800万円の「Jeep」を購入したいという年収「400万円」の夫…。年収の倍の車を購入できても、維持するのは難しいですよね？

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月24日 4時20分

購入したい車が自分の年収よりも高い場合、購入後の維持費まで考えると購入はできても継続して所有することが難しい場合があります。今回のように年収400万円で800万円のJeep（ジープ）を購入したいと考えているケースでは、年収の倍の価格であるため、なおさら購入後の維持が大変そうだと感じる方もいるでしょう。そこで今回は、Jeepの各モデルの価格や800万円のJeepを購入する場合の支払いシミュレーションをご紹介します。購入後にかかる維持費についても触れているため、参考にしてください。

Jeepのモデルのラインアップと価格

Jeepのモデルのラインアップ（通常車）とメーカー希望小売価格は表1の通りです。

表1

モデル	メーカー希望小売価格
Wrangler	799万円〜889万円
Renegade	435万円
Compass	479万円〜535万円
Commander	609万円
Grand Cherokee	830万円〜1060万円
Gladiator	960万円

※Stellantisジャパン株式会社 Jeep「ラインアップ」を基に筆者作成

モデルによって価格差はありますが、最も安くて400万円程度、高いものだと1000万円を超えるモデルもあります。

年収400万円で800万円のJeepを購入する場合の支払いシミュレーション

年収400万円で800万円程度するモデルのJeepを購入する場合のシミュレーションをしてみましょう。今回はメーカー希望小売価格が799万円のJeepのWranglerのUnlimited Sport 2.0Lのモデルを正規ディーラーで購入する場合を例にして試算します。シミュレーションする条件は以下の通りです。

・頭金なし
・メリットプラン3.95％標準金利
・支払い回数は61回（5年）
・据置率40％（最大40％）
・ボーナス加算額なし

これらで試算すると毎月9万8800円の支払いが必要です。年収400万円の場合は手取りが26万円程度と考えられるため、生活費以外に毎月10万円程度の支払いを行うとなると、生活が苦しくなってしまう場合も考えられます。

ただし、ローンタイプで金利の低いプランなどを選択できれば、その分支払い額は減るため、負担を軽減できるかもしれません。例えば特別金利2.89％で据置率を最大の60％にすると、毎月6万9000円まで支払い額が下がります。

Jeepにかかる維持費

Jeepを購入した場合は、ほかの車と同様に購入後に維持費がかかってきます。Jeepの購入後にかかると考えられる維持費は以下の通りです。

・税金
・車検代
・ガソリン代
・駐車場代
・メンテナンス代
・保険代

自動車税や車検代などの支払いは毎月かかってくるものではありませんが、年単位でまとまったお金が必要となります。一方でガソリン代や駐車場代などはほぼ毎月かかってくるものであるため、走行距離にもよりますが月1〜2万円程度の維持費がかかるでしょう。

先ほどのローンの支払い額に維持費もくわえると、毎月11万円〜12万円程度の支払いが必要になる可能性があります。

ただし、貯蓄から支払う方や頭金を十分に出せる方などは、維持費を含めた月々の支払いの負担が減る場合もあるため、年収400万円でも800万円のJeepを購入できるケースもあるでしょう。

年収400万円で800万円のJeepを購入する場合、毎月の支払いと維持費を考えると購入は難しい可能性がある

800万円のJeepを購入する場合、ローンと維持費を合わせると月11万〜12万程度の支払いが必要となる可能性があります。年収400万円は手取りだと26万円程度と考えられるため、生活費にローンと維持費の支払いも加わると、生活が苦しくなってしまうかもしれません。

しかし、貯蓄がある方、購入の際に十分な頭金が用意できる方などはローンの支払い額をおさえられるため、年収400万円でも800万円のJeepを購入できるでしょう。また、Jeepに限らず年収よりも高い車を購入する際は、支払い方法だけでなく購入後の維持費も考慮して検討することが重要です。