祖母は「仏壇には生花を供えるべき」と譲りません。造花のほうが、節約にもなるし毎日取り換える必要がないのでよいと思うのですが…
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月25日 0時30分
毎日仏壇に花を生けている場合、お花代が高くつくのではと心配になる方もいるでしょう。また生花と造花では、どのくらい価格の差があるのか気になるものです。 本記事では、生花と造花のおおよその価格相場や造花に対する考え方、特別な日の仏花の選び方などを紹介します。
仏壇に生ける生花と造花の価格相場
仏花は一般的に、500~1000円程度で売られており、お盆・お彼岸時期などは高めに価格設定されます。
また、造花では500~2000円ほどで販売されているようです。生花と造花で価格に大きな差はありませんが、造花であれば毎日取り換える必要がなく、日持ちする点から生花よりもコスパがよいといえるでしょう。
毎日仏壇に生花を生けるよりも、造花を利用したほうが節約できると考える人も多くいます。なお、造花は100均でも購入が可能です。
造花に対する意見は人それぞれ
仏花として造花をお供えしてもよいか、悩む方もいるかもしれません。造花を利用するかどうかは意見が分かれるため、仏壇にお参りする人のなかに造花をよく思わない人がいる場合は注意が必要です。
しかし、仏花に厳密なルールはなく造花の利用も禁止されているわけではありません。周囲の人々が気にしないのであれば、造花をお供えしても問題ないでしょう。
造花は枯れる心配がないため、長い間仏壇を鮮やかに彩ってくれるメリットがあります。また、お手入れの負担が減るのも魅力の一つです。僧侶も造花を否定しない人が多く、造花のお供えは問題ないといえます。
ただし、前述したとおり、造花に対して否定的な人が周囲にいる場合は注意が必要です。その場合は、家族など周囲にしっかり確認をして、了承を得たうえで造花をお供えするとよいでしょう。
造花は美しい状態を長く楽しめますが、生花にも自然ならではの美しさや質感があります。法要などで訪問者を迎えるときには生花をお供えし、数日間自宅を空ける際には造花を生けるなどのシーンに合わせた使い分けがおすすめです。
特別な日の仏花を選ぶポイント
本項では、特別な日の仏花の選び方を紹介します。
法要の日の仏花
法要の日の仏花は、普段お供えしているものよりも華やかなものにしましょう。通常より一回りほど大きな花瓶を用意して花にボリュームをもたせます。
生花店に仏花を頼むと、1対で2000~3000円ほどかかりますが、法要の日の仏花は5000円ほどの予算で作ってもらうとよいでしょう。大ぶりな花とカスミソウやスターチスなどの小さな花をふんだんに使って華やかさを演出するのがおすすめです。
また、花の種類は誰の法要・命日なのかを考えてイメージにあうものを選ぶことも大切です。女性の方であれば赤やピンクなどのかわいらしい色、男性の方であれば紫や白などをメインにするケースが多いようです。お花の種類や色合いに迷ったら、生花店に相談すると適切なアドバイスがもらえるでしょう。
弔問時の仏花
弔問時も基本的に選ぶ仏花の種類は変わりませんが、花束のような豪華さのあるものを選ぶとよいでしょう。予算も通常の仏花よりも高めに設定し、普段よりもボリュームや華やかさが増したものがおすすめです。
また亡くなってすぐの場合は花束が多く花瓶が足りなくなる可能性もあるため、花瓶のいらない花籠タイプの仏花だと喜ばれるかもしれません。
訪問直前に仏花を購入できれば新鮮なまま渡せるため問題ありませんが、購入から時間が空く場合はお花が枯れないよう保存方法に気を使いましょう。
数時間程度であれば茎の下部分にぬれたティッシュを巻いてアルミホイルを上から巻きます。1日以上空いてしまう場合は、バケツに水を張って持っていく直前まで水につけておきましょう。
造花と生花で価格に大きな差はない
造花と生花では、花の種類やボリューム感などによって価格は大きく変動します。また、当然造花のほうが長持ちするのでコスパはよいと考える人は多くいます。しかし、造花を否定的する人が周囲にいる場合は、事前にしっかり確認をしてお供えするようにしましょう。
法要の日や弔問時は、普段よりも華やかでボリューム感のある花を選ぶのがおすすめです。どのような花を購入すればよいか分からない方は、直接生花店に行って相談するとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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