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タンス預金が「500万円」あります。金利が「20倍」に上がったなら、銀行に預けるべきですか? 利息はどのくらい“得”でしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月30日 2時20分

タンス預金が「500万円」あります。金利が「20倍」に上がったなら、銀行に預けるべきですか? 利息はどのくらい“得”でしょうか?

メガバンクをはじめ主要銀行が普通預金の金利引き上げを相次いで打ち出してきましたが、ゆうちょ銀行でも8月9日に金利引き上げが発表されました。   2024年9月2日から通常貯金の金利が0.02%から0.1%に引き上げられます。現在、大手銀行の定期預金金利は10年でおよそ0.3%となっていますが、こちらも今後上がっていくものと考えられます。   近年の日本は、銀行にお金を預けていても金利でお金が増えることはほとんどありませんでした。それが理由で、タンス預金として家でお金を保管していた人もいたのではないでしょうか。   本記事では、今後金利が上昇する時代において、500万円のタンス預金があった場合に銀行に預けるべきなのか、またどれだけ利息の変化が見込まれるのかを考えていきます。

タンス預金のメリットとデメリット

今まで、銀行に預けずに家でお金を保管する、いわゆる「タンス預金」をしていた理由として、本来であれば銀行預金のメリットであるはずの利息がつかないため、銀行にあずけても意味がないと考えていた人も多かったのではないでしょうか。一般的にタンス預金には次のようなメリットとデメリットがあるとされています。
 

【メリット】

・使いたいときに必要な金額を利用できる
・銀行が破綻しても資産を守ることができる
・家族や国に知られずに貯蓄できる

【デメリット】

・利息がつかない
・盗難や災害時に失われる恐れがある
・存在が忘れられる可能性がある

 
銀行の破綻に関しては、原則として1000万円までは保護されるので、仮に500万円を銀行に預ける場合は気にする必要はありません。
 
家族にも知らせずにタンス預金で貯蓄するのは、本人が急に亡くなったり、認知症になったりした場合に、その存在をだれも知らなくなるというリスクがあります。また、相続などにタンス預金を利用すれば大丈夫と安易に考えるのもおすすめしません。
 
したがって、金利が引き上げられ利息が発生するようになった場合、基本的にはタンス預金よりも銀行に預けていたほうが懸命だといえます。ただし、高齢などでATMや銀行の店舗などで現金を気軽に引き出せないといった理由があれば、一定金額を家で保管するという選択肢も間違いではないでしょう。
 

500万円で金利が0.1%なら利息は1年でおよそ4000円

500万円のタンス預金を0.1%の普通預金に預け替えた場合、1年後に増えるお金は4000円ほどになります。
 

税引き前:500万円×0.001(0.1%)=5000円
税金:5000×0.2(税金20%※)=1000円
税引き後:5000円-1000円=4000円
※計算をわかりやすくするために20%としています

 
金利が20倍になれば、それだけ利息も増えていきます。利息の入金日は、半年ごとや毎月など金融機関によって異なるので、詳細は利用する金融機関で確認してください。
 

タンス預金よりは銀行預金。ただし、用途をよく考えましょう

今までタンス預金をしていて、そのお金を銀行に預けるべきか迷っている人は、銀行預金に切り替えることをおすすめします。ただし、前記の通り、銀行預金した場合に現金を引き出すのが難しい状況にある人などは全ての資産を銀行預金に切り替える必要はないかもしれません。
 
また、今後はある程度の利息が期待できるとはいえ、銀行預金では、まだまだ資産運用やインフレ対策に十分とはいえないでしょう。これらを目的とするのであれば銀行よりも証券会社を利用するほうが適しています。
 
現状では、セキュリティの観点からも安全な銀行に預金を移して、半年に1度くらいちょっとぜいたくなランチを楽しむといった使い方を考えるのが良いのではないでしょうか。
 

出典

株式会社ゆうちょ銀行 貯金金利の引き上げについて
 
執筆者:御手洗康之
CFP、行政書士

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