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6畳と12畳の部屋で「エアコン」を使用したら電気代の”差”はどうなる?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月25日 2時0分

6畳と12畳の部屋で「エアコン」を使用したら電気代の”差”はどうなる?

エアコンは、暑い夏も寒い冬にも欠かせない家電といえるでしょう。しかし、快適な室内環境を維持するためには電気代がかかります。   エアコンには6畳用や12畳用など、部屋の大きさに合わせてさまざまな種類が発売されていますが、それぞれ電気代がどのぐらいかかり、いくら違うのかについて気になる人もいるでしょう。   エアコンの電気代は、設定温度や使用時間だけでなく、日常の少しの工夫で節約が可能です。本記事では、部屋の広さ別のエアコンの電気代を算出し、どのぐらい差があるのかについて考察してみました。また、電気代をおさえるための具体的なポイントもお伝えします。

6畳用と12畳用のエアコン、電気代はそれぞれいくらかかる?

全国地球温暖化防止活動支援センター「家庭における消費電力量の内訳」によると、家庭の中でもっとも電力を消費している家電はエアコンで全体の14.7%を占め、冷蔵庫や照明を上回っていることが分かりました。
 
さらに、経済産業省 資源エネルギー庁「夏季の省エネメニュー」によると、夏の19時ごろの家庭(北海道、沖縄以外)における電気の使用割合では、エアコンが全体の38.3%を占めています。このことから、電気の消費量が大きいエアコンは、節電による電気代の削減効果が大きいといえるでしょう。
 
エアコンには、6畳用や8畳用、10畳用、12畳用など部屋の大きさに合わせてさまざまな種類が発売されています。
 
今回は6畳用と12畳用を例に、朝と夜にそれぞれ3時間ずつエアコンを使用するケースを仮定し、冷房・暖房時にかかる電気代を計算して比較しました。
 
1時間あたりの電気代の計算式は、消費電力(ワット)÷1000×電気料金単価(円/キロワットアワー)です。なお、電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」の31円/キロワットアワーで計算するものとします。
 

冷房の場合

6畳用、12畳用の最小、標準、最大の消費電力を計算しました。エアコンは室内の温度と設定温度の差が大きい起動の際にもっとも大きな消費電力がかかり、設定温度に近づくのにつれて、消費電力は小さくなっていきます。
 
【6畳用の場合】
表1では、冷房時の消費電力を425ワット(110ワット~920ワット)で計算します。標準運転時には425ワット、状況により最低110ワットから最大920ワットの消費電力が必要であることを示しています。
 
表1

消費電力 1時間あたりの電気代 3時間あたりの電気代 1日あたりの電気代
最小110ワット 約3円 約9円 約18円
標準425ワット 約13円 約39円 約78円
最大920ワット 約29円 約87円 約174円

※筆者作成
※1日あたりの電気代は「朝と夜にそれぞれ3時間ずつエアコンを使用するケース」で計算しています。
 
6畳用の場合、1日あたりの電気代は、最小時で約18円、標準時で約78円、最大時で約174円です。
 
【12畳用の場合】
表2では、冷房時の消費電力を825ワット(110ワット~1250ワット)で計算します。
 
表2

消費電力 1時間あたりの電気代 3時間あたりの電気代 1日あたりの電気代
最小110ワット 約3円 約9円 約18円
標準825ワット 約26円 約78円 約156円
最大1250ワット 約39円 約117円 約234円

※筆者作成
 
12畳用の場合、1日あたりの電気代は、最小時で約18円、標準時で約156円、最大時で約234円です。6畳用と12畳用の差は、最小時は変化なく、標準時で約78円、最大時で60円の差になります。
 

暖房の場合

一般的に、冷房に比べて暖房の方が消費電力は大きくなります。これは、暖房の方が冷房のときよりも室内温度と設定温度との差があるためです。
 
【6畳用の場合】
表3では、暖房時の消費電力は、440ワット(105ワット~1930ワット)で計算します。
 
表3

消費電力 1時間あたりの電気代 3時間あたりの電気代 1日あたりの電気代
最小105ワット 約3円 約9円 約18円
標準440ワット 約14円 約42円 約84円
最大1930ワット 約60円 約180円 約360円

※筆者作成
 
6畳用の場合、1日あたりの電気代は、最小時で約18円、標準時で約84円、最大時で約360円です。
 
【12畳用の場合】
表4では、冷房時の消費電力を915ワット(105ワット~1980ワット)で計算します。
 
表4

消費電力 1時間あたりの電気代 3時間あたりの電気代 1日あたりの電気代
最小105ワット 約3円 約9円 約18円
標準915ワット 約28円 約84円 約168円
最大1980ワット 約61円 約183円 約366円

※筆者作成
 
12畳用の場合、1日あたりの電気代は、最小時で約18円、標準時で約168円、最大時で約366円です。6畳用と12畳用の差は、最小時は変化なく、標準時で約84円、最大時で約6円の差になります。
 

6畳用と12畳用の電気代(標準時)の差は、冷房で74円、暖房で84円

エアコンは、家庭で使用する家電の中でも消費電力が大きく、とくに夏場の昼間や、冬の寒い時期にはその傾向が顕著になるといえるでしょう。
 
朝と夜に3時間ずつエアコンを使用すると仮定し、6畳用と12畳用の消費電力を比較したところ、暖房の方がわずかに差が出ました。暖房時の方が、室温と設定温度の差が大きく電力を消費すること、また部屋が広いため室温が上がるまでに時間を要することが原因です。
 
電気代を節約したいのであれば、冷房時にも暖房時にも、電力を無駄に消費しないようにする必要があります。エアコンの場合は、エネルギー効率を下げないよう、フィルターがほこりで埋まっていないかこまめにチェックし、目づまりを起こさないように注意しましょう。
 

出典

全国地球温暖化防止活動支援センター 家庭における消費電力量の内訳
経済産業省 資源エネルギー庁 夏季の省エネメニュー
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 ・よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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