家庭用「花火」がたくさん余ったけど、湿気そうだし捨てるべき?来年に繰り越すことはできるの?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月28日 5時10分
日本の夏の風物詩として多くの人々に親しまれている「花火」。家庭でも楽しめる花火ですが、夏の間に使い切れず余ってしまうこともあるでしょう。 家庭用の花火が余ってしまった場合、来年も使用できるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、余った花火の保管方法や注意点、さらには正しい処分方法などについて調べてみました。
花火の保管期間
子どもから大人まで楽しめる花火は、手軽に家でできるコストパフォーマンスに優れたレジャーのひとつといえます。
何百本もの花火が入った大容量のセットは、ネット通販などで数千円程度で購入できます。火気に気をつければ、人数が多くなっても飽きることなく遊べるでしょう。しかし、大量に購入した場合、使い切れずに花火が余ってしまう可能性があります。
花火には一般的に消費期限や使用期限の表示がないので、余った花火はいつまで遊べるのか気になる人もいるでしょう。適切に保管された花火は製造から10年程度は遊べるといわれています。花火に使用されている火薬が経年劣化を起こしにくく、適切に保管すれば長期間その品質を保てる可能性が高いためです。
ただし、これはあくまで理想的な条件下での話であり、実際の保管可能期間は保管状態によって大きく左右されます。
余った花火の保管方法
花火を長期間保管する場合は、花火を最大の敵である湿気から守り、適切な温度を保つなどして劣化を防ぐ配慮が必要です。湿気により火薬が劣化すると、火がつかず遊べなくなる原因となります。
・保管場所
花火の保管に適しているのは、直射日光が当たらず、湿気の影響が少ない場所です。また、極端な高温・低温にならない、涼しく乾燥していることも大切です。例えば、換気しやすい倉庫や物置、納戸などが適していると考えられるでしょう。
・密閉容器を使用する
花火を保管する際は新聞紙などで包み、湿気やほこりを防ぐ容器を使いましょう。容器の中に乾燥剤を入れることで、さらなる湿気対策が可能です。
・落下や振動、衝撃を避ける
花火はデリケートであるため、取り扱いには細心の注意を払う必要があります。激しい振動や衝撃、ほかのものと重ねて置くといった行為は火薬が破損する可能性があるため、避けなければなりません。
・避けるべき保管場所
湿気が多い浴室や洗面所まわり、温度変化が激しく雨にさらされる可能性があるベランダや屋外に保管するのは避けましょう。また、暖房器具の近くも高温になるため、保管場所としては不向きといえます。
そのほか、子どもの手が届く場所での保管も避ける必要があります。
正しく保管できるか不安な方は、使い切りサイズの花火を購入することをおすすめします。余って無駄にしてしまう心配がありません。
危険! 花火の劣化サインとは
1年間保管した花火を使用する前に、外箱に変色や破損がないかを確認しましょう。外箱に変色や破損がある場合、内部の花火も劣化している可能性が高いです。
また、通常とは異なる臭いがしたり、火薬が固まっていたり湿っていたりする場合、火薬が劣化している可能性が高いため、使用するのはやめましょう。導火線が湿っていたり、断線していたりする場合も危険です。
これらのサインが見られる場合は花火の使用を控え、適切に処分することをおすすめします。
花火の正しい処分方法
使用できないと判断した花火は、正しく処分しなければなりません。花火は火薬が含まれているので、安全のために可能であれば数日~1週間ほど水に浸して濡らしてから、可燃(自治体によっては不燃)ごみとして捨てましょう。
未使用の花火については、収集できない自治体もあるようです。処分方法が不明な場合は、お住まいの自治体に確認しましょう。
花火は適切に保管すれば、来年まで取っておくことは可能|使用前には必ず安全確認を行う
余った花火は、適切に保管すれば来年まで取っておくことは可能です。来年も遊ぶことができれば、お金の節約にもなり、購入した花火を無駄にすることなく使い切れるでしょう。
ただし、保管の際には細心の注意が必要です。次の年も安全に遊ぶためには湿気を避け、適切な環境で保管することが必須といえます。また、長期間保管した花火は、使用前に必ず安全確認を行い、少しでも気になる点がある場合は使用を控えましょう。
花火の保管や使用に不安がある場合は、販売店などに相談するのもよい方法です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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