医療費だらけはご勘弁!健康維第一で安心のシニアライフを手に入れよう
ファイナンシャルフィールド / 2018年12月25日 8時0分
![医療費だらけはご勘弁!健康維第一で安心のシニアライフを手に入れよう](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_31610_0-small.jpg)
朝晩の冷え込みが厳しくなってきた今日この頃。巷ではインフルエンザの予防接種がピークをむかえつつあり、寒さや乾燥で体調を崩しやすくなる季節になってきました。具合が悪くなると、健康のありがたみを痛感します。 とはいえ、生まれてから一度も病気をしたことがない人はいないと思います。生きていれば誰でも病気やケガに見舞われるもの。普段から健康づくりには注意したいところですね。 今回は、老後の医療費と、シニアライフの楽しみ方について調べました。
老後の医療費っていくらくらい?
みなさんは『健康寿命』という言葉を聞いたことはありますか。健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと。
厚生労働省は今年の3月に、2016年時点の健康寿命が男性は72.14歳、女性は74.79歳であると発表しました。前回(2013年)の結果と比べてみると、男性が0.95歳、女性は0.58歳延びているそうです。
一方、2016年時点での平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳となっています。この平均寿命と健康寿命の差は、「健康ではない状態で過ごす期間」を意味します。
数字で見てみると、男性が8.84歳、女性は12.35歳。実に10年近くも健康上に問題を抱えて過ごすのです。さらに、健康についてだけでなく、医療費や介護費など家計への影響も考えていかなくてはなりません。
医療費について見てみましょう。
同じく厚生労働省の発表では、2016年の国民医療費は42兆1381億円。人口一人当たりの国民医療費は65歳未満が18万3900円、65歳以上は72万7300円となりました。やはり高齢になればなるほど、医療費が増加していきますね。
また、定年退職をむかえた際は、健康保険も変更しなくてはなりません。会社勤めをしている人は会社の健康保険に加入している場合がほとんどですが、退職したら国民健康保険(以下、国保)に切り替える必要があります。
国保に加入していれば70歳未満は医療費の負担が3割に、70歳以上75歳未満の人は1割~3割の負担。75歳以上になると後期高齢者医療制度で医療を受けることになります。万一、加入し忘れてしまうと、その間の医療費はいったん全額自己負担となる場合があります。
国保の保険料は前年の所得から基礎控除を引いた金額に対して、自治体が決定した割合をかけて算出します。自治体によって割合などが変わってくるので、詳しくはお住まいの自治体に確認するようにしてくださいね。
どれだけ元気に生きている人でも、いつかは高齢者となり、健康になんの問題もなく過ごすことは難しくなっていくのです。そのときに慌てても、若い頃のように働くことはできず、貯金もできません。保険を払わなければ医療費の負担が発生し、家計は圧迫される一方となります。
健康と旅を合わせた「ヘルスツーリズム」で一石二鳥?
では、現在シニア世代と呼ばれている方々が、全員つらい日々を過ごしているのかというとそんなことはありません。街行く彼らのなんと若々しいことか。今どきのシニア世代は、どんな風に毎日を過ごしているのでしょう?
ソニー生命保険株式会社は全国のシニア(50~79歳)の男女に対し、インターネットで「シニアの生活意識調査」を実施。2018年10月5日~10月9日の5日間の調査で1000名からの有効サンプルを集計しました。
そこで「現在の楽しみ」について聞いたところ、最も多かった回答は「旅行」で47.9%。2位が「テレビ/ドラマ」(34.3%)、3位が「グルメ」(30.5%)、4位「映画」(26.0%)と続きました。
また、「健康」を楽しみにしている人もおり、こちらは男性18.4%、女性32.2%という結果になりました。女性のおよそ3人に1人は健康づくりを楽しみにしていることが分かります。みなさん、とてもアクティブですね。
最近では「ヘルスツーリズム」も浸透しはじめています。これは「ヘルス(健康)」+「ツーリズム(旅)」を合わせたものです。
その内容は、子ども、老人に関わらず、また健康な人、病気の人問わず、旅行のなかでトラブルを回避したり、健康回復や健康増進を図ることを言います。また、その中には、その旅をきっかけに健康的な行動を持続し、豊かな日常生活を送ることも含まれます。
豊かな自然の中でウォーキングできるプラン、療養・静養を目的とした温泉宿に宿泊するプラン、体の中からキレイになるような郷土料理が楽しめるプランなど、健康や医療も兼ね揃えたさまざまな旅行プランが紹介されています。
昔から足が強く、よく歩けることを『健脚』なんて言ったりします。自分の足で歩き、自分の目でものを見る。それこそが健康の秘訣なのかもしれません。
明るく元気にシニアライフを楽しもう!
昔は『老人』と聞くと、なんだかヨボヨボなイメージでしたが、今では若者と変わらない過ごし方をしていますね。若いときには若いなりの、シニアにはシニアなりの人生の楽しみ方があるのだと勇気づけられました。
健康だからこそ旅行に行ける、おいしいものを食べられる。楽しむからこそ健康になる。お金は医療費ではなく旅行費に。諸先輩方が示してくれているように、自分もシニア世代になったときは、このような過ごし方をしたいものです。
みなさんは、どんなシニアライフを送りたいですか?
(参考資料)
公益財団法人 生命保険文化センター 「健康寿命とはどのようなもの?」
厚生労働省 第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料
厚生労働省 平成28年度 国民医療費の概況
ソニー生命保険株式会社 「シニアの生活意識調査2018」
Text:畑 美雪(はた みゆき)
フリーランス・ライター
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