会社の保険に加入しているから安心?いや、40~50代のうちに保険の見直し
ファイナンシャルフィールド / 2018年12月26日 22時20分
![会社の保険に加入しているから安心?いや、40~50代のうちに保険の見直し](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_31833_0-small.jpg)
社会人になったとき、結婚したとき、お子様が生まれたとき、家を購入したときなど、さまざまなライフイベントのタイミングで「保険の見直し」をする方が多いですが、皆さまはいかがでしょうか。 保険はケガや病気、死亡などのリスクに備えるものから、年金など老後のための保障まで、さまざまな種類があります。ご自身のお仕事状況や家族構成に合わせて、そのときに必要な保険に加入できていると安心です。 ライフイベントは20~30代に多いため、40代以上の方はあまり保険の見直しをする機会がないかもしれません。しかし、「会社の保険に加入しているから安心」と思われている方!そのままの保険、保障内容で大丈夫ですか?
会社で加入している保険
よく皆さんが「会社の保険に入っている」と言っている保険は、企業が保険会社と契約をしている「団体保険」のことを指します。
<団体保険とは>
「団体保険 group insuranceや集団保険 collective insuranceともいう。会社や学校などの団体に所属する複数の従業員とその扶養家族を対象にし,これらを1個の保険契約すなわち1枚の総括保険証券で一括して契約する生命保険。
各被保険者 (従業員など) につき個人的診査を省略し,多人数の集団 (団体) を選択の単位とし,個人を選択の対象としない,つまり団体をもって危険単位とする。その団体に入ると被保険者となるが,団体から脱退すると被保険者ではなくなる。」(※1ブリタニカ国際大百科事典より)
団体保険はグループ保険とも言われ、企業が複数の従業員やその家族を対象に、団体で保険会社と契約をする保険です。
メリットは、ずばり保険料の安さです。
保障範囲が広く、保障される金額(保険金や給付金など)が高い保険に、割安で加入することができます。お子様が生まれた、あるいは家を購入したなど、ライフイベントの多い時期には最適な保険だと思います。
しかし、デメリットもあります。
それは、転職や退職する際に、その保険を引き継ぐことができない場合がほとんどだということです。企業が保険会社と契約していますので、お勤め先が変わったり、定年退職したりした際は、契約が切れてしまいます。同じ団体保険には加入できなくなることがあるのです。
定年までは団体保険で充分と思っていると、次の保険に加入する際に、大きな壁にぶつかる可能性があります。
年齢と持病の壁
現在、日本企業の多くは、60歳や65歳が定年です。定年まで団体保険で大丈夫、と考えていた方が、定年前に他の保険に加入しようと思うと、「年齢」と「持病」の壁にぶつかります。
血圧が高くなったり、生活習慣病などでコレステロール値が上がったり、持病が増えてくるのがこの時期です。
保険に加入する際は、「加入年齢」で保険料が決まります。年齢が高くなるにつれて、保険料も高くなります。また、通院や持病などを告知する必要がありますが、告知内容によっては保険料が高くなる可能性もあります。
「定年までは団体保険で」と保険の見直しを後回しにしておくと、次の保険に加入する際に保険料がぐんと高くなってしまいます。
ライフイベントが落ち着いた時期、健康なうちに、退職後も継続できる保険への見直しをおすすめします。
セカンドライフに入る前に
セカンドライフに入る前に、資産の見直しとあわせて、保険の見直しも行いましょう。
退職後の収入源は年金と退職金、それまで貯めた預貯金や、その他の金融資産となります。
毎月の保険料も支出として考えておく必要があります。税金や保険料など、退職後も支払う支出はいくつかありますので、事前にどのぐらい支出があり、どのぐらい年金収入があるのか、支出入の差額を試算しておきましょう。
保険料が高くて支払えない!となってしまうと大変です。
退職後は保険の見直しをする必要がないように、保障期間が終身、保険料も変わらない終身や、65歳や70歳までに支払いが終わる「短期払い」にするなどの工夫も必要です。
会社の保険に入っているから安心、ではなく、健康なうちに退職後も使える保険を準備しておきましょう。
●退職前の保険の見直しポイント
(1)年齢、持病を考慮して40~50代のタイミングで見直しを行う
(2)退職後の支出入の試算を行う
(3)退職後の保険料支払い負担がない短期払いを検討
出典
※1ブリタニカ国際大百科事典より引用
Text:藤井 亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
40歳専業主婦、貯金1100万円。子どもが生まれてから、貯蓄が増えない状況です
オールアバウト / 2024年6月22日 6時10分
-
「保険料が安くなります」←保険会社はそれでも儲かる恐い理由…保険外交員に〈狙われやすい契約内容〉の共通点【CFPが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月15日 11時30分
-
51歳パート、住宅ローン残高は約2500万円。完済は夫80歳時です
オールアバウト / 2024年6月6日 22時20分
-
「死亡リスク」に備えたい…「生命保険以外の選択肢」をとる、これだけのメリット
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月4日 17時15分
-
39歳専業主婦、貯金1600万円。年齢差が14歳の夫との老後に不安が拭いきれません……
オールアバウト / 2024年6月3日 22時20分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2「モノ屋敷の実家を片付け」嫌がる母と攻防の顛末 「絶対に捨てられない母」をどう説得したのか
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 13時0分
-
3朝ドラ「虎に翼」後半戦がますます面白くなる根拠 「パイオニアとしての成功物語」からどう変わる?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 11時0分
-
4まもなく上場「タイミー」やって見えた本質的課題 ガチの隙間時間ではできず、微妙に使い勝手に難?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 12時0分
-
5「A-10を退役させろ」ついに年貢の納め時? スーパー攻撃機も「現代戦では使えない」を示したロシアのライバル機
乗りものニュース / 2024年6月29日 6時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)