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世帯年収「1000万円」ですが貯蓄は「300万円」です。少ないでしょうか…?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月15日 4時20分

世帯年収「1000万円」ですが貯蓄は「300万円」です。少ないでしょうか…?

世帯年収に比例して貯蓄額も多くなることが一般的ですが、中には収入と比較したときに貯蓄が少ないと感じて心配になる方もいるようです。例えば世帯年収が1000万円の家庭で、貯蓄額が300万円の場合、平均と比較すると少ないのでしょうか。   そこで今回は、世帯年収1000万円の平均貯蓄額について調べてみました。貯蓄を増やしていくための方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。

世帯年収1000万円の家庭の貯蓄額はどれくらいが一般的?

金融広報中央委員会の「知るぽると」が公表している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、年収1000万円~1200万円の家庭の平均貯蓄額は2400万円、中央値は1280万円であるとのことです。貯蓄額ごとの割合は以下の通りです。

●貯蓄なし:11.5%
●100万円未満:3.2%
●100万円~200万円未満:4.4%
●200万円~300万円未満:2.8%
●300万円~400万円未満:2.8%
●400万円~500万円未満:3.2%
●500万円~700万円未満:4.8%
●700万円~1000万円未満:7.1%
●1000万円~1500万円未満:12.3%
●1500万円~2000万円未満:6.7%
●2000万円~3000万円未満:13.1%
●3000万円以上:26.2%
●無回答:2.0%

同調査から、半数以上の58.3%は貯蓄額が1000万円を超えていることが分かります。貯蓄額が300万円未満の世帯も合計すると21.9%いますが、年収1000万円の世帯で貯蓄額が300万円の場合、全体で見ると少ない方であるといえるでしょう。
 

貯蓄を増やしていくための方法

世帯年収が1000万円でも、貯蓄額が300万円でなかなか増えない場合も考えられます。貯蓄を増やしていくために、以下のような方法を検討できるでしょう。
 

・支出を見直す

収入が多くても、支出が多ければ貯蓄に回すお金は限られてしまいます。貯蓄を増やすためには収支を見直し、ある程度の金額を取り分けることが必要です。
 
支出をおさえられる可能性のあるものに、家賃・水道光熱費・通信費・保険料・サブスクリプションサービス利用料などが挙げられます。これらの固定費は、一度節約に成功するとその分を貯蓄に回せるため、すぐに取り組むといいでしょう。
 

・ライフイベントにかかる費用目安を把握する

ライフイベントごとにまとまった出費が予想されるため、必要な費用目安を把握しておくことは大切です。子どもがいる家庭では、進学に伴ってまとまったお金が必要になるでしょう。車や住宅の購入、退職、介護などでも大きな出費が生じます。漠然と貯蓄に取り組むのではなく、子どもの学費や老後資金など、項目ごとに分けて必要な貯蓄額を設定しておくといいでしょう。
 

・投資などの資産運用に取り組む

老後資金など今すぐ使う予定のない余剰資金がある場合は、投資などの資産運用で増やせるかもしれません。例えば株式投資、投資信託、外貨預金といった方法があります。
 
ただし、元本が保証されている商品はなく、短期間でやめてしまうと大きな損が出る可能性もあるため、すべての資産を資産運用に回すことがないよう注意が必要です。
 

世帯年収1000万円で貯蓄300万円は平均と比較して少ない方!

年収1000万円~1200万円の世帯の平均貯蓄額は2400万円、中央値は1280万円です。半数以上の58.3%は貯蓄額が1000万円を超えていることからも、世帯年収1000万円で貯蓄300万円は平均と比較して少ない方であるといえるでしょう。
 
貯蓄を増やしていくために、支出の見直しやライフイベントごとにかかる費用目安を把握することは大切です。ライフイベントごとに貯蓄額を設定して、計画的に貯蓄に取り組むようにしましょう。またすぐに必要ではない資金に関しては、投資などの資産運用を活用して増やせるかもしれません。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)表番号4
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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