を実施する大学が増えています。 保護者にとっては経済的負担の軽減、学生にとっては地元でリラックスして受験に臨めるなどのメリットがあります。
多様化する一般入試
まず、一般入試のスケジュールを確認しておきましょう。出願は12月中旬~3月下旬、入試は1月下旬~3月下旬、合格発表は2月上旬~3月下旬です。
保護者時代の一般入試というと、受験のチャンスは一つの大学で1回だけでした。受験に失敗すれば浪人も珍しくありませんでした。しかし、現在では、受験の機会も増え、現役合格率も高まり、浪人する生徒も少なくなっています。
また、保護者時代の私大の一般入試は3科目の学科試験が主流でした。現在では、3教科のうち、高得点2教科で合否を判断する「高得点2教科入試」、得意科目の配点比率を高く、高得点の科目で合否判断を行う「得意科目重視型入試」や「全問マークシート方式」などもあります。
受験機会に関しては、同学部・学科の複数の試験日から都合の良い日に受験する「試験日自由選択制入試」や全学部・全学科の試験を同一問題で同一日に一斉に行う「全学部統一入試」などがあります。
その他、大学のキャンパス以外の地方の試験会場で受験できる「地方入試」や基本的にセンター試験の成績のみで合否が決まる「センター試験利用入試」などもあります。
このように受験の機会が増えましたので、多く受験すればそれだけ合格の確率も高まります。一方、私大の受験料(検定料)は、1学科あたり3~3.5万円程度ですので、受験の機会を増やすと受験料の負担が大きくなりますので留意しましょう。
「地方入試」のメリット
多くの大学では、地方試験会場を設置しています。例えば、立命館大学では、キャンパス以外に札幌、仙台、大宮、東京、新潟、金沢、福井、松本、静岡、浜松、名古屋、三重、大阪北、大阪南、神戸、姫路、和歌山、松江、岡山、広島、山口、高松、松山、高知、北九州、福岡、熊本、大分、鹿児島に試験会場を設置しています。
東洋大学では、キャンパス以外に、札幌、宇都宮、新潟、名古屋、仙台、高崎、金沢、大阪、郡山、千葉、長野、広島、水戸、横浜、静岡、福岡に試験会場を設置しています。
大阪の受験生が東京の大学を受験する場合、交通費は東京・新大阪間往復で27,240円(新幹線のぞみ自由席)、乗車時間は2時間30分です。宿泊料金を6,000~8000円とすると、「地方入試」を利用することによって、これだけの経済的負担(交通費・宿泊費)と時間が節約できます。
また、長距離移動がないので体力的な負担もかかりません。不慣れな土地での移動は不安だと思います。地元や地元に近い場所で受験できれば、リラックスして本来の実力を発揮しやすい、といったメリットもあります。
「地方入試」のデメリット
試験会場は予定ですので、志願者数によっては試験会場の変更や、新規に会場が追加される場合があります。試験日程や受験する学部、受験教科数などにより会場が異なる場合もありますので、受験票の試験会場名をしっかり確認しましょう。
「地方入試」は、わざわざ遠くのキャンパスに行かず、地元(地元の近く)で受験できるのがメリットですが、地元だからと油断して、試験会場を下見しておかないと、試験当日の交通機関の遅れなどのトラブルで試験会場の最寄りの駅に遅れて到着し、予定通りに試験会場に着けずパニックになってしまうかもしれません。時間に余裕をもって出かけましょう。
また、キャンパスに一度も行かず、入学してしまうと、「イメージと違ってがっかり」ということになるかもしれません。
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。
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