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銀行印の届け出に実印と「同じ印鑑」を兼用するのは問題ない?注意点を解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年8月30日 5時40分

銀行印の届け出に実印と「同じ印鑑」を兼用するのは問題ない?注意点を解説

銀行印の届け出をする予定を控えている人がいるかもしれません。その中で、実印と同じ印鑑を使用しても問題ないか気になっている人もいるでしょう。   今回は、印鑑の兼用が問題ないかどうかをご紹介します。そのほか、印鑑を兼用する際の注意点や、口座開設時は印鑑の届け出が必須なのかをまとめました。

銀行印と実印は兼用しても問題ない?

まず、印鑑を兼用する行為自体は問題ないと考えられます。実際に兼用している人もいるようで、複数の印鑑を用意する必要がない点はメリットといえるでしょう。もちろん、2つ以上の口座開設時も、同じ印鑑を使い回せます。
 
そのほかにも、複数の印鑑を持ち合わせているために、どこに登録しているものかを忘れてしまう心配もありません。管理が楽になるのは、兼用するメリットでしょう。
 
ただし、基本的には兼用する行為は推奨できないとされています。再登録の手間や紛失時のリスクがともなう点を理解し、基本的には別々で登録しておきましょう。
 
なお、ある銀行ではゴム製のスタンプ型印鑑(シャチハタ印など)以外であれば、銀行印として登録できると記載されています。銀行印として新たに印鑑を用意するのであれば、どのような印鑑が使用できるのかもあわせて確認してみてください。
 

印鑑を兼用する際の注意点

銀行印と実印を兼用する際の注意点は、2つ考えられます。
 
1つ目は、紛失時の再登録に手間がかかる点です。仮に印鑑を兼用している場合は、一つの印鑑を失くしてしまった場合に、役所と銀行の双方で手続きをしなければなりません。どちらも平日の日中が手続き時間となるため、時間を確保できない場合は、手続きが滞ってしまう場合も考えられるでしょう。
 
兼用せずにそれぞれの印鑑を用意しておけば、手続きの手間も少なくなります。
 
2つ目は、印影流出のリスクがともなう点です。1本の印鑑を複数の場所に登録していると、どうしても印影の流出リスクが増してしまうでしょう。もし流出してしまった場合に悪用されると、さまざまな手続きを行われてしまい、多くの被害に巻き込まれるかもしれません。
 
実印と銀行印を分けておけば、仮に実印の印影が流出したとしても、銀行側への被害は及ばないでしょう。これらの理由が関係することから、実印と銀行印は分けて登録しておいた方がいいと考えられています。
 

銀行口座を開設する際は必ず印鑑の届け出が必要?

銀行口座を開設する際、印鑑を届け出ることが一般的とされてきました。しかし、口座を開設する際に届け出不要のケースもあるようです。
 
株式会社みずほ銀行では、窓口へ印鑑を持っていく必要がない「印鑑レス口座」について、「窓口・ATMでのお取引はキャッシュカードが必要です」とされています。印鑑ではなく、キャッシュカードにひもづいた暗証番号により取引を行うようです。
 
株式会社三菱UFJ銀行も同様に、印鑑レス口座は印鑑の代わりにICキャッシュカードで本人確認を行っているようです。
 
印鑑レスの口座を開設する場合は、自分にとってあっているかを慎重に判断するといいでしょう。
 

銀行印と実印を兼用する行為はあまり推奨されていない|印鑑がない場合は印鑑レスの口座も検討しよう

銀行印と実印は、基本的に別の印鑑を用意した方がいいとされています。紛失や盗難時のリスクが大きくなってしまうため、できるだけそれぞれの印鑑を用意しておきましょう。
 
もし銀行印に使える印鑑を持っていないのであれば、印鑑レスの口座を検討してみてください。アプリやインターネットから申し込みができるようで、通常通りの口座を開設できます。
 
印鑑レスであれば、印鑑を紛失してしまったり、何かあった際に手続きしたりなどの手間がかかりません。ただしICキャッシュカードの発行が必須になる・申し込み内容はメールでの確認になるといったデメリットも起こりうるため、自分にあっているかはしっかりと判断しましょう。
 

出典

株式会社三菱UFJ銀行 印鑑レス口座について
株式会社みずほ銀行 印鑑レス口座・印鑑レス取引に関するご案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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